「先生!ポケモン知ってる!?」
「先生!NARUTO見た!?」
「先生!ブリーチ何冊持ってる!?」
勢いある子どもの質問。
子どもたちに流行りのアニメです。
アニメのもつ力はすごくて,人気のアニメは一気に子どもたちにトレンドや文化をつくってしまいます。
子どもたちの間でも,流行りのアニメに詳しいことはうれしいことで,逆に流行りのアニメに疎いことはまずいことですよね。
私たちが子どものころもそうでした。
で,これらの子どもの質問に対して,先生。
今さら子ども向けのアニメなんて知らないという場合。
「え… 聞いたことはあるけど,知らないなあ。ごめん」
なんて,気の抜けた返事をしたとたん,子どもたちは「え~っ」と,一気に興ざめ。
その分野について先生と交流できないと分かると,やはり距離を近づけようとはしないものですよね。
先生にとっても,子どもが夢中になれる文化と全く無縁であるということが,仕方ないとも思いながらも,さびしさを感じるものです。
学校の先生とは,大多数の現代っ子に囲まれて過ごす仕事。
子どもに流行りのアニメキャラクターを,1~2個は覚えておく!
という努力をしてみましょう。
どんなアニメが流行っているのかは,普段の子どもたちの会話を聞いていればわかります。
それが分かったら,テレビでもインターネットでも我が子からでもいいです。
キャラクターを1・2個覚えましょう。
すると
「先生!ポケモン知ってる!?」
「おう,知ってるよ。やっぱり先生はポッチャマが一番お気に入りだな。」
「え~ポッチャマ!グレッグルの方が強いよ!」
「いやいやポッチャマだよ。ヒカリとのコンビが最強だよ。かわいいし。」
「確かにそうだけどさ~,もっといいキャラクターいるよ!例えば…」
「へえ~そうだよね。でも先生はポッチャマ。」
「あはは!先生変わってる~」
子どもたちは大喜びです。固いイメージが強かった先生とこんな話ができるなんて。
でも,会話を見てみると,先生はキャラクター一つしか語っていません。
実は,それしか知らないのです。
でもそれで十分です。
こだわりをもっている風にして語れば,そのアニメと携わっているような雰囲気になってくるものです。
アニメに限らず,低学年ならヒーローもの,高学年ならドラマ,そういったところからほんのわずかでも情報を拾っておくことも,役に立ちます。