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飛騨匠根付会長東勝廣氏のトークを聞いて

2016-04-13 08:12:52 | エッセイ
4/13今朝4時から明日へのことば「木の命を生かす」彫刻家東勝廣氏のお話を聞いた。

飛騨の匠は、京の年貢米の代わりに、匠が京へ出向いて彫り物など奉仕し、都造りの一翼を担っていた。

印籠や煙草入れを腰に吊り下げるときずり落ちないように紐の先に木の葉などの彫り物の根付に代表れるこの彫り物職人で、いすから欄間からあらゆるものを手掛けている。

その頃の飛騨の匠は、斐太工の上土木作業員で、器用で優れた技を持っており、代替え作業をしていた。が、法隆寺の仏像を造った止利仏師は河合の人として伝説が残っており、聖徳太子にも大事にされたと。

東大寺や石山院の仕事をしたり、 藤原の宗安、これが本当の飛騨の匠の祖先といわれている。

日光東照宮の眠り猫の左甚五郎は飛騨の人ではないという説もある。

松田亮長は、20才のころ、平田亮友という人につき、根付けは男のお洒落で、流行した。江戸時代は派手な物や高価な物は着れないので、根付けなどに掛けたので発展した。

この根付は、一位の木がクワやツゲより柔らかく一刀彫にしやすいが、細かいところができないのが難点でも、自然に放っておいたり、燃やしたりすれば灰になり、彫り物は何百年もの命を長らえる。木を刻み命を吹き込むことは生かすことに他ならない。