今日の足跡
お天気に恵まれまして全体的に快適なツーリング日和でありました。
が、この時期ってのは朝の冷え込みと晴れた日中の気温との落差が大きく、朝に合わせると昼間が暑く、逆だと朝が寒いわけであります。
なので着込んで脱げる体制で冬のジャケットと防寒パンツで走り出したんですが目的地で歩いた時に少し暑いなと思った程度でありました。
いや、手袋も冬物でしたが流石にこれは暑くて汗ばみましたが、まっ、いいでしょう。
さて、この前ツーリングで乗ったきり手入れも掃除もせずに車庫に仕舞ったMT-07でしたが、セル一発で掛かったエンジン音も軽やかってことで9時頃に家を出た次第であります。
で、家から1キロほど暖気がてらゆっくり走り団地を出る時の直角カーブを曲がったわけですが、どーも車輪が切れ込むと言いますか、妙な動きを感じたのであります。
あいやぁー多分空気圧だわ・・・って事で家にとって返し区前輪の空気圧を計ると1,3キロしか入っていないんであります。
何もしていないんだがなぁ〜なして抜けたべなぁ〜と考えましたが思い当たる節も無く、まっ、2年もチェックしてないからそー言う事だべな、と2.1キロまで入れた次第であります。
いや、正規の値を忘れちまったので大概2キロ以上入れとけばなんとかなるだろう、程度の数値なのであります。
で、次いでって事で後ろをチェックすると2キロだったんで、後輪は少し多めなんだよな、と2.2キロ入れた次第であります。
そんなわけで20分ほど時間を食って家を出たのが9時20分過ぎになったのであります。
で、泉パーキングのETC乗り場から東北自動車道に入り、法定速度を肝に銘じ一路平泉インターを目指したのであります。
良いもんですなぁ〜好天の高速道路を安全速度で巡航するってのは。
あれです、その昔スーパーカブC110でツーリングをしていた時はバイクで高速なんて邪道の極み、と忌み嫌っていたんですが信号機が無く飛び出してくる無茶な車もない高速道路こそはバイクの天国だとしみじみ思う今日この頃であります。
いや、今から11年前にカブC110でツーリング中に直前で右折され激突し九死に一生を得た経験から一般国道には悪魔が棲むと確信しているのであります。
あとあれ、今時は一般国道を走っていても知らない間に自動車専用道路に導かれちまって右往左往することが多くなり原付二種での長距離はだんだん難しくなったのもバイクを大きくした要因であります、なんちゃって。
そんなわけで平泉インターまでは1時間くらいで着き、インターから達谷窟毘沙門堂へは10分と掛からない距離でありました。
左側の赤い建物が切符売り場です。
あれです、平日なので見学者などいないだろうと高を括っていたのは大間違いでして、駐車場には県外ナンバーの車からタクシーで乗り付けた人と、どこから湧いてきたのかママチャリで馳せてきたインバウンド民までいたのであります。
そんなわけで少し驚きながら木戸銭の500円を支払い薄手のパンフレットを一枚いただき、いざ中へ、と。
弐之鳥居
へぇーこれは鳥居なのか? いやいや門だよな、と思いましたが鳥居なのだそうであります。
参之鳥居
あれっ? 壱之鳥居はどーしたんだ? と写真を見て思いましたが木戸銭を払った社務所の前にあって見過ごした模様であります。
あれです、岩手県の南の方には「気仙大工」って腕の立つ大工集団が昔からいるんですが、その手の大工が鳥居に意匠を凝らしちまったのがこの鳥居じゃないか、なんて勝手に妄想したんですが、まっ、いいでしょう。
達谷窟毘沙門堂 参之鳥居方向から
いや、初めて見ましたが色彩も鮮やかで年代を感じさせず、中々の物でありました。
で、私がここを訪れたのは「悪路王」が達谷窟を拠点に悪事を働いていたので田村麿が成敗に来た、って事になっているからであります。
あれです、悪路王は阿弖流為(アテルイ=蝦夷の王)のことであり、悪事を働いた形跡など無いので滅ぼすにあって名前を変え話を作ったと私ゃ考えますが、詳細はまた今度にします。
達谷窟毘沙門堂 礼堂側から
うーん、ここから見るのが一番良い感じだと自分は思いましたが、まっ、いいでしょう。
辨天堂(左)と達谷窟毘沙門堂正面
なんと申しましょうか、私ゃ造園をかじったせいで庭の作りなどが気になるんですが、やっぱし、色使いやら造作に平安京の匂いを感じるわけでしてすぐ近くの中尊寺や毛越寺を含む平泉文化の一端なんだろうな、なんたことを思ったのでありました。
が、規模的にはかなり小さいのでアレなんですが、まっ、良いでしょう。
おっこう=イチイ=伽羅木 ?
