タイトルに掲げたとおり,1学級で行われる1年間の総授業時数は約1000時間ほどです。
本校の時数で言うと,
1年生で900時間強。
6年生で1200時間弱。
多くの公立学校は,この数字と似た形となっているのではないでしょうか。
まず,この1年間に1000時間の授業。
1000時間というのが,授業をする先生にとって,「仕事」という面から,多いと思いますか?少ないと思いますか?
人それぞれかもしれませんね。
担任の先生もいるし,専科の先生もいる。
学年の違いもあるし,勤務の形態に違いもあるかもしれません。
だから,一概に先生みんなが同じ時間の授業をして,同じ量の仕事をしてるとは言えませんが。
仕事人としての先生に,必要な感覚。
1時間あたりの授業で,いくらもらっているのかを知っておく!
先生にとって一番の仕事である授業に,賃金の感覚をもっておくということです。
もちろんお金のために,お金ばかり意識して授業をするわけではありません。
しかし,社会人として,立派に給料をもらっているものとして,そういう感覚ももっておいた方がいいと思います。
そうすることで,仕事に責任が出てきます。
1時間の授業の大事さを痛感します。
腕を磨かなくてはと,意識が高まります。
アルバイトやパートの人が「時給」をいつも意識しているのと同じように,先生も自分の仕事に対する対価をしっておいてもいいのではないでしょうか。
ちなみに。
年収300万円の先生であれば(手取りとか総額とかはさておき)
300万円÷1000時間=3000円/授業1時間
年収500万円の先生であれば
500万円÷1000時間=5000円/授業1時間 です。
この額は,決して安いものではありませんよね。
1時間授業をしてもらえる給料というのは,かなりな額だと私は思います。
「こりゃあ,やっぱり明日の授業もがんばらなくてはいけない」
そう思います。
そこで気を引き締めることが,ねらいです。
先生の仕事といえば,本当は授業だけでなく,放課後の勤務時間や,授業以外の仕事ももちろんあるので,こんな単純な計算では実際の数字はでないのかもしれませんが,大事なのは,先生の,社会人としての「意識」です。
責任感です。
公務員なので「給料を稼いでる」という観念がほとんどない先生が多いと思いますが,やっぱり,当り前だけど,お金をもらって仕事をしている立場なのです。
最近は公務員の給料も下がっていて,私も嘆いてばかりなのですが,それでもやはり,1時間の授業に対する対価は高いです。