少し前にTちゃんが貸してくれた本、
塩田武士さんの小説「罪の声」を読みました。
何の予備知識もなく、読み始めて・・・
文庫本にしては厚いなあ!
人の名前が次々と出てくるし、どの関係者か分からなくなるし・・・
で、メモ書きしながら、何とか読み進みましたが、最後は一気読み!
1984年、実際にあったグリコ森永事件をモデルにした物語・・
あの未解決大事件を追う物語なのですが、
小説では、事件の場面はあの当時のことをリアルにそのまま物語にしたそうです。
そこから、かかわった人や、脅迫テープに使われた子供たちのその後の人生や、
新聞記者や、犯人像などは、こうだったのではないかと、
創造したフィクションだそうですが、
面白い小説でした。
現実は、犯人が分からないまま、時効を迎えてしまった事件なんですが、
小説とは言え、こんな風に深く、広げて、複雑に掘り下げて、
最後は感動を伴う着地にしてあって、読み応えがありました。
映画化されたら、どんなふうにまとまるのだろうかと興味津々・・・
友人たちと行ける日を心待ちにしていて、
13日に見に行ってきました。
あの長い物語を、原作を読まなくっても分かりやすくまとめてあって、
感心しました。
役者さんたちがとても上手いです。
原作のイメージが損なわれなくって、小栗旬も、星野源も、
役柄にぴったりで、見つめる目が印象的でした。
2時間半という長い映画でしたが、飽きることなく、
画面に惹きつけられてしまいました。
公開されてから、2週間もたっているのに、
観客は30人以上は入っていたような気がします。
このコロナ禍の時、体温も測り、座席はもちろん、一席飛ばし、
見終わってすぐ手洗い消毒でした!!
映画の後は、森林公園レストラン「まつぼっくり」でランチです。
松茸御膳をいただいて、
少~し、秋らしい香りを楽しみました!