生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

安倍政権の崩壊は間近である。

2015年08月09日 00時56分34秒 | 政治経済社会学
2014年8月9日-1
安倍政権の崩壊は間近である。

 安倍政権の崩壊は、すでに始まっている。
 まもなく、強権政治は実際に、崩壊するだろう。
 踏みにじられている国民主権が、復興されるだろう。


 日刊ゲンダイ 2015年8月8日
 安倍官邸が怯える8月30日 「安保反対10万人デモ」の破壊力
  「 安倍官邸がデモ潰しに必死なのは、もし10万人を超えるような大規模デモが行われたら、参院での強行採決も、60日ルールを使った衆院での再可決も難しくなるからだ。」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162515/2




 日刊ゲンダイ 2015年7月31日
 悪質な中傷、警察の威圧…露骨さを増す「安保反対デモ潰し」
  「政治評論家の山口朝雄氏はこう言う。

 「デモを潰そうという動きが強まるのは、安倍首相の周辺が大衆を恐れはじめている裏返しでしょう。〔略〕支持率はつるべ落としだし、デモが拡大する現状に内心穏やかであるはずがありません。でも、警察力で動員を抑え込み、ネット上の情報操作で切り崩せると思っているとしたら大間違いです。60年安保時代の組織化された集団とは違い、個人の自由意思による政治活動を抑え付けるのは難しい。“覚醒”した国民によるデモを封じようとしたら、むしろ逆効果ですよ」

 横やりをいなすかのように、東京発のSEALDsの活動は関西や仙台、福岡などの地方にも波及している。60年安保で岸政権を倒閣に追い込んだ「30万人デモ」が現実味を帯びてきた。」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/162289/2




 また、経済的失敗もあきらかである。すなわち、官製バブルは破裂する。
 何が引き金になるかわからないが、ヘッジファンドなどが、いずれ日本売りを仕掛けてくるだろう。その条件は整っていると見るべきである。
 株価暴落のほうが先であろうが、その後に国債暴落も仕掛けられるだろう。

 ・日本の株価暴落
   →アベノミクスの失敗が明白になる。
 ・国債暴落
  →政府財政破綻
   →極端な円安
    →食糧を各々で備蓄しよう


Bunge哲学辞典 国際通貨基金

2015年08月03日 16時20分44秒 | 政治経済社会学
2015年8月3日-2
Bunge哲学辞典 国際通貨基金


 前回のギリシャ危機の前から、国際通貨基金(IMF、International Monetary Fund)については、批判が強まっていた。
 Bunge (2003) の哲学辞典の「システム的アプローチ systemic approach」の項目(p.285)では、国際通貨基金(IMF)への言及がある。
  
  「自分が研究し、設計し、または操縦している、実在システムの特徴の大部分を見逃す専門家(科学者または科学技術者、政策立案者または経営者)によってこうむる手痛い間違いをしなくて済む。たとえば、国際通貨基金(IMF)によって考案される経済的回復または発展のための計画は、むしろしばしば失敗する。計画が↑【切断主義〔分割主義〕】的であり、システム的ではないからである。つまり、計画がその社会の発展の型と程度にかかわらず推奨する、再調整に伴う生物学的、文化的、政治的代価を無視するのである。」
(Bunge 2003: 285)。

と書かれている。
 国際通貨基金による救済は、金融支援を受けた国ではその後に、社会格差をもたらしたり(例:韓国)するからである。


  「
切断的接近〔切断的アプローチ〕 sectoral approach〔Bunge(1999) 哲学辞典の初版 p.263は、sectoral〕
 世界と世界についてのわれわれの知識の、システム的本性を見逃す専門家によって、典型的に採用される接近〔アプローチ〕。狭い問題であるように見える物事に取り組む場合にだけ適する。反対語↑【システム的接近〔システム的アプローチ〕 systemic approach】。

(Bunge 1999, p.263)。

金儲け主義の行く末

2015年07月31日 21時28分34秒 | 政治経済社会学
2015年7月31日-3
金儲け主義の行く末


 ビル・ゲイツ氏は巨額の寄付をしている(らしい)。アメリカ合州国では、金儲けした人は、強迫観念的にまで寄付をしなければと思う人も多いらしい。
 一方、日本の金儲けした人々は、寄付する人はきわめて少ない。それどころか、原発事故当時の東京電力の社長のように、責任を取らない人が多い。また、未だに粉飾決算をしたりする会社も多い。

  「茂木〔健一郎〕 現在の日本には残念ながらビジョンが欠けている。政治的なビジョンも、外交的なビジョンも。〔略〕なぜビジョン〔望観または展望または未来像〕が欠けているのか? バブルの影響もあると思いますか?
波頭〔亮〕 〔略〕日本の場合はポストバブル〔バブル後〕で価値軸がかえってお金に集約してしまったのかもしれません。〔略〕1970年代に高度成長期が終わりますが、その頃までは経済軸だけで、家族の団らんまで含めて、すべて派生的に得られていました。一人当たりのGDPが一万ドルになったのが84年。一万ドルに至るまでは、食うに困らない、病院に行くのに困らない、最低限の利便に困らないことを満たすプロセス〔過程〕でした。
 ところが、〔19〕84年に一万ドルを超えて以降、わずか五年あまりで三万ドルレベルまで駆け上がってしまう。つまり、その間のプロセスがバブルというわけです。〔略〕
 その後バブルがはじけて、九〇年代に入り、ポストバブルの不況下で目を覚ますチャンスがあったのに、不況だ失業だと騒いで、国家的イシュー〔争点〕は結局また経済中心になってしまいます。」
(波頭亮・茂木健一郎 2007/9: )。