なんと、樹齢500年のオッコウの木ですとぉー!!!
私ゃ三流の植木屋なのに言うのもアレなんですが、もう少し枝が見えるように透かしても良いかも知れないと思いました、なんちゃって。
御供所 (進入禁止)
いや、写真に撮ったのは古民家風の建物では無く手前の枝垂れ桜であります。
あれです、私ゃ二流半の植木屋なんですが・・・あっ、さっきは三流と言いましたっけ?
まず、なんであれ、私ゃこの枝垂れ桜の姿に惚れ込んじまったのであります。
いやはや、どんだけの時を掛けてこの姿にしたのかってのが驚きなのと、太い枝を落として新梢を育て、見事に枝垂れた枝ぶりを作っている技に吃驚であります。
なんと申しましょうか、正統派の腕の良い植木屋の仕事が見られるってのは寺社仏閣になるってのは否めませんね。
そんなわけで自分は坂上田村麻呂の阿弖流為征伐の足跡を見に行ったつもりが一本の枝垂れ桜の仕立てに唸らされ満足した次第であります。
この桜ともう一本、高速からの道沿いに自然樹形っぽい見事な枝垂れがあったんで花の季節には是非訪れたいと思いました、なんちゃって。
と、言うことでバイクに戻ったのが11時・・・そーだ、金成パーキングでかき揚げ蕎麦を食おう!!!って事で高速に乗ったのであります。
あれです、平泉インターから金成パーキングはものの10〜15分ほど、あっという間であります。
で、もう2年も食べていないかき揚げ蕎麦の味を思い出しつつパーキングに入っていくとなんか様子が違ってましてかつて食堂が在ったはずの場所はセブンイレブンになっていたのであります。
あいやぁー、今日はコンビニ弁当は要らない、ってことで素通りして次のサービスエリアの長者原を目指したのでありました。
いや、長者原SAは大きくて良い施設なんですが昼飯時にはかなり混むので自分は避けているのであります。
が、まだ11時半前・・・やっぱし空いていました。
で、レストランと軽食コーナーがあるんですが目当てのかき揚げ蕎麦は軽食の方なのでさっさと行って自販機で食券を買って窓口に差し出したわけであります。
すると元気の良い声で「かき揚げうどん一丁」と注文が入った声がしたのを聞いて愕然・・・えっ? うどんなの? であります。
いや、半券を見ると間違いなく「かき揚げうどん」となってまして買い間違えた自分の間抜けさに気がついた次第であります。
まっ、頼んじまったものは仕方が無いって事でうどんをすすったんですが、汁は蕎麦と一緒だしかき揚げも入っているんで美味しくいただきました、なんちやって。
で、冷たい缶コーヒーを買ってバイク置き場の前のベンチに腰掛け一服したわけですが、目の前の車のナンバーを眺めてビックリであります。
いや、行楽シーズンでも無い平日なのに関東や関西ナンバーの、それも仕事ではなさそうなご夫婦の車などがありコロナ明け後の人の動きが活発ってのはホントーなんだなと感心した次第であります。
で、長者原SAを出て古川インターに差し掛かったところで「もう少し走りたい」となって高速を降りたのであります。
あれです、このまま走ると家まで40分で物足りないので下道を遠回りして帰ることにしたのであります。
そんなわけで岩出山から国道437号線に入って加美町経由で帰宅したのでありました。
いや、国道は意外と混んでいて快適では無かったんですが秋の風が心地よかったのでイライラせずに走れました。
で、家の側のスタンドで給油して帰宅したのが1時半でありました。
走行距離 207キロ
高速代 3000円くらい
ガソリン 7.2リットル 1224円
入場料 500円
昼飯代 620円 土産代950円
合計6.294円
あー楽しかった、と。