ひまわりさんより(8月28日)
私の訪問先で、週4日尋ねているおじいさんがいます。
肺がんの末期で、ターミナルということで病院から自宅へ帰ることを希望された方です。
この方は少し動くだけで酸素濃度が下がってしまうので、在宅酸素を使うようにしました。
そうすると、その後、家にいるだけで食欲が出るようになり、トイレにも行けるようになり、
すごく元気になってきました。この結果を見て、自宅にいることがいかにいいか、
この方の介護に関わってきたみんなに理解されました。
聖書には、「私たちの国籍は天にある」とありますが、私たちの本当の実家である天国に行くことが、
どれだけ大きな祝福をもたらすかということを考えました。
父との決別(デビット・カン講演6)
あるとき、学費がなくなってしまい、兄弟二人で祖父の所へ行きました。
私が三育大学2年の時でした。祖父に、「学費を助けて下さい」とお願いしました。
「1回だけでいいですから」、と頼みました。
祖父は、「安息日を守る人間になったから、お前は人生を破滅させたんだ。お前の家族を見てみろ。
学費すら出せないではないか。お前は、牧師になるんだろう」と、とても怒っていました。
「助けてあげる条件は、勉強の進路を変えることだ。今から大学の学長に電話をするから、学校を変えなさい。
そうしたら、韓国の優秀な政治家か、実業家にしてやろう。そのことは保証しよう」。
私の祖父は、韓国の有名な保険会社を始めた人だったのです。
それで、事業のことはよく知っていました。
その時私は21歳でした。世の中の栄光が私の前をよぎりました。〈いい車、すばらしい家に住めるだろう〉。
しかし次に、母の顔が浮かび、祖父にこう言いました。
「おじいさんのご厚意を感謝します。でも、それを受けることはできません。
今さら、私の主イエス・キリストを裏切ることなどできません。私の人生で最も大切なお方なのです」。
そして、祖父の前にひれ伏して、その家から出てきました。その日は2月のとても寒い日でした。
そこから3キロほど雪の降る道を歩きました。その日私が学んだことは、
〈イエス・キリストに従うことは苦労を伴う〉ということでした。