「月かげの いたらぬ里はなけれども ながむる人の心にぞすむ」法然御歌
浄土宗開祖法然の総本山知恩院にある。
この歌は、3月5日いわき市来迎寺の墓地の一番前に立つ石碑に刻まれてあった。
月影とすると、人の心にぞ住むでは何かぴんと来ないつながらない。
だから、月の光即ち法然の易行の念仏「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏」を唱える人の心だけに住みつくという。
心身の易行を民に広めんとする法然の心であろう。
私は、弟子の浄土真宗開祖親鸞を語る「歎異抄」を机の上に置いて、読みながら、人は生き物を頂きながら生きている業の悪人の凡夫であると。
そんなことを考えながら、この月かげのうたを心に刻みながら、月を撮影している。