小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

3学期が終わり,教室入れ替えのとき… 唖然。

2012-12-25 15:28:41 | 学級生活の攻略法

まだまだ先の話になりますが,3学期が終われば教室の入れ替えがあります。

新年度の校内人事が決定し,新しい担任が新しい教室に入ります。

私,今年度のスタート時,これにやられました…。

今でも思い出します。

6年生担任を命じられ,気合いが入りました。

しかも学年主任。

心機一転,やる気に満ち溢れて担当教室に一歩足を踏み入れました。

そのとき,目の前に広がる風景に唖然としました。

教室が,汚い。

前年度の子どもたちの道具が,棚にはまだまだ残っている。

壁には作品がまだまだ残っている。

教卓は旧担任の道具が山積み。

というかそのまんま。

床は,本当に大掃除をしたんだろうかというくらいほこりだらけ・・・

まったく,新年度を迎えられる教室じゃなかったのです。

私のやる気はぽっきりへし折られる気分でした。

これは,辛かったです。

もちろん自分で掃除したくはありません。

そこはお人好しになるところじゃないと思っています。

旧担任の仕事ですから,そこはみんなきちっとやっていくべきところですから。

だから旧担任に催促しにいかなくてはいけないのですが,それがやっぱり言いづらい…

でも言わなきゃ自分の仕事が進まない…

はぁ

ってため息を何度ついたことか。

今でもはっきり覚えています。

3学期。立つ鳥後を濁さず!

後を濁さないようにするためには,3学期が終わってからまとめて掃除するつもりでは遅い!

3学期のうちから「このクラスはもうすぐ次の人たちに受け渡すもの」という意識で整理していくことです!

あんな思いは,二度としたくないです。。。


担任としての特権です。

2012-12-25 15:15:10 | 学級生活の攻略法

3学期は,

・学力を保障すること

・教材を使いきること

最も大事なこと,というか最低限必要なこととして紹介しましたが,次は「もしできれば」くらいのことを。

修了式や卒業式がどんどん近付いてくるのが実感として感じられる3学期。

いつも憎らしいと思っていた(笑)子たちも,どんどん愛おしく見えてくるものです。

中には子どもたちからも

「このクラスのままがいいなぁ」

「来年も先生がいいなぁ」

なんて,涙を誘うほどうれしい言葉を言ってくれる子もいたりして。

3学期の学級経営に自然と情がこもり,熱が入るのは,担任の先生なら誰でもそうでしょう。

そこで

3学期は,クラスを,担任を印象付ける何かを1つ仕組む!

ようにできればと思います。

子どもたちはまた新しい年度を迎え,新しいクラスをつくり,新しい先生に受け持たれます。

長い目で見れば,それを何度も繰り返していくわけです。

自然と1年1年の記憶は薄れていくわけですが,その中でも,何か強く印象に残っているクラスや先生っていうものは,それぞれの子たちにあるものです。

もちろんその印象は悪いものでなく,(そういう場合もあるでしょうが)いいものとしての印象です。

できれば,自分のクラスも,そして担任としての自分自身も,その子の印象に残ってほしいなと願います。

何より,それができるのが担任の特権ですから。

じゃあどうすれば,その子の心に刻まれることができるか。

・できなかった勉強をできるようにしてあげる。

・おもしろい授業で盛り上げる。

・友だちとの楽しい時間をつくってあげる。

・クラスで大きな何かに全力で取り組む。

・先生の特技で子どもたちをひきつける。  ・・・・・

いろいろとあり得るでしょうが,そこはまさに担任の力量,想像力です。

時には思い切り仕掛けたものが,的外れで子どもたちの印象にはほとんど残らなかったという残念な結果だってあり得ますから。

子どもたちの実態をよく見て,仕掛けてみたいところです。

ただし,大事なこと。

「1つ」でいいと思います。

もしくは「1つか2つ」ほど。

あれもこれもやりすぎる先生を何度も見てきました。

正直,私もそうしてきたことがありました。

でも,いくつもやった結果,それこそ「的外れ」が多くなったり,逆に年度末を無駄に忙しくて自分たちの首をしめるはめになることが分かってきました。

それに,先に述べたとおり,本当に大事なことは「学力の保障」です。

それが確実に達成できて初めて,時間と労力を使ってやってみることができるものです。

そう考えると,自然と「1つ」できれば幸いだということになるでしょう。


これで叱られている先生を何度か見たことがあります。

2012-12-25 14:58:56 | 学級生活の攻略法

学級経営に関して,3学期に重要なことを考えています。

2学期末に学級会計を整理していて,つくづく思いました。

「おうちからたくさんのお金を集めてるんだなぁ」

毎月の額はそうでもないのですが,まとめて見てみると,総額は結構な額になります。

3学期に重要なこと2つ目。

購入した(してもらった)教材は漏れなく全て使用しきる!

