
一日中、(ギャノングの)医科生理学展望をした(現在、22版にもなって、今でも、しばしば利用している)。生理1の範囲は、終えた。生理2の範囲が少し残った。(生理1の授業では、ガイトンの教科書を使用していた)。生理学の面白さがやっと試験前に分かった。
○専門2年、6月28日(木)晴。
医科生理学展望の教科書が終わった。長かったが、一応、読み上げた(色鉛筆で色分けをした)。この本は、実に面白い本だなあ。
○専門2年、7月10日(火)曇。
生理1の試験があった。西村助教授のは、いい問題だったが、教授のは、重箱の隅をつつく様なのばかりで、あまり出来なかった。何故、もっとオ一ソドックスに出さないのだろうか。沢山落として、自分の権威を見せつける為?問題を見ると、その出題者の性格がよく分かる感じだ(結果は、意外にも合格、わずか14名が合格)。
○専門2年、7月11日(水)晴。
とうとう生理2の試験があるなあ。実験でした筋電図と脳波と心電図も出るかも知れないなあ。論文のレポ一トも、実験のレポ一トも、自分としては、満足するべきものでない。ペ一パ一で、頑張っておかないといけない(59点でも、落とすとの噂が広がっていた)。
○専門2年、7月13日(金)晴。
生理2の試験があった。オ一ソドックスな問題ばかりで、問題数も多く、授業で全く教わっていない所も、まんべんなく出た。どんなに辛く見ても、60点は確実に取っているかな。
生理2の試験の結果は、合格。発表された日の掲示板の前は、まるで大学入試の合否を見る風景だった(半分の人が合格していた)。
*7月17日~7月31日まで、第2病理学教室に通った。いい医者になる為には、内科系は、生化学、外科系は、病理学が強くないといけないと、生化学の助教授から言われていたから。病理をみっちりとしてきた有能なる外科医は、肺のレントゲン像を見ただけで、その異常陰影の病理像が、macro(肉眼的)にも、micro(顕微鏡学的)にも、直ぐに頭に浮かび、肝癌の患者さんの肝臓を触診しただけで、開復しなくても、表面の形はもちろん、硬さから割面の色や匂い更には、顕微鏡下の像まで思い浮かべることが出来るとのこと。
前の年と同じ感じで、夏休みは、日曜以外は夜遅くまで、涼しい医学部図書館で、ぶ厚い本を読み上げることに専念した。