子どものことで,おうちの保護者に先生から話をすることもあります。
「お子さんのことでちょっとお話が…」
電話や,お手紙,ときには直接会って話をします。
そして,こんな時の話というのは,往々にしてうれしい話ではないことが多いです。
「けんかをしてお友だちにけがをさせてしまって…」
「ボールで廊下の窓ガラスを割ってしまったのですが…」
「お友だちとの関係がうまくいかなくて,ずいぶんと悩んでいるようで…」
「忘れ物が多くなっているようで,なかなか授業に身が入らず…」
学校ですべて対処して解決していけることならそうしたいところですが,どうしても保護者の方に連絡・相談しないといけないこともあります。
こんな連絡を受けたご家庭の方は,「えぇ…」と,落ち込んでしまいそうです。
そんな保護者の方を思いやる上でも,先生としては
問題点を知らせるときは,必ずその対処案も添えて知らせる!
ということを忘れずに。
要するに,言いっぱなしにしないということです。
問題があったことを知らせるだけ知らせて,「お願いします。じゃあ,これで」なんて冷たすぎますし,無責任ですよね。
もっと頼もしい先生でありたいです。
先生「忘れ物が多くなっているようで,なかなか授業に身が入らない日が続いています。」
保護者「はぁ… そうだったんですか… すみません…」
先生「忘れものに関しては,帰りの会で明日の準備を必ずメモさせ,私のところに見せにくるようにします。しばらくは,おうちでもそのメモを見ながら,できればご一緒に準備をしてあげてくださればと思います。いかがでしょうか。」
保護者「そうですね。仕事で遅い日もあり,できないこともあるかもしれませんが,できる日はそうしたいと思います。」
先生「ありがとうございます。」
基本,学校で起きていることは,学校で責任をもって対処する。 そして,必要だから,保護者の方にもご協力をいただく。 そういう姿勢です。