今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

和気神社(岡山県和気郡和気町藤野1385)

2023年09月12日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年6月4日

和気神社
和気 清麻呂については以前から興味を持っていた
訪れたのは今回が初めてである

鳥居1
駐車場に車を駐め案内に従って歩を進める



額には「和気神社」



霞橋
日笠川に架かる橋で「俗界と聖界の境にある橋」とされる
両岸は桜の名所とのこと



清麻呂公銅像
高さ4.63mの青銅製で、故 朝倉文夫氏の作品
昭和58年、清麻呂公御生誕1250年を記念して和気町に寄贈された



和気清麻呂といえば何と言っても「道鏡事件」だが……
女優・気象予報士の「半井小絵」さんが子孫であることにも興味を持っている






参道を歩く



日本一大きい絵馬



鳥居2



さざれ石



狛猪
全国的にも珍しい狛犬がわりに「狛いのしし」



猪が清麻呂の宇佐神宮参拝の際に護衛を行ったり、足を患った際に霊泉に案内したとされることから、清麻呂の守護とされてきたことに由来する






鳥居の額



石段を上がると門の中に青いシートが見える(嫌な予感)



随神門
本殿、拝殿に続き、明治28年(1895年)に造営された



和気清麻呂と道鏡事件
僧道鏡が、女帝の「称徳天皇」から特別深い寵愛を得て、太政大臣に次いで法王となり、最後には天皇の位を望むようになった
そこへ、九州大宰府の主神「習宜阿曽麻呂」が朝廷に「道鏡が天皇の位につけば天下は太平となる」という宇佐八幡の神託をもたらした
天皇は驚き、神意を確かめるために和気清麻呂を使いとした

宇佐に到着し、神前に額ずく清麻呂にもたらされた神託は
「我が国は開闢以来、君臣の分定まれり。臣を以って君と為すこと未だあらざるなり。天津日嗣は必ず皇緒を立てよ。無道の人は宜しく早く掃い除くべし。」
宇佐から帰京した清麻呂公は堂々と、この神託を言上したのである

当時の大部分の人が道鏡への譲位に疑問をもっていたにも関わらず、左大臣以下だれも声にあげて反対することができなかった
これに対し命をかけて抗議したのが清麻呂ただ一人だった



これにより、清麻呂は大隈国(現鹿児島県)に流罪となる
大隈国に流される途中、道鏡により放たれる刺客などに襲われるが、天変奇異に助けられ、また神の使いか「猪」に守護されながら、無事大隈国へと到着
2年後、称徳天皇の崩御により道鏡は失脚
清麻呂は許され、都に帰り本性本位に復する



和気広虫姫像
和気清麻呂の姉
宇佐八幡宮の神託を請うための勅使に任じられたが、病弱で長旅に耐えないことを理由に、弟の和気清麻呂に代行させた
神託の結果が道鏡及び天皇の意に反していたことから還俗させられた
広虫は別部広虫売(わけべ の ひろむしめ)と改名させられて備後国へ配流に処せられた



和気広虫は、孤児の養育に励んだことが伝えられている
藤原仲麻呂の乱後は、375人の助命のほかに、乱後の孤児83人を養子として育てた
これは、わが国最初の孤児院の開設である



和気清麻呂公像
NHKの気象予報士だった頃の「半井小絵」さんはとても魅力的であった
その後の「虎ノ門ニュース」に出演していた頃の言動も素晴らしかった
その彼女が和気清麻呂の子孫ということを知って驚いた



半井家は、我が国の典薬頭(皇室関係の医療組織の長)として不動の地位を長年保っていた
「半井」の本姓は「和気」であり、和気清麻呂の子孫にあたり、さらに十数代遡ると垂仁天皇へ行き着く
和気家は京都御所施薬院の故地に住み、そこで典薬頭として仕えていた
その邸内に大井戸があり、その水が極めて清らかで美味であったので、その井戸水の半側で主上の御薬を製し、残りの半側を自家の日常用水に充てていた
そのことが後柏原天皇の叡聞に入り、天皇から「半井」という姓を贈られ、以来「和気」を「半井」と改めたという



拝殿
和気氏一族の氏神として遠祖「鐸石別命」が祀られ、和気神と称せられていた
天正19年(1591年)に数町川下にあった社殿が大雨で流されたため、現在地に遷座した






拝殿内部



令和の御大典記念事業 本殿拝殿屋根改修事業
◯事業内容
1 本殿屋根銅板改修 2 拝殿屋根瓦改修 3 本拝殿周り整備
◯工期 令和5年1月~12月
◯総工費 六千万円



絵馬殿
奉納額

































鶴亀石






偶々だが数日前から「古事談」という本を読んでいた
その最初に出てくるのが「称徳天皇が道鏡を愛した事」だった






撮影 令和5年6月4日
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