小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

クラムボンは何者! …は、追究させるべき??

2012-11-12 21:24:01 | 授業中の攻略法

6年生国語の「やまなし」に出てくる「クラムボン」

かぷかぷ笑ったり、殺されたり。

現在の教科書の注釈には

「作者がつくったもの。意味は不明。」

正確には覚えていませんが、そんな趣旨のことが記されているのみです。

そして、先生が必ず子どもたちにする質問

「クラムボンってなんだろうね?」

今日考えてみたいのは、この問いを簡単に扱うか、それとも深く子どもたちに追究させるか、ということです。

もちろん明確な答えはどこにもありません。

答えを出そうとするならば、考える人次第ということになります。

みなさん、いかがですか?

見えない答えを、問うわけです。

そこにはおもしろさも、危惧するべきことも含まれるように思います。

このクラムボンについては、現代の一般論では

「子どもたちに自由に想像させればよい」

もので

「深く追究するべきものではない」

とすることが多いようです。

私も今回授業をして、先輩の先生方に何人か聞いてみましたが、その種の答えが一番多かったです。

これまでにも6年生で何度かやまなしを授業したのですが、実際私も深く取り扱うことはしませんでした。

「何だと思う?」

を聞いて

「あわ」

とか

「かに」

とか

「ひかり」

とかいくつか子どもたちの意見を出し合わせて、軽く討論じみたことをして、さらっと先に進みました。

それを深く追究することが、この題材のねらいとすることと逸れてしまうし、追究させたのちに、それをどう扱うかも自信がなかったのです。

無理をしなくてもいいと判断していました。

そして、今年もその程度にしようと思って授業にのぞみました。

が、今年の子どもたちは「やまなし」に挑む姿勢が、なんというか、真剣そのもので、内容を読み取る視点もいいものを持っていました。

授業がおもしろく感じました。

そこで思いました。

(思い切って、クラムボンを投げかけてみようかな)

実は、私自身クラムボンについては強く思うところがあったのです。

それを子どもたちに語ったことはなかったけど、今年、初めて口にしてみようかなという気になりました。

・・・・続きは次回。