
院長が挨拶し、市長が挨拶し、次に、自分が席からすっと立って、その場から篠笛演奏を始め、壇上の方へ演奏しながら行き、5曲ほど最初のフレーズのみ演奏した後に、「惜別の唄」を演奏して、大拍手をもらい、乾杯祝宴となった。凄く着飾っていて、変身って感じであり、白衣の姿と対照的だった。正に、コンパニオンガールみたいで、両隣に座ってくれて、食事をサービスしてくれる。とても楽しい2時間半だった。
不思議なことに、この38名、この当上天草総合病院に就職する人は、誰もいない。院長の話だと、この20年間、こんなことは、初めてとのこと。私が、講義中に、「若い時は、大きな所で、もまれた方がいい。それが基礎になるから・・・」と言った影響もありか?もっと上を目指して学校に行こうとしている人もいるし、杏林大学や久留米大学に就職が決まっている人もいる。もちろん、就職率は100%。
昨年は、浪人4名を含む44名が受験して、4名が国家試験不合格となっていた(全国平均88%)。今年は、皆、自己採点だと、7割を切った人は、誰もいないと言う(本当?そうだと、100%合格?)。
最後に特訓した所(嘔吐で、代謝性アルカローシスになること)がバッチリ出題されていたのには、ビックリした。昨年よりも素直な問題が多かった感じだが、腰仙部脊随髄膜瘤の手術に関しての文章問題が出たり、川崎病の問題が全く出なかったりと、も少し、問題を練って欲しい気もしないではないが、昨年よりは、問題の質が、かなり良くなっているのは、確かなこと。
その後、2次会(単なる、看護学校の傍の食堂であるが)にも行って(0時まで)、いろんなことを尋ねてみた。私の講義は、緊張するとのこと、つまり、試験を最後に出すので、と言われた。又、問題が難しいとも言われた(深く反省)。この学年の場合、小児科医不在の時で、その影響で、2年の2学期に集中的に16回もし、国試の前に特訓を2回しただけだった。スライドは、特訓の時以外は、殆ど使用しなかったが、特訓の内容は、凄く良かったと言われた。
講義の終わりの試験は、良かったと言われた。今の2年生の場合は、講義の初めに復習問題として10問、終わりに、講義した内容から20問、それを20回、総計600問施行した。今の1年生には、小児科を3学期から始め、その時に、発生学を2回、生化学を2回施行した。又、講義終了時に、20問ずつ試験をしている(私の場合は、佐伯の時も、大川の時も、福岡市にある国際医療福祉大学の事務関係の人に教えに行っていた時も、常に、講義終了時に、試験をしてきている)。
毎年、自分の教え方を変えている。実際は、教える方も、試行錯誤で、悪戦苦闘しているのだ。それに、ワンパターンだと、こちらが飽いてしまう。
卒業生の中に、ここの産科の先生が若い時に、前職場で生まれる時に取り上げた生徒が一人含まれていた。謝恩会が終わって帰る時、バスの中で産科の先生が私の隣に座っていて、次の様に言われた、「いや、この15年間の変遷、驚きます。来た当時は、兄貴と思って看護学生に接していましたよ。それが、父親的態度になり、今では、何故か、可愛い孫を見ている感じになりました。」と。