研究公開が終わりました。
あ~
ついに~
って感じです。
事前の申し込み数を大きく上回る参観者の数で、会場は思っていた以上の雰囲気になっていました。
過去の記事にもちょいちょい書きましたが、私は今年研修担当で、自分で公開授業をしました。
普通は研修担当は研究発表をするのですが、ただ原稿を読み上げるだけの発表より授業をしたかったので、名乗り出ました。
この公開に向けて4月からずっと準備を進めてきました。
私の中の意識としては、受け持つ6年生学級と同じくらい、この公開の仕事に重点的に力を注いできました。
それくらい強い責任を感じていました。
絶対成功させてやると、気持ちを込めていました。
担任という仕事とは違って、研修を主となって進めるのは経験の少ないことです。
自分のできる限りの力を尽くすと同時に、周囲の先生をできるだけ巻き込んで強い組織をつくることを心がけました。
同時に、研究分野について、書物・先行研究・他校の公開などから勉強しました。
公開当日だけでなく、そこに向かう道のりそのものが、私にとっては新鮮で、刺激が多くて、大変学ぶことが多くありました。
自分の財産として記録に残すためにも、しばらくブログで取り上げたいと思います。
公開が近くなり、私はクラスの子たちに本気で、本音で語りました。
「研究公開という仕事を担っている」
「担当を断ることもできたけど、引き受けた」
「教師として成長したいと思っている」
「4月から大変な苦労と努力を重ねてきたつもりだ」
「絶対に成功させたいと思っている」
「きみたちの力が必要だ」
こんな話をするときだけは
「先生-子ども」という関係じゃなく、「仕事人-子ども」という関係になる!
子どもに何かを教える先生という立場から離れて、一仕事人になるんです。
そして、子どもたちに強烈に印象付けます。
大人が仕事をする際の責任感
大人が仕事にのぞむときの覚悟
大人が仕事にかける熱意
大人社会に興味のある子たちは、大人のこんな姿に惹かれるものです。
自分の将来を描き始めている高学年ですので、その姿は印象に残ります。
もちろん、うそがないことが大前提です。
軽い感じで語ってはいけませんし、口にしたことは本当に実行しなくてはいけません。
子どもはすぐにそういうところを見抜きます。
普段先生は同じ口調で子どもたちにものを教えるだけですが、そんな先生が様子を変えて、
「おれには大事な仕事がある」
なんて話をしだせば、素直な子どもたちは、一緒にその仕事の成功を願ってくれます。
私の話をしっかりと受け止めてくれたのでしょう。
子どもたちは、私以上に本気な姿勢で、授業ではとても立派な姿を見せてくれました。
もちろん私の話だけが効果を成しているわけではありませんが、公開授業をする授業者が本気である姿勢を、まずは子どもたちに示しておきたいと思ったのです。