ブログ仙岩

各紙のコラムや報道番組、読書の感想、カメラ自然探索など。

ブラタモリ人々はなぜ清水を目指すか

2017-04-12 08:54:45 | エッセイ
4/8ブラタモリ、年間600万人も訪れる京都清水寺へ。約12mの「清水の舞台」でもおなじみの世界文化遺産ですが、実は平安時代の「枕草子」にも、その人気ぶりが記されており、奈良時代から1200年も続く名所である。

多くの参拝者で狭くなり崖に付きだした舞台は平安の後期1100年に出来たこの場所で藤原成道が欄干で蹴鞠、歌舞伎の傘をさして飛び降りるシーンら、237件の舞台からの飛び降りがあったが、祈願の為か85%生還しているという。寺の名前の由来になった名水・音羽の滝で学力・延命・恋愛の3つの滝は一つの水で本来修行の場であった。

崖は嵐山と同様放散虫のチャートで、奥の院から眺めると千手観音様の住む断層に建てられていることが分かる。家族4人で三年坂の旅館に泊まって清水を詣でたことが映像から思い出して興味深く見た。参道は尾根に出来ており、轟川の暗渠めぐりで八坂の塔に行き着いた。

清水への道は「あの世とこの世」の分かれ道を示す六道珍皇寺で閻魔大王と小野篁が通った井戸を見て六道の絵図と、平安時代からの清水寺のすぐ裏側に広がる墓地を見て、人々は観音様や清い水だけでなく、ご先祖様にも見守られるために目指していることが分かった。