千の風になって

心は自由に羽ばたいて~

海老蔵さんの 「 光源氏 」 美しかった!

2018-03-04 | 歌舞伎
特別公演「源氏物語」を3月2日に浜松アクトシティ大ホールで鑑賞!

素晴らしい舞台を堪能してきました。

市川海老蔵さんが浜松で公演なんて初めてと思います。

これは絶対行かなくっちゃと、チケット発売日に固定電話とスマホ 二つを手元において、

交互に掛けること1 時間・・・かからないので、

もうあきらめようっと思った瞬間、スマホが通じた!

え~?! かかった!  

ドギマギしながら、4人分予約したのでした。

この日を友達と楽しみにしていました。

2階席だけど、それで十分!




歌舞伎 と 能 と オペラ のコラボレーション

最先端の映像も駆使して という舞台

特製パンフレットもついていて、お得感!


~ 朧月夜より須磨、明石まで ~

「世継の翁」が物語を解説しながら舞台を進めるので、とても分かり易かったです。

もちろん、音声ガイドも借りましたが・・・

翁の声がよく通ると思ったら、「茂山逸平さん」という狂言の方でした。

そして素晴らしかったのは、流れるように歌うカウンター・テナーの歌でした。

深みのある歌声は、彌勒忠史(みろくただし)さんというオペラ歌手の方でした。

「夕顔」を演じた海老蔵さんの妹ぼたんさん、

嫉妬に狂う六条御息所の幻に 打ち据えられるところなど、

さすが日本舞踊家、表現が豊かで迫力満点でした。

人の心理をお能で表わし、歌舞伎とお能がとてもよくマッチしていました。

お能の演技もすばらしいのですが、お能の衣装がきらびやかで美しいこと!

もちろん歌舞伎の方の衣装も素敵で、

画像なら、ちょっと止めてゆっくり見たいくらいでした。

海老蔵さんの「光源氏」 本当に美しかったです!





傷心の須磨行きの憂いのある姿や、

明石の君との間に出来た姫君を連れて 都へ帰る時の後ろ姿とか・・

そして、都へ帰っての華やかな装い




( 2枚の画像は クリアファイルです )

薄いピンク色の直衣で、何度ものカーテンコール(歌舞伎では 何ていうのかしら)

この最後の華やかな美しさが印象的でした。

幕よ、降りないでって!


浜松で、素敵な舞台を観れて良かったねえって外へ出たら、

きれいな満月が浮かんでいて、

舞台の朧月夜ではないけれど、いい夜になりました。

遅い夕食をとりながら(夜の部は 17時からの公演だったので)

4人のおしゃべりが いつまでも尽きない夜でもありました。




四月花形歌舞伎を観てきました

2016-04-19 | 歌舞伎

明治座へ「四月花形歌舞伎」を観に行ってきました。



今度は、若い人の歌舞伎を観たいねえと友人たちと意見が一致!

中村勘九郎・中村七之助・尾上菊之助を観に・・・いざ明治座へ!
東京駅からタクシーで行けば、日本橋浜町まで、10分ほどです。



昼の部は、11時から
10時前に着きましたから、10時開場と同時に入り、まずはお弁当を確保して、
イヤホンガイドも借りて、あとは、売店をぶらぶら~~
と云っても歌舞伎座ほど、歌舞伎関係のおみやげはないですけどね。



今回の席は、花道の左側!

ちょっと後姿を見ることが多かったですが・・・
でも役者さんに近い! 衣裳や表情が良く見えました!

勘九郎さんの声が、亡くなった勘三郎さんの声にそっくりなのにはびっくりしました
軽妙な所作も、よく似てきたなあと思いました。

七之助さんは、上品な女房役がよく似合って素敵でした!

いつも女形姿がきれいな菊之助さんが、今回、近松門左衛門作の「女殺油地獄」で、立ち役(男役)をやり、
放蕩三昧の遊び人、そして最後に油屋の女房(七之助)を殺す役をやりましたが、
色気があって、とっても良かったです!
最後は、殺し合いなんですが、油がこぼれ(舞台では水でしょう)、
ぬるぬるつるつる滑るなかを逃げ惑う女房を追いかけて殺す場面は、凄絶なんですが、
そこは歌舞伎、所作は美しいですね

あ~やっぱり若い方の歌舞伎は清々しくって良かったなあと思いました!

ちなみに、「花形歌舞伎」は、若手の幹部俳優が出演するもので、
「大歌舞伎」は、ベテラン幹部俳優が出演するものだそうです。
そんなことも知りませんでした(トホホ)




3時半過ぎに終わって、2 階でお茶をしながら余韻に浸ってから、
人形町の古い商店街をぶら~り

それからメトロに乗って、東京タワーへ

修学旅行以来です。

何十年振りだろう?



