オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

奇遇・・・

2019-06-15 | Weblog

6/15(土) 昨夜遅くから降り出したであろう雨が降りつづき、部屋の中まで暗く沈んでいるようだ。昨夜、あれほど明るく弾けていたのがウソのような一日である。こうも暗くては、見頃を迎えたであろうアジサイを観に出掛ける気分にもならない。

こんな日は部屋に垂れこめて、買い込んできた文庫本でも読んで過ごすに如かず・・・。

昨日はかって所属した会社のOB会、東京地区の総会と懇親会がった。十時半に総会が始まり、正午からの懇親会には三百人ほどの参加であった。一時半ごろにお開きとなり、その後、後輩のYOSHINO君とホテル近くの蕎麦家で一杯。昼酒の続きをやり、四時前に一旦帰宅した。

総会には一応スーツ姿で行った。監事ということなので監査報告があり、あまりラフな格好もできないので。夕方の六時に都営線三田駅でJINパパと会い、慶應側の仲見世通りで一献交わすことになっていた。堅苦しいスーツを脱いで、夏姿のアロハシャツに着替えてから出掛けた・・・。

サリーマン時代の最後の職場が田町、三田は田町駅を挟んで指呼の距離である。何度かと云うより数えきれないほどこの通りでは飲んでいる。が、JINさんが案内してくれた路地、店は初めてであった。

二階の店に上がる階段をのぼりながら「私が案内する店なので今日は私が支払うので、恥をかかせないで」と念押しをされてしまった。

店は照明の塩梅、造作ともに落ち着いており、和風の作りながら洋のテイストも漂う雰囲気が・・・。ゆったりとしたカウンターに、角に隣り合わせて予約の席が準備されていた。なかなかの気配りである。

珍しい「アナゴの刺身」は綺麗な盛り付けの上に美味かった。生ビールと麦焼酎を頂きながらJINさんとの会話が弾み、割烹着姿のアルバイトの女の子も気が利いた応対をする。

店の名は「こんね」といい、九州地方の方言が由来と云う。訊くと、オーナーの二親が対馬の出で、そこの食材などをメインにしながらも他所のものも仕入れていた。我が故郷の清酒「南」も置いていた。久々に気の利いた店で飲んだ。

人形町パトロール隊のメールが入る。マッチャンの商売が成約したので祝い酒をやっているとの連絡だ。YOSHIOからは、これから「ちょっぷく」に向かうとのメールが・・・。これじゃ人形町に行くしかない。JINさんを誘って人形町に着いたのは21時になっていた。

先ずは「ちょっぷく」へ・・・。店は満席の大繁盛、流石に花の金曜日、庶民の味方なんでも300円のチョップクである。

「奥にいるよ」とチーフのヨッチャンに言われ、店奥に進むとパトロール隊とYOSHIO&FUJIKURAが賑やかに飲んでいた。そこに二人で割り込む。周りも煩い、煩いのでこっちの声も大きくなる一方である。

       

わいわいがやがやと飲み、話、がなり立てて二時間近くも過ごしたのであった。帰宅は23時半過ぎであったか。JINパパに馳走になった御礼メールを送ると「家で飲み直している」との返信があった。元気である!。

 

 — 奇遇 —

快晴となった木曜日のことだが、久々に散歩を兼ねて銀行から区役所に回って住民税の納付をすることにした。銀行も区役所も二駅先の中目黒にある。かつては、朝の通勤時に中目黒駅まで歩くのはままあったが・・・。

そんな過去のことを思い起こしながら慣れた道、駒沢通を中目黒に向かった。途中の駅は祐天寺になるが、祐天寺に差し掛かったところで、祐天寺駅前に目指した銀行の支店が在ることを思い出した。ここで用を済ませて区役所に向かう方が便利だ。

思い付きで大通りから小路に入り駅前を目指すことにした。駅に近づいた頃、私の名を呼ぶ声が足元から聞こえた。見下ろすと、地元の友人YAMADAさんが座りこんで見上げていたのだ。まさか、こんな処で出会うとは・・・。

よくわかったですねぇ~。私はゴルフで使っていた麦藁帽子を被っていたし、隣駅のそれも駅前から離れた処にYAMADAさんが居ようとは。どうしたのかと訊くと、座っていた後ろの二階を見上げて「かみさんとランチを取っていたけど、周りの小母さんが煩いので出てきた」とのこと。

然し、私も最初のルートを変更して此処を通りかかったのだ。滅多に来ることのない場所で遭遇。奇遇であった。

YAMADAさんと電話で話したのは、ひと月ほども前か。ここんとこFBでYAMADAさんのゴルフのことを見ていなかった、そんなことから様子を聞くために電話をしたのだが・・・体の調子が良くなくてゴルフも行けてないとのことであった。

勘定を済ませた奥さんが降りてきて、久しぶりの挨拶を交わし、お茶でもとなった。祐天寺駅前の喫茶店に落ち着き話を聞くと、丁度この日で薬の服用が終わり、奥様に誘われて久々に散歩に出たとのことだ。

肺ガンの手術をされ、そのご元気になってゴルフ三昧ともいえる生活で、体力の増強とスコアアップに余念がなかった。ゴルフを辞めていた私のクラブや会員権を譲ったので、そのコースによく通われた。FBにスコアや写真を掲載されたので様子が知れていた。

私が電話入れた後ぐらいに救急車で運ばれ、暫く入院をしていたとのこと。ゴルフの方は体力が回復するまでお休み。体重が落ちて49,5Kと云うので『大丈夫ですよ、競艇や競馬の選手はそんなもんだから・・・』と激励すると、「最近のボートの方の収支はどうなの?」と訊かれてしまった。

YAMADAさんは私に連絡しなくちゃと思っていたそうだが、体がまだまだ回復していないので躊躇していた矢先、偶然にも出会った次第であった。手術から五年目に入り、この時期を乗り越えてゴルフの上達を目指すとのことである。

子供達のこと、今後のことと一時間ばかり話を聞いたが、憂いなき人生を歩まれてる。体力・気力で病を克服する時を待ってますよ!、ゆっくりとお茶でも(お酒を飲めない)しながら、ゴルフ談義を聞かせてくだい。

思い付きの回り道で、奇遇ながら出会えてよかった。青空がもたらしてくれた気持ちのいい一日、時間であった。

 

 

 

 

 

 

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