表題の3000㎞は、訂正の必要があるようだ・・・が。昨夜の四国行反省会でT氏に確認した処、2700kmぐらいだったとのこと。四日後の気仙沼から東京への走行距離は600Kmぐらいだろうから、これも加えて由とするか。
高知での退職お祝い会の一夜を開け、翌土曜日の朝は曇り空。予報では雨が降るとのこと。F氏を宿泊先のユースホステルに迎えに行き、高知城に向かった。遠来の三方に天守閣からの眺めを、市内を一望して貰う。それから、竜馬が立っている桂浜に着き、月の名所の浜辺を歩いていると雨が落ちてきた。
「赤目」がいる水族館を見るように薦めるが、早く車に戻ろうと急くばかり。赤目は宮崎と此処、四万十川の汽水域に生息する大型の魚で、名前のとおりに目が赤く光っているのだ。これは見て欲しかったのだ。喰う魚には関心が高くても、見る魚には興味がないか・・・。
桂浜から横浪三里の海岸線を西へ、要は足摺岬の方向だ。津波の防護で堤防の嵩上が進み、折角の美しい景色が望めない。仁淀川を過ぎ、宇佐の入り組んだ湾を見ながら『宇和島から清水に向かう豊後水道沿いの港町、漁村はこんな風景かな』などと、不確かな解説をしながら須崎市へ。宇佐の山の方に明徳義塾高校がある。昨日の選抜野球の試合結果を確認すると勝っていた。
須崎市では翌日の「四万十川桜マラソン」に出場するF氏の宿にチェックインし、それから須崎名物B級グルメの「鍋焼きラーメン」を喰う計画。その後、窪川小学校でF氏のマラソンの登録を済ませてからホテルへ送る。そして我等三人は、安田町の山の中に或る私の実家へと向かうのだ。
「鍋焼きラーメン」は空港のレストランにもあった。以前に、一度食したことがあるが、ここでは二度と口にしようと思わない。そんな後味しか残っていないが、須崎は鍋焼きラーメンの本場、これで町おこしをしている。その情報をF氏が調べて、ここだと云う店を探していた。
空港の鍋焼きラーメンに比べると雲泥の差、旨かった。店には相撲取りのサインや写真が数多飾ってあったが、息子が相撲を取っていたそうだ。明徳義塾に留学していた朝青龍から、宿毛出身の豊ノ島とお相撲さんだらけだった。
鍋焼きラーメンの後、窪川町へ。此処までは、高速道路と自動車専用道路で東京からも繋がっているのだ。窪川の道の駅で買い物、小学校でマラソンのエントリーを済ませて、早々にF氏を須崎市のホテルまで送った。明日の健闘を祈り、我えらは東に向かった。今夜の泊、我が安田川沿いの拙宅へと・・・。満開の桜に、雨は降りつづいていた。