「もしあなたがたがわたしを愛するならば、わたしのいましめを守るべきである。わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別に助け主(聖霊)を送って、いつまでもあなたがたと共におらせて下さるであろう。それは真理の御霊である。この世はそれを見ようともせず、知ろうともしないので、それを受けることができない。あなたがたはそれを知っている。なぜなら、それはあなたがたと共におり、またあなたがたのうちにいるからである」(ヨハネ 14:15-17)。
使徒ヨハネはここで、神様を愛する人はその戒め(命令、Commandment)に従いなさいと言いました。そして神様は、そのような人たちに聖霊を与えると言っておられるのです。ですから、真理に従うことこそ自分の経験を確かめる最終的な判断基準であり、同時に聖霊を受けられる最も確実な方法だと言えます。
C.終末時代のすべての奇跡を神様の言葉で検証せよ
私たちはイエス様がマタイによる福音書24章24節で、「にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、大いなるしるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう」と言われ、真理をよく理解している神様の民までも惑わされる可能性があると、警告しておられることを絶対に忘れてはいけません。
聖書は、最後の時代に起きる奇跡や超自然的な現象が、主に悪魔が人々を惑わせるために行うという事実を説明しています。ヨハネ第一の手紙4章1,6節で、そのことが次のように警告されています。「愛する者たちよ。すべての霊を信じることはしないで、それらの霊が神から出たものであるかどうか、ためしなさい。多くのにせ預言者が世に出てきているからである…しかし、わたしたちは神から出たものである。神を知っている者は、わたしたちの言うことを聞き、神から出ない者は、わたしたちの言うことを聞かない。これによって、わたしたちは、真理の霊と迷いの霊との区別を知るのである」。
もう一度言いますが、霊を検証する唯一の基準は、目に見える超自然的な現象でなく、神様の言葉である聖書の教えでなければならないということです。またコリント人への第二の手紙11章14節で「しかし、驚くには及ばない。サタンも光の天使に擬装するのだから」とあり、サタンも美しい天使のような姿で現れ、まぶしいばかりの奇跡や超自然的な現象を起こすことが教えられ、私たちに警戒を呼びかけています。