先生は経験を重ねるごとに,やるべき仕事も増えてきます。
ある先生は,
生徒指導の月例報告を今日までに提出しなければならないと同時に,
研修係が提案した学力向上のための算数ステップアップカードをつくらないといけないと同時に,
明日から始まる国語の新単元の指導計画を立てなくてはいけないと同時に,
今日欠席したゆき子さん宅に連絡を入れないといけないと同時に,
「あ,そうだ。地区道徳研究部会で今週は実践報告をする番だった!レジメをつくらないと…!」
ということを思い出しました。
そうしてオロオロしていると,どこからともなく子どもの声が
「先生ーー!!ゆうじくんが,鉄棒から落ちたって泣いてるよ!!」
もう,机の上に積まれた書類や教科書にまみれた先生に,どんよりの線が何本も入っているのが目に浮かびます。
うーん,センセイって忙しい(笑)
笑ってる場合じゃありませんね。
これは人事でもなく,うその話でもなく,先生みんなが毎日直面している「お仕事」なんですよね。
そんな山のような仕事をいつも抱えてる先生だからこそ,それらの仕事に関する情報管理をしなくてはなりません。
情報管理といっても,いろいろです。
・紙資料の管理
・物資料の管理
・パソコンデータの管理
・スケジュールの管理
・人(との関係)の管理
どれも放っておくと山のように積み重なってきます。
仕事が進めやすいように,それぞれの先生が,それぞれの方法でこれらの情報を管理していますよね。
うまく管理せずには,仕事は回らなくなります。
そこで,いつも意識しておきたいことは,
先生は,自分なりの情報管理の方法をいつも見直す!
ということです。
「見直す」という意識です。
情報を管理する方法は,これまたたくさんあるということです。
例えば,紙資料の管理について。
A先輩先生は,「ファイルはできるだけたくさん準備するんだ。『PTA4月ファイル』『遠足関係ファイル』『外部人材関係ファイル』… 細かく分類する方があとで探しやすいよ。」
と勧めてくれました。
B先輩先生は,「時系列でファイリングしてるよ。4月に配られたり作ったりした資料は,全部『4月ファイル』に閉じるんだよ。こうすれば時期が過ぎたものは処分できるしね。」
と勧めてくれました。
C先輩先生は,「『自分で作成した資料ファイル』と『人が作成した資料ファイル』の2種類しか作らないよ。これが一番シンプルで,楽だよ。」
と勧めてくれました。
D先輩先生は,「これは絶対重要というものだけ残して,基本,ほぼ捨てるね。貯めたくないタイプなのかな。」
と勧めてくれました。
なるほど,いろんな方法があります。
自分が「最適」と思って,当り前のように繰り返してきた習慣でも,実はもっとほかに「最適」なものがあるかもしれません。
それに出会っていないだけかもしれません。
出会ったとしても,古い習慣を変える勇気があるかが重要です。
何が「最適」かは,その先生によって違います。
だから,いつも柔軟な考え方をもって,広く見聞きする姿勢をもって,自分に試してみることですね。
ちなみに,私は,昔はA先輩先生の方法で紙資料は管理していました。
それからB先輩先生の方法を試してみました。
今ではC先輩先生とD先輩先生の方法を組み合わせています。
それが今のところ私には一番合っています。おかげで机の上はいつも何にも乗っていません。
基本的に,身軽で,何でもシンプル化できる先生が,やはり仕事を効率よくできる先生だと思っています。
※最近は,仕事に関するハウツー本も多く出されていて,多くの情報処理・管理の方法が紹介されています。特にパソコンデータ管理やスケジュール管理に関するものがどんどん新しくなっていますね。携帯やネット上のサーバーを活用したものが多いようです。
繰り返しますが「いつも見直す」意識です。
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