前回の記事に続き,「マーフィーの法則」を引用させていただきます。
前回は職員室に持ち込みましたが,今回は教室に。
こんな法則が目に留まりました。
ハンマーを持つ人には,すべてが釘に見える!
例えですね。
「得意な何かをもつ人は,それをすべてに当てはめようとする。」
「強力な何かをもつ人は,危険な自信に溢れている。」
「強い立場の人は,弱い立場の人のことを理解できていない。」
そういった意味にとらえられるでしょうか。
いずれも,いい意味ではありません。
同じ道具で,同じたたき方で,すべて同じように打ち込んでいくことができると思っている ,という愚か者。
マーフィーの法則らしく,皮肉をこめて,人を嘲笑う感じです。
でも,ズバリ的を得ているように感じます。
この法則を教室に持ち込んで,それがしっくり当てはまる先生は,もちろん危険な先生と言えるでしょう。
先生が「ハンマーを持つ人」で,子どもたちが「釘」だとすれば,これは危険です。
しかし,多かれ少なかれ,そんな一面をもつ先生って少なくないように感じます。
「体育が専門だからといって,クラスを体育一色に染めようとする先生」
「経験が長いというだけで,誰にも耳を貸さず我流で学級経営をする先生」
「『子どもなんて結局はみんな同じ』と,個別に心を寄り添うことをしない先生」
身近なところにも,思い浮かびませんか?
上に挙げたものはかなり強烈で極端ですが,普段は繊細な学級経営をする先生でも,長い1年の中で,あまりに忙しい時期が続いたりすると,「ハンマー」のような先生になってしまうものです。
常に先生は,どんなに得意な分野があっても,どんなに長い経験があっても,子どもと過ごす時間にどんなに苦労を感じても,ハンマーにはなってほしくないですね。
まずは,ハンマーと化してきている自分に気付くことからでしょう。