泉涌寺
京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗泉涌寺派総本山の寺院
山号は東山または泉山。本尊は釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三世仏
伏見稲荷大社からタクシーにて移動、受付を終えると私の人生と同じような緩やかな下り坂が続く
寺は坂や階段を登るのが通常であるがここは違う
また、寺で僧侶に出会うことはあまりないが歩いてくる
仏殿(重要文化財)
当初の伽藍は応仁の乱で焼失し、現在の諸建造物はそれ以降建立のものである
大門から参道を下って正面の仏殿は、寛文8年(1668)徳川四代将軍家綱によって再建され、現在伽藍の多くはこの時整備されている
仏殿は一重もこし付入母屋造り本瓦葺き、唐様建築の代表作で、国の重要文化財
仏殿内陣には運慶作と伝える阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置され、過去・現在・未来の三世にわたって人類の平安と幸福を祈る人々の信仰を集めている
密教寺院の中心堂宇は「本堂」「金堂」と称することが多いが、当寺では宋風の「仏殿」の呼称を用いている
御座所、霊明殿
御座所(写真左)は明治天皇が、霊明殿の再建と併行して京都御所内にある皇后宮の御里御殿を移した。この建物は文化15年(1818)に造営されたもの
霊明殿(写真右)は明治天皇によって再建された尊牌殿で、入母屋造り桧皮葺き、外観は宸殿風の建物
東山三十六峰の南端にあたる月輪山の山麓に広がる寺域内には、鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇以下幕末に至る歴代天皇の陵墓があり、皇室の菩提寺として「御寺(みてら)泉涌寺」と呼ばれている
明治期の神仏分離と廃仏毀釈以前は皇室の葬儀は仏式で行われていた
舎利殿、仏殿
舎利殿(写真左)は、釈迦の仏牙舎利を奉安する貴重な霊殿。慶長年間、京都御所の建物を移築改装したもの
舎利殿側から仏殿を見る
清少納言歌碑
「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」
宮仕えを辞めた晩年の清少納言が暮らしていたところ、それが泉涌寺のあたりだったとされる
水屋形
寺名の起源となった名泉が、今も尽きることなく涌き出ている。それを覆う屋形は、仏殿と同じ寛文期の建物
写真にはないが若い女性に人気の「楊貴妃観音堂」の聖観音像(重文)
像容の美しさから、玄宗皇帝が亡き楊貴妃の冥福を祈って造顕された像との伝承を生み、楊貴妃観音と呼ばれて来た
この日はゆっくり拝観する時間もなかったが、駐車場の確認もできたので機会があったら訪れたい
撮影 平成23年10月10日
京都市東山区泉涌寺山内町にある真言宗泉涌寺派総本山の寺院
山号は東山または泉山。本尊は釈迦如来、阿弥陀如来、弥勒如来の三世仏
伏見稲荷大社からタクシーにて移動、受付を終えると私の人生と同じような緩やかな下り坂が続く
寺は坂や階段を登るのが通常であるがここは違う
また、寺で僧侶に出会うことはあまりないが歩いてくる
仏殿(重要文化財)
当初の伽藍は応仁の乱で焼失し、現在の諸建造物はそれ以降建立のものである
大門から参道を下って正面の仏殿は、寛文8年(1668)徳川四代将軍家綱によって再建され、現在伽藍の多くはこの時整備されている
仏殿は一重もこし付入母屋造り本瓦葺き、唐様建築の代表作で、国の重要文化財
仏殿内陣には運慶作と伝える阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置され、過去・現在・未来の三世にわたって人類の平安と幸福を祈る人々の信仰を集めている
密教寺院の中心堂宇は「本堂」「金堂」と称することが多いが、当寺では宋風の「仏殿」の呼称を用いている
御座所、霊明殿
御座所(写真左)は明治天皇が、霊明殿の再建と併行して京都御所内にある皇后宮の御里御殿を移した。この建物は文化15年(1818)に造営されたもの
霊明殿(写真右)は明治天皇によって再建された尊牌殿で、入母屋造り桧皮葺き、外観は宸殿風の建物
東山三十六峰の南端にあたる月輪山の山麓に広がる寺域内には、鎌倉時代の後堀河天皇、四条天皇、江戸時代の後水尾天皇以下幕末に至る歴代天皇の陵墓があり、皇室の菩提寺として「御寺(みてら)泉涌寺」と呼ばれている
明治期の神仏分離と廃仏毀釈以前は皇室の葬儀は仏式で行われていた
舎利殿、仏殿
舎利殿(写真左)は、釈迦の仏牙舎利を奉安する貴重な霊殿。慶長年間、京都御所の建物を移築改装したもの
舎利殿側から仏殿を見る
清少納言歌碑
「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ」
宮仕えを辞めた晩年の清少納言が暮らしていたところ、それが泉涌寺のあたりだったとされる
水屋形
寺名の起源となった名泉が、今も尽きることなく涌き出ている。それを覆う屋形は、仏殿と同じ寛文期の建物
写真にはないが若い女性に人気の「楊貴妃観音堂」の聖観音像(重文)
像容の美しさから、玄宗皇帝が亡き楊貴妃の冥福を祈って造顕された像との伝承を生み、楊貴妃観音と呼ばれて来た
この日はゆっくり拝観する時間もなかったが、駐車場の確認もできたので機会があったら訪れたい
撮影 平成23年10月10日
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