格差拡大と貧困とトリクルアップ
 歴代政権と国民の金儲け欲、または生計難からの切羽詰まった収入欲(こちらはそうした政権や官僚の責任)が、互いに支えあったということだろう。
 所得格差ではなく、貧困が問題である。しかし、社会的格差の増大が、貧困の増大へと結果したとも考えられる。
 すると問題は、トリクルダウン(滴り落ち。下層への、おこぼれ)という幻想を撒き散らして、結果はトリクルアップ(吸い上げ。金持ちが貧しい者からお金を吸い上げること)になるという、おかしな金銭再分配の問題である。世界的には、近年トリクルアップとなったことが、事実として出ている。


  「保守派は、富裕層の税率を引き下げ、貧困層への援助を削減し、上げ潮にすることで、すべての舟を浮上させることが最善の政策であると主張し、トリクルダウン経済理論(※)を提唱してきた。
 しかし現在、新しい見解を裏付ける事実が次第に明らかになりつつある。つまり、こうした議論の前提はすべて誤りだという事実、そして、実際には平等と格差の間でのトレードオフはないという事実だ。
 それはなぜなのか?――市場経済が機能するうえで、ある程度の格差が必要なのは事実だ。しかし米国の格差は極端になりすぎたため、多大な経済的ダメージを与えるようになっている。その結果、富の再分配、つまり富裕層への税の負担と貧困層への救済は、経済成長率を低下させず、逆に上昇させる可能性があることを意味している。
(※)トリクルダウン経済理論:「トリクルダウン(trickle down)=したたり落ちる」の意。大企業や富裕層の支援政策を行うことが経済活動を活性化させることになり、富が低所得層に向かって徐々に流れ落ち、ひいては国民全体の利益となる」とする仮説。主に新自由主義政策などの中で主張される。
〔略〕〔略〕
 上記、安倍政権が推進する「トリクルダウン政策」の一部をご紹介しましたが、すでに時代(世界的な時代の趨勢という意味)はトリクルダウン「仮説」が崩壊し、トリクルアップ政策が推進されなければならない局面なのです。」
 三橋貴明
 さようなら、トリクルダウン。ようこそ、トリクルアップ
 2014-09-02 08:42:36  テーマ:アメリカ経済
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-11918764998.html[受信:2015年7月31日。]

 「「さようなら、トリクルダウン。ようこそ、トリクルアップ」は、実は現代ビジネスに掲載されたポール・クルーグマン教授のコラム〔ポール・クルーグマン---社会の足を引っ張る格差〕の結びの言葉だったりします。」
と、三橋貴明氏は述べている。
 本来は、トリクルダウン理論または仮説は、嘘であつて、結果は格差拡大となったトリクルアップ(吸い上げ)だったのだが、クルーグマン教授とそれを受けた三橋貴明氏の「トリクルアップ」の使い方は、貧困層の中間層への移転といった内容の「トリクルアップ」で、まったく異なる意味であるようだ。注意が必要である。クルーグマン氏は、経済成長を目標としているのではないか? そうならば、それがそもそも間違いである。また、GNPといった指標ではなく、国民全体の安心して安定した人心となるような生活指標を考えるべきである。
 さて、金儲けに取り憑かれた支配層の人々が、国民福利の無視または軽視といったその不正義に気づくのは、
  株価暴落→株式市場崩壊
が現実となることしかないのかもしれない。
  株価暴落→政府財政破綻
もあり得る。
 というのは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、国債から株式への運用割合変更を行なったからである。

 北海道新聞 2015年7月11日 2面に、
  「年金運用 黒字15兆円 14年度株高で過去最高

 厚生年金と国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は10日、2014年度の運用結果が15兆2922億円の黒字だったと発表した。運用利回りは12.27%で、いずれも過去最高。3月末時点の積立金総額は143兆9509億円となった。株高と円安で運用環境が良好だったことに加え、昨年10月に資産構成の割合を変更して株式比率を拡大したことを反映した。」
とある。

 安倍政権の意向による運用割合の2014年10月からの変更は、同記事によると、
  国内株式 12%→25%
  外国株式 12%→25%
  国内債券 60%→35%
  計    84% 85%
である。

  「GPIFは08年度、国債中心の運用だったにもかかわらず、リーマンショックの影響で約9兆6000億円の赤字を出した。〔略〕
 一部の専門家や野党の間では「大きな損失が出れば、将来世代の年金額が減りかねない」「GPIFにリスク運用を管理する体制はない」などの声が上がっている。」
(北海道新聞 2015年7月11日 2面)

 現在の株高は官製相場である。外国勢の日本株式の持ち株分は7割だとすると、その一部が売り崩しを仕掛けるには十分である。安倍政権は株高が唯一の希望といってよいのだから、GPIFから運用を任されている機関は、株価が値下がりしたら売り抜けするどころか、買い支えざるを得ないだろう。
 すると、大きな損失となる。政府財政にも影響が出るだろう。


引用文献
 波頭亮・茂木健一郎.2007/9/30.日本人の精神と資本主義の倫理.189pp.幻冬社[新書].[本体720円+税][B20141124、33.3円][Rh20150723]


バブルの崩壊とその後の生活形態

2015年07月30日 11時03分24秒 | 政治経済社会学
2015年7月30日-1
バブルの崩壊とその後の生活形態
[2015年7月28日-1 金融バブル崩壊の機構と機会因、
http://blog.goo.ne.jp/1trinity7/e/086c9e2b45f480509d9403ce0d25acff
に追加]


野口悠紀雄.1992/11/25.バブルの経済学 日本経済に何が起こったのか.258pp.日本経済新聞社.[定価(本体1,533円)][b332.10]


