花を探しに~♪「咲くやこの花館」 その2

2014年03月01日 | 植物園
植物園を訪れる楽しみの一つに、今までに見たことのない花や大型の植物に出会える
という事があります。


この「タビビトノキ」(旅人の木)もその一つです。マダガスカル原産で、ゴクラクチョウ科。
「極楽鳥花」といえば、生け花で目にする「ストレリチア」がありますが、その仲間です。
この旅人の木。茎に雨を溜めるため、旅人の飲料として利用されたことから名づけられたようです。
 

またの名を「オウギバショウ」(扇芭蕉) あるいは、「リョジンボク」(旅人木)
樹高は、平均7mに達します。上の方を見上げると、確かに扇状です。
どんなに大きな花が咲くのかと思いましたが、調べると、花は小さく目立たないとか・・・・・
ストレリチアのような花の大型版がもし咲いたらと想像しただけに、ちょっと意外でした。

種がコバルトブルー色の繊維で覆われているとは、いかにも熱帯植物らしい原色を思わせます。



次の白いラッパ型の花は、蔓性植物「ボーモンティア」。キョウチクトウ科
   
ヒマラヤ東部~中国雲南省原産の蔓性植物で、花の直径は、約10cm。
夜に良い香りがするそうです。別の名は、「ネパールトランペットフラワー」、
またの名は、「イースターリリーパイン」とのこと。


次の左2枚の写真は、「ベンガルヤハズカズラ」キツネノマゴ科。熱帯アジア。
右の2枚は、「サリタエア・マグニフィカ」ノウゼンカヅラ科。コロンビア原産。
   

次は、時計のような花。パッションフルーツの花です。
 

白い小花がいっぱい集まった「シラタマミズキ」
 

大きな木に、綿のようなものが沢山付いています。「トックリキワタ」
  

よく見ると、緑の実も生っていて、その実がはじけると中から綿状の繊維が現れるのです。
トックリキワタは、アオイ目パンヤ科。ブラジル南部からパラグアイ、アルゼンチン、南アメリカ中部原産
パンヤ科の「パンヤ」とは、この綿のことで、ぬいぐるみや、クッションの詰め物に使われます。
また、この札によると、浮力があるので、ライフジャケットにも使われたとか。花は濃いピンクの花が咲くようです。
  

珍しい、見たことない植物ばかりで、とてもわくわくしていました。

その3へつづく。


花を探しに~♪「咲くやこの花館」 その1

2014年03月01日 | 植物園

2月28日 大阪鶴見緑地にある大温室「咲くやこの花館」を
初めて訪れました。


     

エントランスの広い広い通路には、遠くまで高くそびえた、林立する木々がありました。
あまり見たことのない木で、葉は落葉して、ほんのわずかにメタセコイアのような枯葉と
フウの木の実のような、丸い小さな実がついていました。

樹木にかかっていた札を見ると、「ラクウショウ」(落羽松)調べてみると、北アメリカ原産で
スギ科の大きな木です。進むとメタセコイアもあり、クスノキも沢山植えられています。

 

展望台(休館中)の隣に、大変広い敷地の中に大温室「咲くやこの花館」が建っていました。

温室の入り口には、赤い小さな美しい実が数珠のように連なって生っている「アンスリューム・グラシレ」
(実際にはもっと赤い実でした。)サトイモ科
  

壁面には、いろいろな蘭がお出迎えです。
  

熱帯の植物が植えられてあり、水路にオオオニバスが浮かんでいます。
こちらの室温は、24度。水温は、28度です。
  

その奥のロータスガーデンには、咲きたてのハスの花がありました。
  

  

オオオニバス
 

こんな花も。日本のハマユウを思い浮かべましたが、アメリカ原産の花です。
  

黄色のカトレアが目を引きます。この立札によると、カトレアは、中央アメリカから、南アメリカの熱帯地域に、
約30種類自生しているとのこと。

カトレアとは、イギリスのプラントハンター、ウイリアム・カトレーの名に因むとのこと。
1818年 ブラジルで採取した植物の梱包材として使われていたものを3年がかりで育てると、
花が咲き、蘭であることがわかった。それで植物学者のジョン・リンドレイが栽培者の名にちなんで、
カトレアと名付けたとありました。

 


黄色い美しい花。(立札は別の植物のものです。)
 


パンの木の下にも、蘭が配置されています。
   

ストレプトカーパス
 

世界一大きな花「ラフレシア」の標本。褪色していますが、大きさには驚きます。
 

食虫植物。この時、スタッフの方の説明では、これも残念な匂いらしいです。
 

バナナの木の向かいには、ジンジャー(生姜)の花が咲いていました。
  

この赤い花は「デイゴ」沖縄の県花。島唄で聞いたことのあるデイゴとは、
こんな花だったのですね。
 

アカバナブラシマメ、合歓の木科 花のように見える赤いのはオシベ
  

熱帯の花といえば、ハイビスカス。やっぱり華やかですね。
    
その2へ続く。