先日,一回目の指導案検討がありました。
夏休みモードだから,先生たちも頭を切り替えるのに必死な様子でしたが。(笑)
提案するこちらとしても,そこらへんの空気を読んで,ゆるめにしゃべってきたつもりです。
先日「授業は一人でつくらない」という記事を書きましたが,この検討会も(そこまで熱はまだありませんが)いろんな視点からアイディアや疑問を出してもらい,参考になりました。
やっぱり自分じゃ気付いていないことってたくさんあるんですね。
当たり前に,スムーズにいくと思って書いていることも,ある人の目か見るとなにか気付くことがあったりして。
指摘されて
「なるほどですね~」
なんてことがいくつもありました。
まだ授業本番までは2ヶ月ほど時間があるので,そういった先生たちの声も集めながらじっくり作っていきたいと思います。
さて
「授業本番」という言葉が出てきましたが,研究授業について思うことがあります。
研究授業の本番は,本時ではなく,その前時,前々時・・・ にもってくる!
この意識が大事だろうと。
要するに,本時を単元の8/10時間目にもってくるなら,その前の7時間目,6時間目,さらにはそれ以前に照準を合わせて,そこでベストな授業をつくるつもりでやるべきということです。
言うまでもなく,授業は子どもたちの姿で勝負です。
その子どもたちの姿というのは,たった一時間の授業で急変することはありません。
前の時間までちっとも発表しなかった子たちが,この時間だけ急に積極的に発表しだすなんてことはあり得ない。
子どもたちの姿っていうのは,子どもたちの能力っていうのは,コツコツといつもの授業の中で積み上げられていくもの。
今日の授業で子どもたちのいい姿が見られたとしたら,それは前時までの授業がよかったから,そういう見方もできます。
研究授業を考える際にこれは重要なことです。
研究授業の本番だけなにか特別なことをして,子どもたちの特別な姿を引き出そうなんて考えないことです。
研究授業本番では,「いつも通りの子どもたちの姿」が出るよう努めること。
それは,いつもしっかりとした授業をしていれば,そんなに難しいことではないはずです。
その代わり,そのためには前時までの授業でしっかりと子どもを鍛えておく必要がある。
言いかえれば,研究授業の本番は,前時までにある。
そういうことです。