オランダでのチューリップ バブル
  「価格の上昇に伴って、チューリップ栽培には直接関係しない人々も投機に参入するようになり、そして、多くの人たちが突然金持ちになった。これが、すでに投機へ参加している人の希望を正当化し、彼らはさらに買い進んだ。かくして、際限ない価格上昇が続いたのである。また、現物渡しの習慣が崩れ、球根が実際に引き渡されるまで対価を支払わないでも済む先物取引が導入されたため、投機性がいっそう強まった。」
(野口悠紀雄 1992/11: 71頁)。


急な値上がりは買いを呼ぶ(急な値下がりは売りを呼ぶ)
  「市民にとっても浮かれるような話がありました。きっかけは1987年のNTT株の新規上場でした。NTT株が上場すると買い注文が殺到し、初日からどんどん値上がりしました。最初の売り出し価格は1株119万円でしたが、わずか2カ月で318万円まで値上がりました。この時売れば1株で約200万円儲かるわけです。そんなに儲かるならと、これまで株取引をやったことがない人たちまでが次々と株を買うようになりました。空前の株ブームに火がついたのです。みんなが株を買うとどうなるか。需要と供給の関係でいえば、多くの需要があるわけですから株の値段は上がりますよね。こうして株の値段はどんどん上がっていきました。」
(池上彰.2012/6.池上彰のやさしい経済学
 第9回 なぜバブルは生まれ、そしてはじけたのか?
~1985年のプラザ合意によるドル高是正がバブルの始まりだった~
http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/b-keizai/article.aspx?id=MMACzm000020062012&page=3(受信:2015年7月28日。))


加速的機会因と時期予想、バブル崩壊のメカニズム
  「なぜ大暴落が起こったのかを納得的に説明することができない。「バブルで膨れた株価が実体とあまりに乖離しすぎた」というほかはないが、これは、何も説明していないに等しい。我々が知りたいのは、大暴落がなぜ〔1929年〕7月や12月でなく、10月に起こったかということなのだが、これについて、歴史書は沈黙している。
 もっとも、何らかの説明がなされたとしても、それがバブル崩壊のメカニズムを解明するわけではあるまい。実際、南海バブルが泡沫禁止法で壊れたとか、ローのシステムが皇太子の硬貨引き出しで崩壊したとか、あるいはフロリダ土地ブームに終焉をもたらしたのかハリケーンだといっても、それは、おそらくほかにも多数あったきっかけの一つを記しているに過ぎない。歴史に残らなかったものも含めれば、同じようなきっかけがその前にも数多くあったに違いない。そしてそれらはバブルの膨張を食い止めることができなかった。〔略〕現在の経済理論では、バブルの崩壊を確率的な事象としてしか説明ができないのである。」
(野口悠紀雄 1992/11: 87-88頁)。


バブル崩壊への動機(機会因を用意する)
 ・→暴落を仕掛けて、大儲けしてやろう(結果として大損するかもしれない)とする人がいるだろう。→機会と仕掛ける時期を狙っている。


バブル崩壊に備えよう
 日本の(大きく数値的な)貨幣経済とりわけ金融投機的な経済は、再度のバブルであるとすれば、あるいはむしろ日経平均株価(という指標)で見て1989年12月29日の3万8915円という(後に判明する)頂点からの下落過程と捉えれば、(政府と日銀による虚勢相場的支えのおかげで)まだバブルは完全には破裂していないとすると、まもなく破裂するだろう。
 なぜなら、投機筋が株価暴落を仕掛けてくる条件がすでに整っているからである。それがいつかは、かれらの売り崩し成功の見込みの賭けをいつやるかという個人的決断に大きく依存する。
 その決断実行への外部的または客観的環境諸条件を整えたのは、日銀による金融緩和や労働条件改悪などである。
 バブル(泡)はいずれ弾けるに違いないし、破裂しなければならない。
 国民は、バブル崩壊による生活困難に備えよう。
 政治経済社会を新たに担おうと志す者たちは、一部の者たちの貪欲の結果の被害を少なくする対処策とともに、これからのあるべき姿を設計し、移行計画を策定しよう。

株価暴落の実際
  「25主要工業株の平均株価は、9月3日の高値469.49ドルから11月13日の安値220.95ドルにまで暴落した。
 これが、その後世界経済大混乱に陥れ、ひいては第二次世界大戦の遠因ともなった大恐慌の幕開けであった。ダウ工業株30種平均は、1929年9月の月平均362ドルから、〔19〕32年7月の47ドルまで、8分の1になった。銀行倒産は9000件に及び、実質DNP(国民総生産)も工業生産も4年間に半分に縮小し、失業率は25%に達した。」
(野口悠紀雄 1992/11: 87-88頁)。

ニュートンはなぜ投機したのか→株価予想が当たれば儲かるから
  「ニュートンは〔略〕、暴落以前に一度南海会社への投資を手仕舞っている。 それにもかかわらず再び投資したのは、大衆の投機熱が収まらなかったからである。〔略〕 投機熱が続いている限り、投資は利益を生む。〔略〕南海会社の実態がどうであるかは、そこでは問題にならない。重要なのは、「将来の価格がどうなるか」なのである。少なくとも短期的にはそうである。」
(野口悠紀雄 1992/11: 90頁)。


