1回目の出校日でした。
1年生みんな黒く日焼けしててかわいかったです。
まだ,たった10日あまりですが,なんかちょっとだけ,みんな背が高くなっているような気がしました… 気のせいかな?
さて
授業の中で,ある子がみんなに向かって発表をします。
その発表がしっかりと,みんなに伝わる発表であれば,授業の一場面としてとてもすばらしいことですが,そうでないことも多いですよね。
うまく伝わらないことも多いです。
発表する子の声が小さくて,みんなには聴こえていない。
聴く子たちの聴く姿勢が悪く,耳に入っていない。
発表する子のしゃべり方がまずく,うまく伝わっていない。
聴く子たちが,発表する子の言葉を理解しきれない。
「発表する子」「聴く子たち」相方に一つでも問題があれば,うまく伝わらないわけです。
そこで,先生は必要な注意をします。
発表する子に「もう少し大きい声を出してみよう。」
聴く子たちに「体をAさんの方に向けなさい。」
そして,その後です。
もう一度発表にリトライさせたいわけですが,さあ,先生は,だれにどんな言葉をかけるでしょうが。
ここでは
「もう一度言ってごらん」よりも「もう一度聴いてごらん」!
「言わせる」のではなく,「聴かせる」のです。
きっと多くの先生は,自然と,発表する子に対して「もう一度言ってごらん」と,発表の合図を出すところでしょう。
しかしここでは,聴く子たちにリトライさせたいです。
だから「もう一度聴いてごらん」です。
なぜか。
1.たった一人でがんばって発表している子に,さらにプレッシャーをかけたくはない
2.一人に対して命令を出すより,大勢に出す命令の方がクラス全体をひきしめる
3.どんなに小さい声でも,へたなしゃべり方でも,がんばって発表する子を精一杯受け入れる集団でありたい
4.発表する子にとっては,聴く方を指導してくれる先生が頼もしい味方に感じる
5.聴く姿勢が整った集団になれば,他の子も発表することに積極的になれる
ということを私は感じます。
もちろん,発表する子が未熟で,その子に指導を届けたいことも多々あるのですが,そんな場合でも,リトライさせるときの最後の一言は「もう一度聴いてごらん」です。
最近,私は「言わせる」指導よりも,「聴かせる」指導の重要性を感じます。
「聴く」方がしっかりしていれば「言う」方は,それに吸い込まれるように自然と言葉が出ていくような感じがします。
(「言う」「聴く」に関しては,またいつかじっくり考えてみたいと思います)
私の受け持つ1年生も「言う」も「聴く」も,まだまだヘタクソです。
そんなとき,うっかり「もう一度言ってごらん」と,私もでそうになりますが,今は「もう一度聴いてごらん」と,指導する目線を変えるように努めています。