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もし日本が中国の属国になれば????

2019年08月24日 | 政治・経済
今日も国際関係アナリスト・北野 幸伯さんのメルマガからお伝えします。

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全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは! 北野です。

先日、「イギリスと中国が香港問題で対立し、関係が悪化している」という話をしました。

イギリスは、「22年前の約束(2047年まで一国二制度を維持する)を守らなければ、【重大な結果】になる」と警告した。

それで私は、「イギリスに何ができるのだろう?」と思っていたら、BBCで大きく「ウイグル問題」を取り上げていた。

私は、「嗚呼、イギリスは、今も【情報戦】は強いのだな。
イギリスは中国を【悪魔化】することだろう」

と思ったと。
そしたら、朝香豊先生から、以下のメールをいただきまし。

<北野様、ありがとうございます!          
さて、北野様が書かれていたイギリスに関してですが、BBCはウイグルの実情についてかなり踏み込んだ番組をいくつか作っていますね。

その最新版をこちらで見ることができます。
英語の字幕もあり、わかりやすいと思います。
https://www.bbc.com/news/world-asia-china-48825090?xtor=AL-72-%5Bpartner%5D-%5Bjb.press%5D-%5Blink%5D-%5Bjapanese%5D-%5Bbizdev%5D-%5Bisapi%5D 

親を「再教育施設」に入所させ、保護者のいなくなった子供たちを収容するための「学校」や「幼稚園」を相次いで作っている様子を映し出しています。

こうした子供たちに中国語のみを教え、中国語のみで会話させ、ウイグルの伝統や文化が子供たちに一切継承されないようにしている様子を映し出しています。

このことを cultural genocide(文化的虐殺)だと端的に表現していました。


▼あなたはどの国が嫌いですか?
これ、人によって、いろいろな意見があると思います。
日本人が嫌いな国を想像すると、

韓国、中国、北朝鮮、ロシア、アメリカ

かなと。

韓国、中国、北朝鮮、ロシアはわかりますね。

なぜ、アメリカ?

日本には、反韓本、反中本は多い。
しかし、反米本も結構あります。

なぜ?

日本が、実質アメリカに支配されているからですね。

たとえば、こちら。

●日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか
集英社インターナショナル 
↓https://amzn.to/2XxeUo5 

私も、大昔から「日本はアメリカ幕府の天領だ」と書いています。

それで、誰からも反対されません。

日本は、実質アメリカの支配下にある。
そのため、何か不幸があると、「悪いのは全部アメリカだ!」となる。

わかります。

しかし、考えなければならないのは、「第2次大戦後、日本がソ連に占領されたらどうだったのだろう?」ということ。

かつてソ連に実質支配されていた東欧は、ソ連崩壊後、こぞってNATOとEUに入ってしまいました。

そして、旧ソ連のバルト3国も、NATOとEUに入ってしまった。
ソ連の支配が良いものであれば、こんな結果にはならなかったでしょう。

今は、ウクライナとジョージア(旧グルジア)が、NATOに入りたがっています。

現在、アメリカと中国は、覇権戦争をしています。

「アメリカこそが日本不幸の諸悪の根源だ」と信じる人たちは、
「中国が勝てばいいな~」などと夢想しているかもしれません。

中国が勝って、日中関係が現在の日米関係のようになったらどうなるでしょうか?
(つまり、日本が中国の属国になったらどうなる?)

今より、もっともっと過酷な状況になること、ウイグルの例を見ればわかります。

ウイグルの例を見ると、以下のようになるでしょう。
・日本の両親から子供たちは奪われる
・子供たちは、施設に入れられる
・子供たちは、日本語を使うことを禁じられる
・子供たちは、中国語だけ使うことを許される
・子供たちは、共産党への忠誠を誓わされる

チベットの例もありますね。
チベットでは、120万人の人が殺された。
そしてチベット仏教のトップであるダライラマは亡命した。

日本の天皇陛下は、国の象徴。
そして、世界的に見ると、「神道のトップ」でもあります。

ということは?

天皇陛下は、亡命を余儀なくされる。
日本国内では、神社、寺院が破壊しまくられる。

となるでしょう。

というわけで、日本は確かにアメリカの属国で、悲しい現状ではあります。

しかし、ソ連の支配下になったとか、中国の支配下に入るよりは「まだマシ」です。

というわけで結論は、

1、中国の属国になることだけは、なんとしても避けなければならない。
2、アメリカは弱体化していく方向なので、この国とはいい関係を維持しながら、徐々に自立していきましょう。

今回の話、「大げさすぎる!」と思う方は、是非こちらをご一読ください。
↓https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-48880066 

---owari---
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