  「ニュートンやマーティンは、ケインズの200年前に、「美人投票理論」に従う投資を実践していたのである。」
(野口悠紀雄 1992/11: 90頁)。

 →Les yeux clos 2011年1月28日 ケインズの「美人投票」理論(岩井克人) 
  「労働市場にはヒトの移動を妨げるさまざまな慣習や規範があり、資本市場にはカネの移動を妨げる多くの規制や法律がある。これらの不純物さえ取り除けば、資本主義は効率的にも安定的にもなるというわけである。このような新古典派的な資本主義論の20世紀におけるチャンピオンは、2006年に亡くなったシカゴ大学のミルトン・フリードマンであった。」
(岩井克人 2009/6.グローバル経済危機と二つの資本主義論.学術の動向 2009.6[金融危機特集]: 88-97.(https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/14/6/14_6_6_88/_pdf)よりの抜粋)
http://yokato41.blogspot.jp/2011/01/blog-post_28.html[受信:2015年7月30日。]


  「ニュートンやマーティンは、ケインズの200年前に、「美人投票理論」に従う投資を実践していたのである。
 ここにバブルの本質があるとすれば、今後もバブルは繰り返し生じるだろうと考えざるをえない。われわれがバブルの歴史から学べるところがあるとすれば、それは「歴史に学ぶのは極めて難しい」という皮肉なことではあるまいか。少なくとも、個人の行動が歴史を学ぶことで変わるとは思われない。歴史の教訓は、経済政策や社会制度の設計にこそ活かしていくものなのなのだろう。」
(野口悠紀雄 1992/11: 90-91頁)。





 ・株価暴落→市場機能?喪失。→金融機能の喪失。→政府の財政破綻。→国債償還または利払い不能や未達。→大きく円安。→輸入激減。→生活必要品の不足。→大インフレ。

 ・幾つかの貨幣経済破綻への進行図解を収集して比較検討せよ。
 ・機構図と過程図。
 ・共有地の悲劇。

機構図
 機会因

市場の力と政府
  「サッチャー首相が市場フォースに基づいたヨーロッパ連合を支持した時、彼女はもっと富をつくることにのみ関心を持っていた。しかし彼女はこれらの市場フォースの暗い側面には注意を払わなかった。この暗い側面のために、国家がそのアイデンティティー(独自性)と主権を失う結果となるのである。〔略〕(1990年5月)
(『いのちの法則』p.178-179)」
http://sharejapan.org/sinews/magazines/lutefl/fkmww5/sui4zj[受信:2015年7月30日。]

人々の生活と商業主義 commercialism
  「どうやって家賃を払おうか、月謝を払おうか、医者の費用を払おうか」と。人々は心配と不安でいっぱいです。商業至上主義が本当に人生を支配してしまったのです。
(ベンジャミン・クレーム『人類の目覚め』p.47)」
http://sharejapan.org/sinews/magazines/lutefl/fkmww5/sui4zj[受信:2015年7月30日。]

投機、貪欲、分離と恐怖、経済崩壊、相互依存性
  「人類は長い間投機という病気を病んできた。この病気の徴侯は貧困、犯罪、麻薬濫用、暴力、戦争である。基本的な原因は分離と恐怖に基づく人類の昔ながらの貪欲である。〔略〕
 人類が相互依存の感覚を得るとき、恐怖心をなくし、かくして貪欲をなくすだろう。当然ながら、これは一夜にして起こらないし、またあまり長く遅らせることはできないだろう。経済崩壊とそれに引き続いて起こる変容は強力な教師となるだろう。
(ベンジャミン・クレーム『マイトレーヤの使命第巻』p.197-198)」
http://sharejapan.org/sinews/magazines/lutefl/fkmww5/sui4zj[受信:2015年7月30日。]


引用文献
[い]
池上彰.2012/6/22.【著者が解説】池上彰のやさしい経済学 第9回 なぜバブルは生まれ、そしてはじけたのか? ~1985年のプラザ合意によるドル高是正がバブルの始まりだった~.http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/b-keizai/article.aspx?id=MMACzm000020062012
http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/b-keizai/article.aspx?id=MMACzm000020062012&page=2
(受信:2015年7月28日。)

岩井克人.2009/6.グローバル経済危機と二つの資本主義論.学術の動向 2009.6[金融危機特集]: 88-97.(https://www.jstage.jst.go.jp/article/tits/14/6/14_6_6_88/_pdf[受信:2015年7月30日。])

[く]
クレーム,ベンジャミン.(石川道子 〔編・〕訳 1997/5/1).マイトレーヤの使命 第三巻.xii+13-698pp.シェア・ジャパン出版.[本体¥3,000(税別)][B19971020]

クレーム,ベンジャミン.(石川道子 〔編?・〕訳 2008/5).人類の目覚め.247pp.シェア・ジャパン出版.[1,300円+税][Rh20081010].

[の]
*野口悠紀雄.1992/11/25.バブルの経済学 日本経済に何が起こったのか.258pp.日本経済新聞社.[定価(本体1,533円)][b332.10]

金融バブル崩壊の機構と機会因

2015年07月28日 09時47分31秒 | 政治経済社会学
2015年7月28日-1
金融バブル崩壊の機構と機会因


野口悠紀雄.1992/11/25.バブルの経済学 日本経済に何が起こったのか.258pp.日本経済新聞社.[定価(本体1,533円)][332.10]


オランダでのチューリップ バブル
  「価格の上昇に伴って、チューリップ栽培には直接関係しない人々も投機に参入するようになり、そして、多くの人たちが突然金持ちになった。これが、すでに投機へ参加している人の希望を正当化し、彼らはさらに買い進んだ。かくして、際限ない価格上昇が続いたのである。また、現物渡しの習慣が崩れ、球根が実際に引き渡されるまで対価を支払わないでも済む先物取引が導入されたため、投機性がいっそう強まった。」
(野口悠紀雄 1992/11: 71頁)。


