3/22(火) 今日は、姪のkikoが連休を利用して帰省したので弁当は二人前となった。二人分の弁当では気合も入らぬが取敢えず作る。
メニューは、昨夜の残りものの「大根とイカ煮」、それに「豚肉の炒め物」、ミートボールの甘辛煮、定番の卵焼き、以上である
豚肉はネギと一緒に炒め、仕上げに焼肉のタレを加えて味を調える。ミートボールは砂糖・醤油で小フライパンで煮付けた。卵焼きにはワケギを刻んで入れ「ネギ玉焼」である。
右端は私の朝食
簡単な弁当が瞬く間に仕上がった。K君に大オムスビニ個と昨日家人が作った「おはぎ」三個をおまけに用意した。食料危機だが暫くは喰いつなげるだろう。
地震以来、東京のスーパーでも品不足、或は、お一人様一点限りの商品が多い。こんな状況はそう長くはないだろうが、停電・節電で店内は暗いし、開店・閉店が繰り下げ・繰り上げで何とも活気がない。
TVのCMも公共広告と災害ダイヤル、そしてお見舞い広告では気分は滅入るばかりだ。何か元気が出ることをしなければならぬが・・・。どんなことを、何時からやるか・・・。
「 大宰府・道真公 」
先週末の土曜日、福岡に居た。前日のMさんとの打ち合わせ、懇談を終え、ホテルでバッタリと倒れこんで眠っていた。朝は、ホテルのバイキング。バイキングとなれば意地汚い私などは、皿を点こ盛にするのだが、流石にこの朝は控え目にした。それでも食パンを半切れ、サラダ、ベーコン二切れ・スクランブルエッグ、トマトジュースを食した。
相棒のヒロさん(別のホテル)に何度か電話を入れるが出ない。心配になり駅の反対側のホテルまで足を運んだ。ご老体・病持ち故、ひょっとして倒れでもしていてはと気になった。
ホテルのロービーから部屋に電話をすると「メガネが見つからず、捜しまわっている」と、焦った声が返ってきた。暫く待って漸く落ち合った。
さて、これからどうしようかとなった。本来であれば福岡在住の友人に会う、或は久留米在住のJ女史を訪ねる。の、予定であったが、生憎二人とも所用のため断念した。
ヒロさんは「任せる」というので、珈琲を飲みながら行き先を検討。結局、ヒロさんは行ったことがないという「大宰府天満宮」に向かうこととした。私は、福岡に転勤して戻った友人にニ十数年前案内してもらったことがる。
天神駅から西鉄に乗車、二日市駅で乗換えて大宰府に着いた。駅前から参道に並ぶ土産物・食べ物やを覗き、7・8分ほどで神社に至る。途中、其処かしこで販売している「梅が枝餅」をヒロさんが味見、「旨い」の一言。
境内は梅が満開。道真公を偲んでか梅の木が多く、名物の梅が枝餅もその一つであろう。連休の初日、参拝客もまあまあの人でと見受けた。太鼓橋を渡り山門から社殿へ。
社殿に拝することもなく辺りを見回し、早々に山門を出ようとすると見事な紅白の枝垂れ梅。まるで作り物の雪洞のようである。ヒロさんも痛く気になった様子で盛んに感心の呟き。
ブラリと歩いていると「避難してきた」と中年女性の声が聞こえる。そう云えば、博多駅でもそんな会話を耳にした。金曜日の福岡便、子供連れなどの家族で満席であった。そう云う方が結構多そうだ・・・。
境内で観光用写真をやっている年配の方に訊ねる「梅が枝餅は何処が善いのかね」。と、『私等は其処の大樟館で買いますよ』と還ってきた。
池の傍らにあるその店に向かい、振る舞いの梅茶を手にして外のテーブルに腰を落ち着けた。先ずはビール、摘みはタクアンと酢蛸。池を眺めながら、取りとめもなくボソリ、ボソリと会話。帰りに作りたてホカホカの「梅が枝餅」を一箱購った。
購ったついでに、訊ねてみた。「どの店も値段が同じようだけど、どうして?」と、『四十数件ある店が組合に入っており、値段を統一しています』との応えであった。後は、味で勝負しましょうとのようだ。
この味・大きさで一ヶ、105円は安いと思う。が、節食中の身には、うんと小さくて50円があってもいいような気もする・・・商売としては難しいところか。
しかし、沿道から続く店の殆どがこの餅を作り、販売している。全部を味見できるわけもなし、観光客は何を頼りにすべきかな?これこそ、道真公に尋ねたいところだが(学問の神様だからご利益があるか・・?)。
結局、大宰府を訪れただけで飛行機の時間が迫った。空港では、Mさんから教えてもらった「稚加栄」の安くて旨いと云う切子メンタイコを買って搭乗となった。