ブログ仙岩

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師弟関係

2016-04-12 08:37:30 | エッセイ
4/12今朝の福島民報あぶくま抄、小さな小学校校長に初めて赴任、休日に母を招いて教室や体育館を案内、最後に校長室に招いた。

男性の前で彼女は深々と頭を下げ、真剣な表情で口を開いた。出た言葉は「おめでとう」ではなく、「頑張ったね」でもなく、以外にも「子供たちをよろしくお願いします」だった。

息子を褒めるのはずっと後回しになった。夫に先立たれ、農作業一筋で子供を育てあげ、楽でない生活から、男性は進学をためらっていたとき、背中を押してくれたから今がある。男性が退職後も教え子や地域から慕われる理由がわかった。

また、同じ師弟でも、松井さんは個人よりチームを第一にする姿勢を。「背中の名前より、胸の名前のためにプレーする選手だ」とA新聞記者が褒めていた。その真摯さは大リーグのファンも引き付けた。今年はヤンキースの始球式でマウンドから投球した。

畳がボロボロになるほどの素振りをもたらし、優しく時には厳しく見守った長嶋名誉監督と愛弟子松井さんがそろって国民栄誉賞を頂いた。

師弟の関係はべったりではいけない。つかず離れずの厳しさが必要である。