急な値上がりは買いを呼ぶ(急な値下がりは売りを呼ぶ)
  「市民にとっても浮かれるような話がありました。きっかけは1987年のNTT株の新規上場でした。NTT株が上場すると買い注文が殺到し、初日からどんどん値上がりしました。最初の売り出し価格は1株119万円でしたが、わずか2カ月で318万円まで値上がりました。この時売れば1株で約200万円儲かるわけです。そんなに儲かるならと、これまで株取引をやったことがない人たちまでが次々と株を買うようになりました。空前の株ブームに火がついたのです。みんなが株を買うとどうなるか。需要と供給の関係でいえば、多くの需要があるわけですから株の値段は上がりますよね。こうして株の値段はどんどん上がっていきました。」
(池上彰.2012/6.池上彰のやさしい経済学
 第9回 なぜバブルは生まれ、そしてはじけたのか?
~1985年のプラザ合意によるドル高是正がバブルの始まりだった~
http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/b-keizai/article.aspx?id=MMACzm000020062012&page=3(受信:2015年7月28日。))


加速的機会因と時期予想
  「なぜ大暴落が起こったのかを納得的に説明することができない。「バブルで膨れた株価が実体とあまりに乖離しすぎた」というほかはないが、これは、何も説明していないに等しい。我々が知りたいのは、大暴落がなぜ〔1929年〕7月や12月でなく、10月に起こったかということなのだが、これについて、歴史書は沈黙している。
 もっとも、何らかの説明がなされたとしても、それがバブル崩壊のメカニズムを解明するわけではあるまい。実際、南海バブルが泡沫禁止法で壊れたとか、ローのシステムが皇太子の硬貨引き出しで崩壊したとか、あるいはフロリダ土地ブームに終焉をもたらしたのかハリケーンだといっても、それは、おそらくほかにも多数あったきっかけの一つを記しているに過ぎない。歴史に残らなかったものも含めれば、同じようなきっかけがその前にも数多くあったに違いない。そしてそれらはバブルの膨張を食い止めることができなかった。〔略〕現在の経済理論では、バブルの崩壊を確率的な事象としてしか説明ができないのである。」
(野口悠紀雄 1992/11: 87-88頁)。


バブル崩壊への動機(機会因を用意する)
 ・→暴落を仕掛けて、大儲けしてやろう(結果として大損するかもしれない)とする人がいるだろう。→機会と仕掛ける時期を狙っている。


バブル崩壊に備えよう
 日本の(大きく数値的な)貨幣経済とりわけ金融投機的な経済は、再度のバブルであるとすれば、あるいはむしろ日経平均株価(という指標)で見て1989年12月29日の3万8915円という(後に判明する)頂点からの下落過程と捉えれば、(政府と日銀による虚勢相場的支えのおかげで)まだバブルは完全には破裂していないとすると、まもなく破裂するだろう。
 なぜなら、投機筋が株価暴落を仕掛けてくる条件がすでに整っているからである。それがいつかは、かれらの売り崩し成功の見込みの賭けをいつやるかという個人的決断に大きく依存する。
 その決断実行への外部的または客観的環境諸条件を整えたのは、日銀による金融緩和や歴代政府による労働条件改悪などである。
 バブル(泡)はいずれ弾けるに違いないし、破裂しなければならない。
 国民は、バブル崩壊による生活困難に備えよう。
 政治経済社会を新たに担おうと志す者たちは、一部の者たちの貪欲の結果の被害を少なくする対処策とともに、これからのあるべき姿を設計し、移行計画を策定しよう。



 ・株価暴落→市場機能?喪失。→金融機能の喪失。→政府の財政破綻。→国債償還または利払い不能や未達。→大きく円安。→輸入激減。→生活必要品の不足。→大インフレ。

 ・幾つかの貨幣経済破綻への進行図解を収集して比較検討せよ。
 ・機構図と過程図。
 ・共有地の悲劇。

機構図
 機会因


引用文献
[い]
池上彰.2012/6/22.【著者が解説】池上彰のやさしい経済学 第9回 なぜバブルは生まれ、そしてはじけたのか? ~1985年のプラザ合意によるドル高是正がバブルの始まりだった~.http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/b-keizai/article.aspx?id=MMACzm000020062012
http://bizacademy.nikkei.co.jp/culture/b-keizai/article.aspx?id=MMACzm000020062012&page=2
(受信:2015年7月28日。)

[の]
野口悠紀雄.1992/11/25.バブルの経済学 日本経済に何が起こったのか.258pp.日本経済新聞社.[定価(本体1,533円)][332.10]


本購入読了記録20150715

2015年07月15日 23時18分18秒 | 政治経済社会学
本購入読了記録20150715


*クラウス,ロザリンド・E.(西信之 訳 1994/11).オリジナリティと反復 ロザリンド・クラウス美術評論集.269pp.リブロポート.[Rosalind E. Krauss][大書庫702.06//1994][5,974円]

渡邊昌.2015/5/20.科学の先 現代生気論.キラジェンヌ[veggy Books].[本体1,500円+税][未購入。ジュンク堂にあり、難波、千日前]

福田新生.1963/9/20.抽象美術の解体.誠文堂新光社.10(5 pls.)+15+4+452pp.[1,250円][帯702.07閉架][ふくだ しんせい]

+出村洋二.2006/5/15. 色彩の芸術と科学 Art and Science of Color.8 図版+viii+271pp.[本体2,600円+税][B20150717?、1+257=258円amz]

クーパー, レイチェル.(伊勢田哲治・村井俊哉 監訳/植野仙経・中尾央・川島啓嗣・菅原裕輝 訳 2015/6/20).精神医学の科学哲学.vi+279+31pp.名古屋大学出版会.[本体4,600円+税=4,968円][B20150713、 4,100+257=4,357円amz]

吉岡斉・寿楽浩太・宮台真司・杉田敦.2015/5/8.原発 決めるのは誰か.71頁.岩波書店[ブックレット][本体 580円+税][Rh20150715]