どっしりと赤い足を広げて立つタワー
その足元に鯉のぼりがいっぱい!
レトロな感じ・・日本的で、いいですね

夕暮れから夜まで展望台ですごし、刻々と変わる空の色と、ビル街の美しさを楽しみました。






タワーを降りてタクシーに乗る時、振り向いたらライトアップがきれい!



思わず、パリのエッフェル塔を思い出しました。

いつもの四人で、歌舞伎鑑賞旅行の楽しさを満喫したのでした。




「十二月大歌舞伎」 昼も!夜も!

2014-12-18 | 歌舞伎
「秋の旅行」は、「歌舞伎」で決まり!!
もう冬なので、秋の旅行とは言えませんが・・・

歌舞伎十二月公演を見てきました。
















昼の部の演目

一、 「源平布引滝」(義賢最期)
出演は、片岡愛之助  亀三郎  梅枝  尾上右近 など

愛之助は、少し前のドラマ・・・「半沢直樹」・・の国税局のいやな検査官の姿が、
私にはちらついてなりませんでした。

歌舞伎座での主役は初めてだそうですが、迫力ある演技をしていました。

大立ち回りのあと、「仏倒し」と云うそうですが、直立のまま階段に倒れ込んだり (痛そう!)
「戸板倒し」というのもあり、びっくり!
2枚の戸板を立て、その上に1枚の戸板を乗せ、その上に義賢(愛之助)が立ちます。

戸板を支えていた人たちが、手を放すと、立っていた戸板が斜めに崩れて、バッタ~ン!
見ていて、思わず、わ~っと声が出てしまいました。

二、 「幻武蔵」
これは、獅童や松也 玉三郎も淀君の霊で出演

三、  長唄「二人椀久」 玉三郎と海老蔵の舞踊
  玉三郎のなよやかさが際立っていました。

11時から始まり、終わったのは3時に近い


この日は、銀座にホテルを取ったので、夜までゆっくり出来ます。

で、行く前から、夜の部の幕見席に挑戦してみようと計画していました。
昼の部が終わって、夜の部の 「幕見席」 が買える処に行くと、1幕目を売出し中でした。
係の人に聞くと、今なら3幕通しで全部買えると云うではないですか!
やった~!

 
席さえ空いていれば、一幕目から続けて買うことが出来るんですね。
ラッキーなことにほとんど並ばずに、通しで夜の部全幕が買えたのです。

これも、曜日や、演目にもよるそうですが、1時間以上並んでも買えなかったり、
5分前でも買える時もあるそうです・・・

番号が印刷された整理券をもらって、4時の集合時間までフリーです。
それまで前回行けなかった、5階にある歌舞伎座ギャラリーを覗いてみることに・・・
海外公演の軌跡とか、衣装が少しだけ展示、大したことがなくがっかりでした。

集合時間に4階へ・・・番号順通りに、順序良く入れてくれます。
幕見席は、4階 と云っても3階席に続いている後列2列です。





椅子席が売り切れると、立見席もありますが、それは体力がいりますね。


夜の部

「雷神不動北山山櫻」( なるかみふどうきたやまざくら ) 
市川海老蔵が5役をこなします。

この演目は面白かったです!
歌舞伎らしい見せ場がいっぱいでした。





玉三郎演じる 「雲の絶間姫」 が、海老蔵の 「鳴神上人」 にお酒を飲ませながら、
ユーモアとお色気たっぷりに誘惑する場面、楽しいやり取りがとっても面白い!

玉三郎の声も、しぐさも、とても可憐で、魅力いっぱい!!
玉三郎の芸のすごさにうっとりしちゃいました・・

大詰めで、裏切られた 「鳴神上人」 が怒り狂って雷の化身となって、舞台は急展開
荒事になり、海老蔵も本領発揮・・・見得を切る場面が観客を沸かせます。
最期は宙吊りもあり、ドラマティックな歌舞伎を堪能しました。

歌舞伎は本当にチケットが取れにくいですね。
チケットが取れたのもKさんのご尽力のおかげ、Kさん、ありがとうね。

昼の部は、1等席・・・と云っても2階なんですが・・・
夜の部は、幕見席で・・・お値段は1等席の四分の一くらい

幕見席でもオペラグラス片手に、十分楽しめました。
そして、タイミングよくかかる「大向こう」の掛け声はこのあたりから掛かるんですね。
多分、この幕見席の下の3階らしく、すぐ近くから聞こえてきました。


4時間の公演を二つ見て、夜の歌舞伎座を後にします。




昼も夜も、続けて歌舞伎を観たので、さすが疲れてしまって、
ホテルへ帰る前にお茶をしましょっと、「和光」前のティールームへ





夜も遅いのに、1階も2階も超満員!! 
やっぱり銀座なんですねえ!!

