1/31(火) 2017年の正月の月も今日で終わる。時と同じく暦は捲られて戻ることはない。有るのは明日、未来だけなのだ。が、人間は過去に遊ぶことができると云う脳の仕組みを持っている。だからこそ、明日を描けなくなlっても生きていられるのかも・・・。
斯様な意味不明のことを常日頃から考えている分けじゃないが、そんなことが時々浮かんでくる。幸いにも、先は短そうな気配だ!
今朝の目覚めは四時半だった。目覚めた時、天気が悪いのかな?そん風に思ったのだが、さにあらず。街灯の灯りがカーテン越しにぼやけていただけのこと。二度寝もできず、蒲団の中で一時間ほど本を読んで過ごした。
そんなことで、台所に入った時間は早かった。電気釜の中にご飯が少し残っていたが、二人分の弁当には足りない。鍋で米を炊くことにした。米を磨ぐ水の冷たさは、間違いなく真冬だね。研ぎ方に、鋭さも丁寧も丁重もない。おざなりと云うほどじゃないが、適当になるのだ。
お湯で米を磨いだことは一度もないが、そんなことしてもいいんじゃねえぇか?そんな不埒な考えも過るが、勿論しないさ。弁当オヤジとしちゃ、そんな邪道は許されない!絶対に美味い飯に炊きあがらないだろうと確信的に思うからネ。
さて、菜の方だが、昨夜の帰宅は珍しく早かった。今日の弁当用に、駅前の東急ストアで「ステーキ肉」と「明太子」を買っての帰宅であった。牛肉が最近のメニューになかった。明太子も同様である。乏しいオヤジのお小遣いは、こうして減っていくのだ。
とは云いながら、牛肉はアメリカンビーフのステーキ用。お値段は、一枚840円と安い! 明太子は500円くらいだったか。堅くてゴムのようなアメリカンビーフはどうしょうもないが、和牛の値段の四分の一じゃ、軽い財布しか持たないオヤジとしちゃ背に腹は代えられぬと云う次第さ。このゴムのような肉でも柔ら化鵜する方法があるはずだが・・・・。面倒なので赤ワインに短時間漬けただけで焼くことになった。
明太子を焼き、茄子と豚小間の味噌炒め、小松菜と薄揚げの煮物、ゆで卵が今日の弁当である。
二人分の弁当を作り、アメリカンビーフを試食したが・・・・・。まるでゴムそのまま、そんな歯応えと喉越しだ。喉に詰まりそうになったぜ! 。肉は「日山」に限ると、あらためて実感する。
ゴムのような肉じゃ、ブラック企業のように日夜の仕事に勤しむ家人に申し訳がないな。乏しい財布の中身ながらも、今夕あたり「日山」に寄って柔らかい肉でも仕入れるとするか? 今更、代わりの女房が現れることもなかろうしな・・・・。
女房と云えば、かつての職場で一緒だったT君が再婚したとのことだ。先週、彼が勤める某社を訪問した折に、耳にした。その折「未だ報告してないんで、怒られる」と、言ってましたと聞いたのだ。『お目出度いじゃない、奥さんを亡くして随分経っ。オメデトウと、伝えて下さい』と伝言した。
翌日、T君から電話があった。『良かったな、お祝いで一杯やろう』そう伝え、今週会うことになった。一年ぶりになるか、楽しみである。
T君とは横須賀で一緒だった。最初の初夏、管理する社宅を視察するため、T君の車で三浦半島を廻った。当時は半島に6~7ケ所の社宅を管理していた。最初に彼等が住む社宅に寄ると、丁度枇杷が熟れていた。それを採って口に入れると、汁がネクタイにしたたり落ちた。大笑いをした、された。
ゴールデンウイークの谷間の平日、出勤している社員とランチに外出することになった。車で20~30分程の所に葉山牛を食べに行くことになった。すると、出勤していた全員が、ゾロゾロと移動したのだ。まさか? 誰か留守番が残るだろう ! 総務全員がランチ外出したのだ。これにゃ驚いたね、晴天の霹靂たぁこのことだが、オイラもいい加減だから咎めなかった。
そんなことが許される職場だったんだな。いい職場だったよ。其処で、二年間一緒だったのがT君だ。彼の自慢の奥さんだったが、癌であっけなく逝ってしまった。それから五・六年程経ったか・・・・。