さあ、幸福なるものの姿が見えてきたでしょうか。私の説く幸福は、この世的なる栄達とは一味違います。私の説く幸福は、みなさんの魂の本質を光らせ、それを単に光らせるのみならず、その光でもって世を照らせ、というものです。真の意味において幸福を得たる者とは、悟りたる者であり、悟りたる者は、世の多くの人びとを幸福にすることができるのです。
この意味において、「私的幸福」は「公的幸福」につながるものであり、個人が修行の道、悟りの道を突きつめてこそ、地上ユートピアの出現ということがあるのです。地上ユートピアは、そのような個人の心のなかに起き、そして日本を、世界を照らすものなのです。
この真なる幸福の道のなかに、そして、今までの括弧(かっこ)つきの「宗教」ではなく、それを取り払った、真の意味において素晴らしき宗教のなかにこそ、みなさんの未来もまたあると思うのです。
二十一世紀は、間違いなく宗教の世紀になります。すでにその胎動が始まっています。二十一世紀には、日本はおろか、全世界的に新しい宗教の世紀が始まります。それが、間違いなく予見される時代のトレンドです。
学生の方が、宗教の世界ではなく、企業の世界に進むにしても、宗教的価値観を内に秘めたる宗教的理想や、人類を幸福にするといった仏法真理の理想を掲(かか)げた企業こそが、二十一世紀に発展する企業です。
技術力、宣伝力、知名度、難易度、大切なのは、そのようなものでは決してありません。仏法真理の価値を内に秘めたる活動こそ、二十一世紀の主役となる世界です。それを心によく刻みこんでいただきたいと思うのです。
若い世代の方は、人生において、今まさに「黎明(れいめい)の時代」を生きていますが、同じく世界においても、新たな建国、新たな創世記を迎えんとして、「黎明の時代」が始まっています。黎明の時代が黎明の時代である理由は、これより仏法真理の太陽が世に昇るからです。また、みなさんにも「太陽の時代」が訪れるからです。
来るべき「太陽の時代」を創り、来るべき「幸福の世紀」を創り、第二の建国をなし、第二の世界ユートピア創りを成すためにも、我らは黎明の時代において、決意を新たにし、日々に努力精進していかなければならないのです。
新しい宗教が、この地上に根をおろすためには、偏見や誤解、悪意、そして悪魔そのものとも戦わねばならないのだ。その苦労なくして人類に黎明の時代は訪れないのだ。
後(おく)れてくる若者たちのために、この真実の言葉を贈る。
---owari---
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