ロンドンオリンピック盛り上がってますね。
日本選手の試合後のインタビュー。
勝った選手も負けた選手も必ずといっていいほど口にするのは
「支えてくれた人たちへの感謝」
です。
今年はそれがとても印象に残っています。
そういうところが,一流選手なんでしょうね。
昨日はなでしこvsブラジルをしっかり3時まで応援して寝不足です。。。。
が,夏休みの特権です。(ブラジル強かったのによく勝った!!)
さて
職員室内の組織について。
例えば,自分が体育主任で,いよいよ運動会の提案をするとします。
今年のテーマ
日程
競技内容
運営
そして担当係
運動会実施計画だけで,職員会議資料で20ページほどになりますよね。
そこには体育主任の精一杯の熱意が込められています。
だから,運動会の成功を願うとともに,この提案がスムーズにみんなに承認されたい。
まずは一発目のこの提案が計画通りに進み,これから始まるたくさんの運動会練習や準備に向けて勢いをつけたいところです。
さて,そのためには何が大事でしょうか。
まずは,「綿密で,先を見通した,充実した内容の実施計画をつくる」
これが大前提です。
昨年度の使い回しをポンと出すだけの体育主任では頼りありません。
これは当たり前のこととして,これと同じくらい,いやこれ以上に大事だと思うのは
1にも2にも,根回し!根回し!
私の経験から,これを痛烈に感じています。
要するに,運動会を進める自分にどれだけの味方をつけられるかということです。
「戦術は戦力ありき」
運動会実施計画が戦術だとするなら,自分に協力してくれる先生たちとつくる組織が戦力になります。
どんなすぐれた戦術を立てても,戦力がなければ遂行できません。
だから,何よりも味方をつくることに一生懸命にならなくてはいけません。
それには「根回し」
これが基本だと思います。
職員会議で全体に計画を提案する前に,自ら個別に先生たちのところに足を運んでは
「田中先生,当日の係,今年も編成召集をお願いしたいのですが…」
「事務の山田先生,今年も運動会でいろいろと購入をお願いすることになると思います…」
「校長先生,実は今年は新しい取り組みをしたいと考えていることがありまして…」
「PTA保健体育部長の斉藤さん,運動会当日の駐車場整備のお仕事,今年もお願いしてよろしいでしょうか…」
頭を下げます。
それだけの努力の甲斐のあることです。
根回しの強みは
・根回しされた先生は,わざわざ自分のところまで足を運んで頭を下げてくれる先生の誠意に好意を感じる。
・根回しされた先生は,運動会実行に向けて「体育主任が直接お願いに来るほど,自分は重要な役割なんだ」と自覚してくれる。
・職員会議での提案が,すでに了承済みなことも多く,スムーズに進みやすい。
・根回しで「OK」をくれた先生は,運動会に関しては,お願いしたこと以外のことでも協力してくれるようになる。味方になったから。
結果,戦力が増します。
根回しした人も,根回しされた人も「Win - Win」な関係になります。
私も,体育主任も何度も経験しましたし,もちろんそれだけでなくいろんな校務について,この大事さを痛感しています。
研修主任になった今年もまるでそうですね。
でも,根回しは簡単にできるものではありません。
根回しはめんどくさいことです。
とても時間がかかります。
気を遣います。
時にいやな思いをすることもあります。
何より,仕事を先手先手に早くできる人でないと根回しはできません。
仕事が遅くて,根回しをするひまもない人ではだめです。
まずは,自分の仕事のスケジュールに「根回しに回る」というのをきちっと組み込むことからでしょう。