*ザッカーマン,グレゴリー.200?(山田美明 訳 2010/12/24).史上最大のボロ儲け ジョン・ポールソンはいかにしてウォール街を出し抜いたか.406pp.阪急コミュニケーションズ.[本体1,800円+税][帯338.25][Rh20150713]

現代思想.43(11)[2015年7月号][本体1,300円+税=1,404円][B20150712、1,404円]

*ジョウンソン,アウスゲイル.2009(安喜博彦 訳 2012/12/25).アイスランドからの警鐘 国家破綻の現実.332+xvii pp.新泉社.[2,600円][ざっとRh20150709][Why Iceland?][帯332.3][アイスランドのバンキング展開は、63-65頁]

*ルイス,マイケル.2011(東江一紀 訳 2012/1/30).ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる.243pp.文藝春秋.[本体1,400円+税][帯332.3]

*原研也.2013/10/21.デザインのデザイン.v+230pp.岩波書店.[本体1,900円+税][Rh20150711]

*山田五郎.2011/7/15.知識ゼロからの西洋絵画史入門.143pp.
[帯723][Rh20150710]

*山田五郎.2008/5.知識ゼロからの西洋絵画入門.143pp.[本体1,300円+税][帯723][Rh20150709?]

水野和夫.資本主義の終焉.[Rh20150702]

多木浩二.1994/1/27.神話なき世界の芸術家 バーネット・ニューマンの探求.8+viii+219+15pp.岩波書店.[定価2600円(本体2524円)][大723.5][Rb20150623、Rh20150625?]


日本最古の紙幣、山田羽書

2014年09月04日 20時55分34秒 | 政治経済社会学


日本最古の紙幣、山田羽書

 日本最古の紙幣
http://www.77bank.co.jp/museum/okane/0805.htm

 山田羽書(やまだはがき)
http://www.npb.go.jp/ja/museum/tenji/gallery/yamada.html

 藤井典子.2012/2.幕府による山田羽書の製造管理.日本銀行金融研究所/金融研究 2012.2
http://www.imes.boj.or.jp/research/papers/japanese/kk31-2-2.pdf

グローバリズムの終焉/日本国債暴落後の生活防衛策

2014年08月12日 00時32分45秒 | 政治経済社会学
2014年8月12日-1
グローバリズムの終焉/日本国債暴落後の生活防衛策

 『グローバリズムの終焉』を第二章まで読んだ。
 関曠野 2014/3『グローバリズムの終焉』は、本質的な分析をしており、その内容はうなづける。貨幣について考察した、西部忠『貨幣という謎』も、~について同様の分析をしている。ただし、関曠野(2014/3)とは、市場の定義は、異なっているようだ。

市場の定義
  「
    」
 (関曠野 2014/3『グローバリズムの終焉』 : ??頁)。

  「多様な財・サービスが商品として売買される「場所」が市場である。〔略〕
 「場所」といっても、物理的な場所である必要はありません。インターネット上のオークション・サイトのような抽象的、比喩的な場所でもいいわけです。」
 (西部忠 2014/5 『貨幣という謎』: ??頁)。


第一章での問題点または調べるべき点。
 →成長の限界の値または条件は? 計算は? シミュレーション モデルの中身は?
 世界金融資本の中身は?

 下記の部分を引用しておこう。→現金決済。→物物交換と物労交換。→地域通貨。

  「ニクソン・ショックに始まるグローバリゼーションは国際金融資本の全面的破産に終わるしかなかった。この破産に対する庶民の反応が生活防衛のための取り付け騒ぎと闇経済である。中央銀行は信用創造の能力を失い経済をコントロールできなくなってきており、租税国家は税収を絶たれつつある。経済はカジノではなく人々が生活するというその原点に引き戻されたのである。このゼロ地点から経済におけるデモクラシーを確立するための模索が始まる。ウォール街に始まり世界に広まっている街の公共空間の占拠運動と、そこでの自由な討論は、そうした模索の一環である。」
(関曠野 2014/3: 71頁)。

 アルゼンチンの経済について詳細な分析をした本、また国民生活の実際を報告した本は無いだろうか。
 

[せ]
関曠野・藤澤雄一郎.2014/3/5.グローバリズムの終焉: 経済学的文明から地理学的文明へ[シリーズ地域の再生].279pp.農山漁村文化協会.[B20140526]

[に]
西部忠.2014/5/10.貨幣という謎 日銀券とビットコイン.254pp.NHK出版[新書].[B?][Rb20140731、Rh20140810?]

労働者協同体

2014年08月05日 20時28分00秒 | 政治経済社会学
2014年8月5日-2
労働者協同体

 昨年だろうか、或るテレビ番組で、パン屋を数人かぐらいの人数で、すべての人が同じ賃金で働き経営するというのを見たことがある。
 大企業のCEOの年棒は、数億円といった額にもなる。リーマンショックのときは、(アメリカ)合州国政府の救済された企業の役員が高給を貰った
ことが話題となった。



 「小さな起業で楽しく生きる」
 「 ワーカーズ・コレクティブ、聞き慣れないボキャブラリーでしょうか? 直訳で、働く人たちの協同組合のことです。この本は、全国に約400以上、1万人を越える市民が、皆で資金を出し、全員が経営者の形で、自由に時間を選び、お互い仕事時間を助け合いながら働き、地域で必要な仕事を起業しよう、という」
http://www.honnoki.co.jp/chiisanakigyoudetanosikuikiru/




