7/30(金) 愈々、弁当作りも一段落付ける日となった。朝台所に入る前に一礼をしたい気分となる。あたかも、道場に入る時のような心境である。
今日使う弁当箱は、私の正式弁当箱の秋田産「曲げわっぱ」である。ひと段落するに相応しく入れ物にもこだわった。だが、体調はイマイチである。昨夜の送別会と二次会の酒が抜けていない様子。
今朝は、メニューの方も拘って、お弁当お菜の見本のように焼く・煮る・炒めるで五菜・ニ肉・一魚を志向した。オヤジ弁当の総集編と云うところか?
先ずは煮物であるが、鶏肉と大根・人参を胡麻油でさっと炒め、煮る。頃合いを見計らって万願寺・茗荷に油揚げが入った。味付けは砂糖・醤油・お酒。
ついで、牛タンである。。長ネギの千切りを作る。これとは別に長ネギを焼き、次いで牛タンに塩胡椒を振って焼く。この牛タン、敬愛するK大兄が仙台から送って下さった代物。本日に相応しい逸品である。
そして、北洋産甘塩鮭を二切れ焼く。この間に、牛蒡・人参・蒟蒻を笹掻きや薄切りにして晒し置いたものを、胡麻油と唐辛子で炒め煮してキンピラに仕上げる。
最後に定番「卵焼」といきたいところだが、弁当に収まりきらんと断念した。
三人の弁当にご飯・お菜を詰めながら、もう一つ「佃煮」を加える。これは、会社の隣の蕎麦屋「高松」から頂戴したもので美味い。最後の弁当に花を添えてもらおう。
おお未だあった、自家製ウメ干と先日酒粕に漬けた瓜。漬かりが浅いだろうが彩りに加えた。
今朝炊き上げた、米四合が三人の弁当と小僧のオニギリ二個、二ハイの茶碗飯で完食となった。弁当つくりに集中して何時の間にや、体調も良くなったようだ。
かくして、二年四ヶ月に渡る弁当が、一先ず幕を下ろした。
そうは問屋が・・・
「弁当は暫く休みだぜ」と家人に伝えた。家人、曰く『ご苦労様でした』ここまでは好し。この続きがある・・・『じゃあこれからは、休みの日の夕食をお願いするね』と来た。
ウ~ン、そう云う手もあったか!どうやら、台所からは離れられない運命のようだ。