冬にもやっぱり~植物園(2)~

2013年01月31日 | 植物園
北山門のあたりにやってきました。花壇には何もないのですが、木立の高さに惹かれます。


ここを曲がると、早春に備えた花壇があります。スイセンが毎年きれいな場所です。


冬が過ぎれば春が来る・・・天使によって、雪が花に変えられたと言い伝えのある花「スノードロップ」が
咲いていました・・・・春の兆しです。
  

さらに、こんな芽もいっぱい顔を出していました。ミニのスイセンの仲間でしょうか?少し葉の幅が狭いようです。
いえ、クロッカスかもしれません。

モミの木あたりを歩いていくと、ちょっとしぐれてきそうです。ここで一本北側の道にある椿を見に行くことにしました。
 

この大きな木は「テーダマツ」です。葉は、はるか上空にある木です。実際の高さはわかりませんが、
30m~35mなるようです。この向かい側に椿がたくさん植えられています。
  

椿は、日本原産の植物。椿の花弁は、その元でつながっているので、花が終わると花ごと落下しますが、
さざんかは、花びらが散ります。椿は雄しべ多いので、園芸品種改良が進み、八重のものが沢山作出されました。
「椿花図譜」は、1700年ごろの本で、記載図数は、720とか。


さざんかは、11月くらいから、沢山咲いているのを見かけましたが、椿はまだこれからで、蕾ふくらむといった
感じです。

  

  

絞りがはいったこの花の名は、「京唐子(Kyokarako)」と、咲いていた桃色の一重の花、「桃色雪中花」
沢山の蕾をつけた椿が沢山あり、2月、3月と楽しみな、いっぱい咲く「つらつら椿」です。
  

盆栽展示場をちょっと過ぎた所に、ロウバイが咲いていました。これは「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」です。
とても甘い香りがします。中国原産で、渡来時期は別々で、「ロウバイ」は、17世紀ごろに、ソシンロウバイは
明治初期のようです。
    

去年、桜林のあたりは、樹勢が衰えてきたために、再生のための工事がされていました。樹齢が古く、
出来るだけ根を傷めないようにされた様子が示されてました。


桜といえば、「染井吉野」が有名ですが、エドヒガン桜と、大島桜を交配して生まれた「染井吉野」はその後、
すべてが接ぎ木によるクローンで、寿命がおよそ60年ほどといわれるくらい、密植して植えられた所では、
互いの枝が重なりあうようになると 日照不足がおきて次第に枝が枯れたりして、しまいには、病気にかかり
やすくなり、樹勢が衰えるようです。

枝には、もう沢山の芽が付いていました。春が楽しみです。
  

この後は、温室に・・・(続く)