
如何に、自律神経の働きが生きる上で大切かが書かれている。そのアンバランスによって、多くの病気が起きることが書かれている。正に、「病は気から」である。安保さんは、がん健診や今多くの箇所でされている癌治療方法に、否定的な見解を持っている。ステロイドの塗り薬だけでなく、難治性の喘息の治療として世界的に認められているステロイドの定期的吸入治療法に対しても、否定的な見解を持っている。それを、免疫学的に、特に自律神経と白血球の関係から、理論的に説明しているのである。
免疫と言えば、多田富雄さんが世界的に有名だが、この安保徹さんは、1989年に、胸腺外分化T細胞の存在を見つけ、1996年には、白血球の自律神経支配のメカニズムを解明し、「医療が病をつくる」「ガンはっじぶんで治せる」などの本を50冊以上書かれ、2000年には、胃潰瘍が胃酸によるとの定説の間違いを指摘し、現在、国際的に高い評価を得ている。
今まで癌の治療や長寿のことで、説明がすっきりしてないことが、これで、理解できる感じになっている。
これが多くの人に認められるまで、時間が掛かるだろうなあ・・・?!
実際、カイロプラクティックで、気管支喘息やアレルギ一性鼻炎などのアレルギーが治っている例を知っているし、私も、漢方を使って、その手応えを感じている。
日本では、川崎病やインフルエンザ脳症、明らかに、外国と比べて多いが、これも、熱があれば直ぐに医師にかかって熱冷ましや抗生物質をもらったり(変な異物が入ることになるが)、今の日本の子ども達の現状、つまり、睡眠不足 、過剰ストレス、食事の偏り、運動不足、姿勢が悪いなどで、免疫力が落ちての結果なのでしょうか?確かに、昔と比べると、アレルギーの子が多過ぎるし、治るまでに昔よりも長く引きずっている。
インドネシアに1カ月いたが、きれいな肌の子が目立った。タイにも、1ヶ月半以上いたが、幼児期まではそんな子がいても、それ以後はいないと現地の人が言われていた。ダッカの子も、沢山の子ども達と2週間以上いて接したが、アトピ一の子を見かけなかった。
東ドイツと西ドイツが合併した時、てっきり環境の整った西ドイツの方が アレルギー少ないと思っていたのに、全く明らかに逆だった。O-157に罹患した時、きれい好きの親の子どもさんに症状がひどかったとの報告も耳にしている。小さい時から、いろんな微生物と接触しておく必要があるみたいだ。
日本は、異常に微生物を避けている。頻回に手を洗い、レストランに行けば必ずおしぼりが出る。これ、日本では常識だが、東南アジアでは非常識。それと反対に、小さい時から過保護か過干渉で扱われ、冷暖房完備で、熱があれば、あわてて夜でも医療機関に掛かろうとしている。逞しく生き抜ける人間が育ちそうにない。やはりおかしいかな?
*東洋医学や、薬を使わなくて背骨を矯正する感じのカイロプラクティックがどうしてアレルギーにも効くのか、少し理解できた感じになったが・・・。