「一切なりゆき」を読んで

今私の手元に、マサカの時代、払ってはいけない、「さみしさ」の研究等数冊ある。

その中で、樹木希林流生き方のエッセンス「一切なりゆき」のことばに惹かれるものが多い。

モノがあるとモノにおいかけられる。人生なんて自分の思い描いた通りにならなくて当たり前。人間でも一回ダメになった人が好き。絶対こうでなければいけないという鉄則はない。教養があることに感謝しながら。言葉一つで人が長い歴史の夫婦が癒される。男でも女でもちょっとだけ古風な方が人としての色気を感じる。

年をとっても変わらないものは絶対変わらない。「私が」と牙をむいている時の女というものは醜い。人は死ぬと実感できればしっかり生きられる。おごらず、他人と比べず、面白がって、平気に生きればいい・・・など。

2018．9.15に逝去、享年75才、1943年東京都生まれの女優。生前にも、このブログに樹木希林さんのことを載せている。