大きな研究授業であれば,事前の指導案検討が行われます。
授業者が作った指導案を,他者の目から見てあーだこーだ言うわけですが。
ちなみに,この指導案検討のときに,提案する先生の個性って出ますよね。
A.他の人が何と言おうと,自分の案は曲げない先生。
「私のクラスの子たちのことは私が一番知っていますから!」
周りの先生はもう何も言えなくなります。
B.他の人の意見を何でも取り入れてしまう先生。
「なるほど… じゃあそうしましょう。」「やっぱりそっちにしましょう。」
大丈夫かよ!って思われます。
どちらも極端ですが,柔軟にやれる先生が一番ですね。
さて,この指導案検討とは大事なもので,ここでいい検討がなされれば当然そのあとに実施する本番の研究授業に生きてきます。
逆に的外れな検討をしてしまうと,授業に全く生きてきません。
じゃあどうすればいい検討会になるのか。
手法はいろいろとあると思いますが,一番合理的で,一番うそのないのは
その指導案で模擬授業をしてみる検討会!
なんです。
まさしく百聞は一見に如かず。
紙面上であーだこーだ言うよりも,実際にそれで授業をやってみる。
周りの先生たちを子ども役にして,提案者が指導者として。
子ども役になった先生たちは,普通の指導案検討ではなかなか難しい「子ども側からみる授業」を体験することができます。
授業とはもちろん子どもにとっていいものでなくてはなりませんから,この立場で感じたことや,そのあと出される意見は大変貴重です。
授業者の先生はすべてを吸収したいところです。
ただし,模擬授業をするなんていうのは,時間も労力も,そして勇気もチームワークも必要です。
「やりましょう」と言いだす先生がいてくれて,
「OK!」と賛同してくれる先生がいなくてはいけません。
そんな積極的で,暖かい雰囲気のある職員室が理想的ですね。