コートも脱いでいられるほど、暖かい夜だったので、外のテラスで夜のティ-タイムを過ごしました。





ホテルは銀座一丁目、
10時を過ぎて、クリスマスイルミネーションが少なくなった中央通りを歩いて
ホテルへ向かったのでした。



この一日で十分満足したのですが、翌日も少し観光?したので、続きをまた、書きます。





歌舞伎座こけら落し5月公演に行ってきました

2013-05-25 | 歌舞伎
友人4人で新歌舞伎座へ、歌舞伎を観に行ってきました。

少し贅沢かと思いましたが、5月公演の三部に玉三郎さんの「二人道成寺」の演目があったので、
絶対見た~いと、みんなの意見が一致・・・チケットを取ってくれたKさんに感謝です。

当日は朝から雨・・・雨・・・

6時開演までには時間があります・・・何処行きましょう~ 
予定では、青山辺りを歩いてみようということだったけど・・
歌舞伎座へ行くので、一応みんなスカート系でおしゃれ?しているし、
雨でビショビショになるのは嫌だし・・・

あまりお金がかからなくって、濡れないところは何処~
新幹線の中で、知恵を絞って (それほどの知恵でもないっか!) 行先決定!
浜松町からモノレールで羽田国際空港ターミナルビルをぶらついてきたのでした。



高い天井は、すじ雲をイメージしてあるそうです。
外国人観光客を意識した江戸小路に、和の品物を揃えたお店が並んでいました。


そろそろ歌舞伎座へ
地下鉄の「東銀座駅」で降りると、「木挽町広場」へ直結しています。
「木挽町広場」は、歌舞伎座の地下に当たるそうです。



平日なのに、すごい人! お土産やさんが並ぶばかり・・・

順番待ちして、エレベーターで歌舞伎座タワーの5階まで行きます。
雨のため、屋上庭園も、五右衛門階段も閉鎖されていたので、ガラス越しに写真を撮っただけでした。

歌舞伎座の大屋根
「絶景かな絶景かな」と、石川五右衛門が南禅寺の屋根の上で云ったことにちなんで、
「五右衛門階段」と云う名前がついているのかな~





そして歌舞伎座の正面へ・・・





全景を撮るには、道路の向こう側に行かなくってはねえ~って・・・




道路を渡ったら、甘い匂いが私たちを誘います。
入らずにはいられない・・・ワッフルとお紅茶で、歌舞伎鑑賞前の一服です。








提灯に明かりが点ります。



いよいよ中へ・・・・

ロビーは行き交う人で、ごった返して~
オペラグラスを借りるのにも、人をかき分け、かき分け、大変でした。

開演まで30分もなかったので、お土産を買うのも大忙しです。
夜の部は、終演後は売店は閉まってしまうそうなので・・・





第三部の演目は「梶原平三誉石切」です・・・吉右衛門さんや菊五郎さんなど・・
「梶原景時」って、平家物語などでは、頼朝に義経の悪口を言って、
義経を死に追いやった悪人に書かれていたような気がしましたが、
この歌舞伎では人情味あふれる武将となっていました。
吉右衛門さんが良かったです!


もう一つの演目が「京鹿の子娘二人道成寺」で、玉三郎さんと菊之助さんが踊ります。

菊之助さんが花道から出てきた時は、みんな、ワ~って歓声・・・きれいで可愛かったです。

次に玉三郎さんが、せり上がり(ホントは何て呼ぶのかしらん?)から上がってくると、
客席から何とも言えないため息・・・もううっとりでした。
菊之助さんは若々しい踊り!
玉三郎さんは、体の隅々まで神経が行き届いていて、本当に素晴らしい踊りでした。

衣装も引き抜いたり、着替えたり、たしか7回くらいは変わったと思うんだけど・・
それとずらりと並んだお囃子連、素晴らしい三味線・鼓の音色のいいこと!・・感動しました。
本当に楽しい舞台でした。


ネットから画像をお借りしました。


幕間にパチリ・・・お席でお弁当をいただいています。







歌舞伎鑑賞に大満足して、興奮しながら東京駅へ・・

21時に歌舞伎が終わり、急いで東京駅に行き、
21時30分発の「ひかり」に乗るのはちょっときついですね。
次のひかり(22時発)で、友人二人は翌日用事があるためそのまま帰りましたが
私ともう一人の友人は、一泊して翌日東京を歩きました。

翌日の東京歩き?は、また書きます。




新橋演舞場で歌舞伎を見る

2012-11-28 | 歌舞伎
今年の秋の旅行は日帰りにしましょ~
とみんなで決めて、さあ何処にしましょう
遠くへは行けないし・・・と、考えた末、観劇にしたのでした。