隠蔽大好き:【東電テレビ会議】情報統制と被曝~震災3日後に何が

2014年05月25日 22時02分25秒 | 政治経済社会学
2014年5月25日-1
隠蔽大好き:【東電テレビ会議】情報統制と被曝~震災3日後に何が

 日本国民の誰もが、自分自身の生命と健康と文化的生活を送るために、視聴して考えるべきである。
 「官邸につげ口」だとかの言葉などが飛び交う。
 よくぞ、公開してくれた。

 【東電テレビ会議】情報統制と被曝~震災3日後に何が(25分)
  8:52/26:31=2011年3月14日06:53 「〔放射性ヨウ素が?〕250ミリシーベルト〔圏内〕が北へ〔相馬郡へ〕行くんだよね。」
 15:51/26:31=2011年3月14日11:01 [吉田所長]「本店、本店、]
  「はい、本店」
  [吉田所長]「本店、本店、大変です、大変です。三号機、たぶん水蒸気〔?水素〕の爆発が今起こりました。〔略〕11時1分です。」
  「避難〔略〕」
  「南西方向です。海側に行ってるはずなんですけど」〔略〕
  「あのこの件ですね、事前にシミュレーションしていますけど、〔略〕説明するかどうか外部に対して〔略〕官邸とか、そういうことおはかりしたいと〔略〕」
  「どんなシミュレーションかぜんぜんわかってない」〔略〕
  〔略〕
  高橋フェロー「水素爆発かどうかわかんないけども、国かなにか保安院が水素爆発と言っているから、もういいんじゃないの」
  〔略〕
 福島第一原発「非常に危機的な状況であると思います」
 22:25=19:21 武藤副社長「とにかく水入れてそれからベントだ。この二つだよ。」


https://www.youtube.com/watch?v=xR1dzyA8Y4Q
 2014/05/20 に公開
詳細はこちら http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1781

 
 「鼻血は事実」~福島の母親「美味しんぼ」言論抑圧に抗議
https://www.youtube.com/watch?v=lF1_yVpH2SI


信用創造/打出の小槌

2014年05月24日 01時26分37秒 | 政治経済社会学
2014年5月24日-1
信用創造/打出の小槌

 天野統康『サヨナラ!操作された「お金と民主主義」』で、わたしの興味深かったところを下記に引用する。

  「銀行業が通貨を作り出すのは、融資をする時である。〔略〕
 銀行業は融資をする時に、預かった現金を貸しつけるのではない。100万円しか預かっていないのに9,000万円をいきなり貸し出すことができる。」(天野統康 2012/11/25: 34頁)。

  「通貨の増減が分かりにくい理由の一つは、中央銀行と民間銀行の二段階システムで通貨を増減させていることだ(図9参照)。
第一段階
 中央銀行は主に民間銀行が中央銀行に設けている日銀当座預金という口座との取引を通じて、通貨を増減させている。」(天野統康 2012/11/25: 36頁)。

  「第二段階
 一方、民間銀行が通貨を増減させる方法は、企業への融資や国債の購入などのように、主に一般市場を通じて行〔な〕われる。そのため、民間銀行による通貨の増減は私たちの生活に直接的な影響を与える。」(天野統康 2012/11/25: 38頁)。

  「銀行業が通貨を作るが、実は我々国民が選ぶ政府は通貨を作っていない。
 日本銀行は政府の正式な機関ではない。」(天野統康 2012/11/25: 39頁)。

  「A氏から100万円を預かった場合、A銀行は日銀の当座預金口座に100万円を預ける。そうすると預金準備率を1%とした場合、その99倍の9900万円を貸し出すことが可能となる。
 なぜ、99倍なのかというと、銀行が貸し出すと同時に預金が作られるためである。日銀の当座預金口座に預けた100万円が、貸し出したときに発生する預金99900〔誤植?→9900〕万円の1%を満たすからだ。」(天野統康 2012/11/25: 41-42頁)。

  「銀行が通貨を作り出す営みを「信用創造」というが、この呼び名は現代の通貨の本質を見事に表した言葉である。預金通貨とは法律ではなく、市場の無意識的な「信用」によって創造された取引されているものなのだ。
 実は外国の憲法の多くにも通貨発行権の記載が明記されていない。そういう意味では日本国憲法は世界の常識にかなっているということもできる。しかしなぜ、日本も含めた諸国家の多くが通過発行権を政府が行〔な〕うと明記していないのだろうか?
 そこに現在の通貨システムの根深い国際的な問題が孕んでいるのである。」(天野統康 2012/11/25: 48頁)。


===http://pub.ne.jp/1trinity7/?entry_id=5053039

生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ
2013年9月23日-2
日本政治経済支配構造関連本

[あ]
安部芳裕.2012/9/25.世界超恐慌の正体:コーポラティズム vs 国民国家の最終戦争.346pp.晋遊舎[新書 S08].[900円+税][B20121012][Rh20130505]

天野統康.2012/11/25.サヨナラ!操作された「お金と民主主義」 なるほど!「マネーの構造」がよーく分かった.333pp.成甲書房.[1700円+税][B201306??][Rh20130629]

[と]
*苫米地英人.2013.1.原発洗脳:アメリカに支配される日本の原子力.264pp.日本文芸社.[Rh20130319]

[は]
長谷川幸洋.2013/1/18.政府はこうして国民を騙す.261pp.講談社.[952円+税][B201306??][Rh20130612]


冷融合(常温核融合)/STAP細胞/(グローバリズム)競争下の科学的営為

2014年03月23日 17時04分47秒 | 政治経済社会学
2014年3月23日-2
冷融合(常温核融合)/STAP細胞/(グローバリズム)競争下の科学的営為


