じじい日記

日々の雑感と戯言を綴っております

生活の柄

2018-01-13 20:00:18 | 日記的雑談
「生活の柄」を歌ったのは高田渡でありましたが、元の詩は山之口貘であります。

   生活の柄 山之口貘

歩き疲れては、

夜空と陸との隙間にもぐり込んで寝たのである

草に埋もれて寝たのである

ところ構わず寝たのである

寝たのであるが

ねむれたのでもあったのか!

このごろはねむれない

陸を敷いてもねむれない

夜空の下ではねむれない

揺り起されてはねむれない

この生活の柄が夏向きなのか!

寝たかとおもふと冷気にからかはれて

秋は、浮浪人のままではねれむれない


いや、山之口貘は沖縄から出できて16年間畳で寝た事が無かったと言われる放浪の詩人な訳であります・・・定住で着なかった貧乏な詩人と言うのが正解でしょうか?
しかし、山之口貘は貧乏暮らしとは裏腹に心豊かな詩人であった・・・らしい。

いや、カタカナではライフスタイルなんて言うんでしょうか?
日本語だと「生活の柄」?・・・微妙に違う気もしますが、まっ、いいでしょう。

ナンと申しましょうか、本日は仕事でして、久しぶりに軽トラの運転席でファミマの海苔弁など食した訳であります。

で、一昨年から造園屋に身を置くようになって1年以上が過ぎ、私の生活の柄はこれであるな、と、しみじみ感じつつ、山之口貘が貧乏暮らしの中で得ていた心の豊かさが少し分かった気がしたと言う・・・まっ、勘違いかもしれませんけど。

いや、こんな生活が身に付いて来るとそれ以前に住んでいた世界がとてもよそよそしいと言いますか、果てしなく縁遠いものに感じるのであります。

アレです・・・日雇いの低収入故に地味な生活になる、とも言えますが、そう言う事よりも職人の世界に紛れ込んで見えたものが「身の丈に合った暮らし」だった訳であります。

虚飾と言いますか、雰囲気だけのものに興味が湧かなくなり、実用本位が好き、ナンて気分にどっぷりと傾いた訳であります。
そして、しみじみと、もう他の「生活の柄」は選べないなと思うのであります。

いや、本日は土曜日で休みが普通だと思ったら昼飯時のコンビニには様々な仕事の人がやって来る訳です。
背広姿の営業職風の人が車の中でカップラーメンを啜って休む間も無く出て行きました。
ダンプの運転手さんは弁当を食べたあとフロントに足を投げ出して昼寝でありました。

皆さん働いているんだなぁ~・・・人それぞれ「生活の柄」を身に纏い生きているんだなぁ~・・・ナンて事をコンビニの駐車場で思ったという、まっ、それだけの事なんですけどね。


今朝の日の出

さて、明日はスキーであります。
仕事でリフレッシュしたので明日からはまた辛いスキーの修行であります。

私の趣味は道楽ではないのでありまして須く修行の一環なのであります。
んっ? 道を極める! それって極道だな、と。







コメント (2)
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