新橋演舞場の “吉例顔見世大歌舞伎”を見てきました。
歌舞伎なんてもう10年以上見ていません。
しばし現実離れした歌舞伎の世界に浸ってきました。

見に来ている女性を見るのも愉しみでした・・・
美しい着物姿の人、垢ぬけた人・・センスのいいひと・・キョロキョロしちゃいます。

片岡仁左衛門・尾上菊五郎・市川佐團次・中村時蔵・・・
芸達者なお芝居に魅せられたひとときでした。



前の日にネットを見たら、仁左衛門さんが初日(11月2日)の翌日から体調不良のため
休演されていたそうで、快復され23日から千秋楽の25日までは出演すると書いてありました。
私たちは24日に行ったので、ラッキーでしたが・・
どうされたのでしょうね~ 心配ですが、お元気な舞台姿でした。

幕間にみんな座席でお弁当を広げていただきます。
お芝居小屋?って雰囲気で、中々いい感じです。
お弁当のお味が良くって、きれいに食べてしまいました。

3時過ぎ、歌舞伎を見終えて、そのまま歩いて銀ブラです。
甘いものを食べたくて、「鹿乃子」で栗の渋皮煮の入ったあんみつをいただく



これが!美味しかったのですが量が多いんです~~
体いっぱい甘くなってしまって、夕飯を抜きたいほどでした。

ウィンドウのディスプレイを楽しみながら人で混雑する銀座を歩きました。










教文館で、クリスマスグッズの買い物したり、プランタンでロクシタンの香りのいい石鹸を買ったり~と、
こんなことが楽しい4人でした。

I さんに聞いたら、もう16000歩は歩いているよ~と云うのでびっくりでした。
更に東京駅まで歩いて丸の内側へ抜けて、新しくなった東京駅を見てきました。











赤レンガの駅舎がシックでステキですが、意外と暗いんですね。


よく歩いて疲れましたが、帰りの新幹線の中で鯵の押し寿司を食べて、
すっかり元気になっておしゃべりしながら日帰り旅行を終えました。



こんぴら歌舞伎

2008-04-14 | 歌舞伎
9日に四国の「こんぴら歌舞伎大芝居」に行ってきました。
一度見てみたいと思っていたのが、今年はチケットを取ることが出来、
日本最古の芝居小屋である金丸座で「市川海老蔵さん」を見てきました。
切符と旅館のセットを、JR四国で販売をしているのをネットで見つけて即申し込んで、
この日を楽しみにしていました。

四国へ行ったことがない私は、瀬戸大橋を渡って四国初上陸です。
穏やかな瀬戸内海を楽しみながら特急「南風」で岡山から1時間弱で「琴平駅」に到着です。
こんぴら歌舞伎のノボリがはためく中、まずはこんぴら参りをします。
御本宮までは石段が785段あるとのこと・・・わぁ~大丈夫かなあ・・・心配でしたが、
“急な石段と平端なところ”の繰り返しなので思ったよりきつくはなく、無事「御本宮」まで辿り着き、
お参りすることが出来ました。
途中、椿や山桜を楽しんだり、少し散り始めた桜の花吹雪の歓迎もあり、見下ろす景色も素晴らしくて
疲れを感じませんでした。
と云っても、下りで足がガクガク震えてしまった友人もいましたが・・・



さて、目的の金丸座へ・・・・第二部は3時から開演ですが、枡席だけの指定になっていて、枡席の中でも前の席を取るためには早く行って並んだほうがいいと旅館の女将さんが教えてくれたので、1時間ほど前から並んで一番前を取りました。
サイドですが舞台に近い2階席だったので、役者さんの顔がしっかり見えて大満足でした。
金丸座はもっと古い建物かと思ったんですが、意外ときれいでした。
700名ほど入るそうで、この日もいっぱいでした。
1階の枡席はお客さんが座ってしまうと、通路はあの細い板の上です。
案内役のお茶子さんに恐々手をひかれていくお客さんが、2階からよく見えます。



演目は「夏祭浪花鑑」と「供奴」
海老蔵さんは、いい男だし、キレのいい演技が素敵でした。
今回は二役で女形にもなりましたが、初めての女形だそうでちょっと大柄ですが新鮮でした。
「供奴」は15才の尾上右近さん、若々しいきびきびした踊りで、とても可愛いかったです。
最近人気だそうです。
江戸時代にタイムスリップしたようなこの芝居小屋でのお芝居、もっと見た~いと友人と叫びましたが、この位でいいのかも・・・足が・・正座も大変・・じきに何でもありのお行儀の悪い体勢に!

お宿は古い旅館でしたが、これが大当たり!
家族的で心のこもったおもてなしがあり、やさしい気遣いに気持が和みました。
翌日は途中下車で姫路城へ寄ってきましたので、
また、写真をアップします。