  「常温核融合騒動は、現代科学が抱える問題点の典型例としてしばしば引き合いに出される。科学者はほんの少しの事実から過大なことをセンセーショナルに言い過ぎる、といった批判や、論文発表が今や記者会見に取って替わられてしまっているのは異常だ、などの批判である。ばかげた騒動に終わるとわかっていながら常温核融合のような騒動が繰り返し起こるのは、人々の深層心理に、無限の新エネルギーを求める幻想が横たわっているからだ、という批判もある。
 しかしことさら、ポンズとフライシュマンだけを批判するのは不当なことである。〔略〕応用面で大きな利益があると予想できる重要な発見をした科学者であればどんな慎重な人物であっても当然行〔な〕ったであろう行動をとったに過ぎないのである。特許権を確保し、記者会見で発表を行〔な〕うというのは現代の科学につきもののことである。研究者の所属する組織自体が、常に利権と評判を求めるという事実の当然過ぎる帰結でもある。〔略〕科学史をひもといてみれば、科学者が紳士であったことなどただの一度もないのである〔言い過ぎ。誇張表現である。たとえば Alfred Russel Wallace はどうだろうか? →調査範囲と判定基準を明示して、その結果の分布資料 data を出すべき。〕。常温核融合騒動で確認できたことは、科学がやはり紳士然としたものではないということだけである。変えるべきものは科学のあり方ではなく、私たちの旧態依然とした科学観の方なのである。」(コリンズ+ピンチ 1994(福岡伸一 訳 1997)『七つの科学事件ファイル』: 77-78頁)。

 科学者たちの研究生活の環境として、金銭や地位によって過大な競争へと煽らないようにするのが良い。各国の科学者たちが相互に協力的になるようにすれば、資源が節約できる。


[こ]
コリンズ,H. + T. ピンチ.1994(福岡伸一 訳 1997/2/10).七つの科学事件ファイル:科学論争の顛末.[7+]229pp.化学同人.[1,800円+税][B19970217][Harry Collins and Trevor Pinch. The Golem: What Everyone Should Know about Science. ]

近藤正高.2014年3月11日 10時00分 (2014年3月14日 09時47分 更新).小保方晴子「涙の電話」のその後。STAP細胞捏造疑惑の背景を考える.[http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20140311/E1394498961546.html /http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20140311/E1394498961546.html?_p=2/(受信:2014年3月23日。)

[お]
小畑峰太郎+本誌取材班.2014/3/18.STAP細胞に群がる悪いやつら:小保方晴子と理研「捏造の構図」.新潮45 (384)〔2014年4月号〕: 118-126.

[わ]
若山照彦[聞き手:緑慎也].2014/3/10.STAP細胞捏造疑惑に答える 小保方さんがかけてきた涙の電話.文藝春秋 92(5)〔2014年4月号〕: 176-183.

渡辺憲二.2001/7/2.プラナリアの再生と幹細胞.遺伝 (別冊 13号): 14-22.


日本の首相発言「東電福島原発事故問題は制御できている」「水銀被害を克服」の大嘘

2013年10月17日 13時15分47秒 | 政治経済社会学
2013年10月17日-2
日本の首相発言「東電福島原発事故問題は制御できている」「水銀被害を克服」の大嘘

 
 社会科学者の時評
 ■ 21世紀の原発事故は制御し,20世紀の公害問題も克服したというこの国の首相 ■
http://pub.ne.jp/bbgmgt/?entry_id=5073371

[は]
原田正純.2007.豊かさと棄民たち-水俣学事始め-.岩波書店,



12月1日開催「NO NUKES えひめ」松山大集会

2013年10月15日 22時34分34秒 | 政治経済社会学
12月1日開催「NO NUKES えひめ」松山大集会



 
 【拡散希望】重要!12/1松山大集会への参加呼びかけ(広瀬 隆)-12月1日開催「NO NUKES えひめ」-
  「  12・1NO NUKES えひめ
   ~入場無料 一万人祭~

開催日時 平成25年12月1日(日)
     10時~16時予定 ((雨天決行))
開催場所 堀之内 城山公園ふれあい交流広場
     (松山市市民会館北側)」
http://silmarilnecktie.wordpress.com/2013/10/10/【拡散希望】重要!121松山大集会への参加呼びか/

 
 「NO NUKES えひめ」を12月1日に開催!
http://www.ikata-tomeru.jp/?p=1841

 
 2013/10/13 No Nukes Day 原発ゼロ☆統一行動 ?福島を忘れるな・再稼働を許すな? 集会[IWJ]
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/106424


意志表示すること、繋がること、学ぶこと

2013年10月05日 21時06分34秒 | 政治経済社会学
2013年10月5日-1
意志表示すること、繋がること、学ぶこと


 朝日新聞2013年10月04日朝刊17面
 (インタビュー)グローバル化の裏側 メキシコの詩人、ハビエル・シシリアさん
  「既存の政党はもはや私たちを代表していない。強欲な経済システムも私たちを窒息させかけている。これらに代わる何か新しい仕組みが必要だ、ということはわかっています。ただ、それが何なのかは、まだよくわからない。でも米国のウォール街占拠運動にせよ、スペインの広場で居座った怒れる者たちにせよ、世界各地の人々が次に来るべき新しい何かについてモゴモゴとつぶやき始めている。日本でも大震災をへて、政治や経済の仕組みに限界があることがわかったはずです」

 ――人々に何ができますか。

 「デモをすること、団結すること、民主主義こそ人々の力であると思い出すこと。そして政治が機能しないときには政権を退陣に追い込む。私たちはいま歴史的な岐路に立っています。ローマ帝国の崩壊と同じく、深いところで文明が大きく変容する時代を生きているのです」


[お]
小熊英二.2012.8.社会を変えるには.517pp.講談社[現代新書].[B20121214][Rh20130930]