今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

小田原山 法雲院 淨瑠璃寺<九体寺>(京都府木津川市加茂町西小 札場)

2020年12月04日 | 神社・仏閣
訪問日 令和2年9月25日

小田原山 法雲院 淨瑠璃寺<九体寺>
前夜からの激しい雨が降り止まず、午後2時まで道の駅駐車場にて待機
小雨になったのでこの日計画していた場所に30kmほど車を走らせる

「浄瑠璃寺庭園」とかすかに読める石柱



この寺には国宝の塔と魅力的な仏像があり、訪れてみたいと思っていた
参道の緑の葉も雨に濡れ色を濃くしている



古来より南都(奈良)仏教の聖地として大寺の僧が世俗の喧騒を離れ修養、研鑽のために出入りした地域



山門
「真言律宗 小田原山 浄瑠璃寺」と記されている



三重塔(国宝)
山門左手にお目当ての塔が顔をのぞかせている



「浄瑠璃寺流記事」によると治承2年(1178年)京都の一条大宮から移建したとある
どこの寺院にあったものかは不明である



浄瑠璃寺に移築された後、初層内部に仏壇を置きその上に薬師如来像(重文、秘仏)が安置された



塔が好きなので、先に三重塔側「此岸(現世)」に来たが、これが正式参拝順のようだ
池をはさんだ本堂側は阿弥陀如来のいる「彼岸(来世)」であるという



薬師如来は東方浄瑠璃世界に住み、現世の苦しみを除く仏であり、阿弥陀如来は西方極楽浄土の教主
薬師如来を東、阿弥陀如来を西に安置することにはこうした意味がある
三重塔のある東岸は「此岸(現世)」、池をはさんだ西岸は阿弥陀如来のいる「彼岸(来世)」



九体阿弥陀堂(本堂)は阿弥陀如来の一体ずつに板扉配置され、池越しに拝するように設計されている
夜景の写真を見たことがあるがまさに極楽浄土である。現在は扉を開放することはないとのこと



三重塔周辺を散策してみる









九体阿弥陀堂(本堂)に向かう。中央にある池は「苑池(宝池)」



鐘楼



新旧の案内板



分かりやすさは新の方だが、読みたいと思うのは旧の方



九体阿弥陀堂<本堂>(国宝)
寄棟造、本瓦葺き。桁行11間、梁間4間(「間」は長さの単位ではなく、柱間の数を表す)
堂正面の柱間装置は、左右両端間は上半を連子窓、下半を土壁とし、他の9間は板扉



堂内には国宝の「九体阿弥陀如来像」 中尊は丈六像で来迎印、他の八体は半丈六像で定印を結んでいる
この日は中尊が修復中とのことで不在。木造四天王立像(国宝)2体(持国天、増長天)
このお堂には魅力的な仏像「秘仏 吉祥天女像(重文)」がある



特別名勝・史跡 浄瑠璃寺庭園



本堂側から三重塔を眺める









三重塔と堂内の仏像に夢中になり撮り忘れてしまったお堂他がいくつかある
係の女性も親切で対応もよく、とても居心地がいい寺であった



撮影 令和2年9月25日

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