ブログ仙岩

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漫画「キセキのヒロシマ」多田多延子のお話を聞いて

2015-09-13 08:20:05 | エッセイ
常総市、大崎市(旧古川)の水害の現状をくまなく報道、嫌になり別のチャンネル変えてしまった。3.11の被災者である私には見るに堪えがたい映像だから。

こんな時に、13日の今朝NHKラジオ日曜訪問で「キセキノヒロシマ」のマンガで新しい平和を伝える多田多延子さんのお話を聞いた。

ヒロシマを伝えるほとんどの書籍は、原爆投下による被爆の悲惨さを世界に伝えてきたが 廃墟の中でも希望を持ち続けた広島の女性たち、男のいない中で女学生が電車を運転したお話を聞き、子どもでもわかる漫画で復興の姿を世界に発信しようと作成したという。

多田さんは、被爆を体験した曾祖母、祖母、母を持つ被爆二世で幼少期より、女性達がどのような想いで復興に立ち向かったのかを身近に見聞きしており、70年草木も生えないと言われたが、すぐにスギナが生えだした。誰かを恨むことより、人々が互いに助け合い希望を持ち続けた復興都市ヒロシマを支えた女性達の歴史を、戦後70年を機に、実話をもとに漫画で世界中に伝えるものである。

多田さんが外国の元伯爵夫妻に、広島市内を案内する物語の導入、2巻からは、多田さんの曽祖母、巴の壮絶な原爆体験が語られます。原爆投下後、巴は、奇跡的に助かった孫の寛子と二郎を抱え防空壕へ、焼けただれたがれきの中での命のはかなさを痛感し、虚無感の中を前を向いて生きる希望の光を見出す。・・・・そして復興へ広島市民球場の中身もあり前向きの全5巻からなるものという。