ブログ仙岩

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大石邦子「道の駅」を読んで

2019-09-15 05:37:36 | エッセイ
みんぽう9月号の風のあとさき221に、只見町の道の駅と車椅子バスケについての記事である。

講演に出ていたころは、会津の大自然をドライブしていたが、一般道には車いすで入れるトイレがないから、講演を断ってきた。が今回の只見町は私的な用事で出かけた。町を抜け、山間を走り、人家も店もないところに忽然と「道の駅」なる館が現れる。建物はすべてバリアフリー化が考慮されていた。

トイレも完璧である。お借りしたのは一か所だけ。他の道の駅も見せて頂きながら、遠い昔を思い出し涙が出そうになった。事故当時はマヒの体になると死ぬしかなかった。が、パラの欧米の選手は、信じられないほどの過激な車椅子バスケで倒れ起き上がってシュートを決める。先進国入りを目指す日本に衝撃的な命題として突き付けられた。

それから日本の福祉が動き出し整形外科界が変わり始めた。あの日があって今の日本がある。来年の東京五輪は何を残すだろう。

明日の敬老の日は雨、ならば今日お祝いする方が多いであろう。介護されている方も堂々とご馳走になってはどうか。