冬にもやっぱり~植物園(1)~

2013年01月30日 | 植物園
1月30日 京都府立植物園

通うたびに見慣れたケヤキの並木道ですが、冬には冬のすがすがしさを感じます。正門をくぐると、
葉牡丹の植え込みがお出迎えです。
  

入口でもらう「みどころ案内」を見ると、会館で行われる洋ラン展は、なんと明日(1月31日)から。
気を取り直して見ると、目前にこもをかぶったソテツがありました。去年の7月のものと比べると
葉も切り取られているのでしょうか?

   
 

鳥の鳴き声に誘われて、バラ園へ。
 
鳴き声のする方を見ると、つるバラの枝の上に止っていました。そっと離れた所から撮ってみました。

その足元を見ると、土の色が変わっています。施肥をされたのしょうか?耕された跡です。他の所も
よく見ると、木と木との中間あたりです。また棚に這わすつるの誘引もすでに終わっていました。
  

  

シュラブや、木立性のものは、まだ刈り込まれてないようです。
 

ヒマラヤ杉を背に、いつもの道を進みます。静かな風景が広がります。
 

フウのある場所にやってきました。ハスのあったところです。 周りに植えてあるアジサイの新芽だけが
赤い彩です。
  

まだ何もないように見える芍薬園ですが、覘くとわずかに芽を吹いているものがありました。
  

花が咲く時期に訪れると、つい見逃すものも、なにか目に留まります。それが竹。


「ラッキョウチク」確かに、よく見るとラッキョウに見えます。
  

驚いたのは、このカンバンに書かれていたこと。
 

調べてみると、竹は、生育の型から、「タケ」「バンブー」「ササ」の3つに分かれるとのこと。

1)地下茎の有無。地下茎で生育繁殖する「タケ」「ササ」に対して、「バンブー」は根元や株元から新芽が
  伸びるもの、「ひこばえ」が伸びて株が増える。このことを「分げつ」といいます。

2)竹皮がいつまでもついている「ササ」と生育後、落下する「タケ」

3)葉の様子。「タケ」は格子目がある。「ササ」は、立てに伸びる平行脈。

4)花の咲く周期。「タケ」は120年。「ササ」は40~60年。どちらも開花後に枯死する。

5)日本では、「タケ」は青森から九州。「ササ」は、北海道や高山地帯にも自生する。
日本に見られるタケの多くは、帰化植物とされ、ほとんどが中国原産。ササは日本産のものが多くあるとのこと。

あまり見たことのない「タケ」を撮ってみました。
  

この「シカクタケ」、タケの幹の部分は、「稈」(カン・わら)と呼ぶようですが、それが、少し四角っぽいのか。
この新芽というか筍(たけのこ)があったので、伸びた稈を見るとさらに節のところに更に筍のようなものがあり。
これは何かと思ったら、節から枝が出て、葉が出てくるのです。

   

「バンブー」の「スホウチク」
 

竹のようにまっすぐではない、曲がりくねっています。「ムツオレタケ」
  

丈の小さい、「オカメザサ」
  

これは、葉の広いササで、屋根を葺く材料にもなった「ヤネフキササ」
幅はひとさし指位で、葉の長さは掌より少し長め。


どんな植物にも、それぞれの由来や、特長があり、発見があった今日です。