たまに,聞きます。

1年間,国語ドリルを全然使用しなかった。

書写ノートが半分以上白紙のままだった。

テストが全部できなかった。

音読集を購入したけど,何度読んだか…

学級で購入した用紙がたんまりと余っている。

こういったことは,まったくもって担任の落ち度です。

一般の会社で言えば,予算を計上して物品を購入したのに,それを使用しなかった,結果をもたらさなかったとして,担当者は責任問題となるでしょう。

なんらかの処分が下る可能性も。

学校の先生もそれくらいの責任と,お金を伴う教育活動の危険性に敏感になるべきです。

3学期は,改めて使用していない教材がないか隈なくチェックするべきです。

そして,もし見つかれば,意地でも3学期に時間をとって,全てやらせます。

この不景気です。

家庭は,数百円の教材費だって惜しいと思うところも少なくないはずです。

そこに,「買わせたのに使わなかったんて!」という事態になれば,おうちの人の怒りは相当なものになります。

もちろん不景気に限った話ではありませんが。

これまでにも,こういった事態が発覚して,保護者や管理職からお叱りを受けている先生を見たことがあります。


3学期って,やっぱり特別だから…

2012-12-25 14:32:06 | 学級生活の攻略法

また更新が滞ってしまいました。

すみません。。。

本校も冬休みに入りました。

終業式を金曜日に控えた一週間って,すんごく長く感じますね。(笑)

気持ちの中ではもう終わっているんでしょうね。

子どもたちも同じ気持ちかな?

さて

この冬休みのうちに3学期の学級経営のことをあれこれと考えるのが担任です。

・・・・中には2学期までの仕事に追われて,先を考えられない先生もいるかもしれませんが。

1年の中で,3学期ってやっぱり特別です。

1番最後で,1番短い。

だからこそこの学期に大事なことがあって,それを漏らさず過ごしていくことが必要とされます。

1・2学期と同じフィーリングで学級経営をしていくと,最後に痛い目にあいます。

痛い目にあうのが先生ならまだましな方で,ひどいときは子どもたちが痛い目にあってしまいますので,それを絶対に阻止しなくてはいけません。

あっという間に終わる3学期ですので,始まる前に整理して考え見てたいと思います。

1つ目に,最も大事だと思われること。

それは

当該学年の学力を絶対に保障する学期にする!

ということでしょう。

当たり前のことに聞えるはずですが,3学期には改めてこれを強調しなければいけません。

どの教科の,どの単元の,どの場面の学習についても。

そして,クラスの子1人欠けずに,全員に。

「基礎学力の定着を」なんてセリフは1年の中で何度も口にする言葉ですが,3学期はこれに本気になり,責任をもたなくてはいけません。

だって,3月にはこの子たちを手放すわけですから。

手放してから

「○○ちゃんに,七の段の九九をもう一度教えなきゃ」

なんてできません。

そして,○○ちゃんが七の段の九九を言えずに次の学年に上がってしまえば,その先○○ちゃんがどれほど苦労することか。

新たに受け持つ担任の先生がどれほど苦労することか。

想像できなくてはいけません。

それを思えば,やはり目の色を変えて「学力の保障」に取り組むべきです。

実際の話,どんなに本気でやっても,すべての分野をすべての子が100%定着ということは難しいかもしれません。

でも,担任はそれをめざして全力でやる義務があります。

めずしてがんばることで,その子の中に「100%定着」まではいかなくても,その手前の「あと5%で定着」まで高まります。

それは,次の学年で同じ分野の学習にのぞむなかで,もう土台ができあがっていますから,少し遅れて100%に到達できるものです。

それはまぎれもなく,前の学年の先生が身につけてくれた学力です。

ものすごく学習に遅れが見られる子に対しても,あきらめず,そういった視点で3学期は向き合いたいものです。

言いたいのは,勉強をそっちのけで,3学期だからといってクラスのイベントごとや,子どもたちが望む活動ばかりに時間を使ってしまうことは,言語道断だということです。

そのときは,一見まとまったクラスに見えて,担任の先生も子どもたちに慕われるでしょうが,そのひずみはあとから目に見えてきます。

次の年の担任に,子どもたちが

「きみたちは去年何を勉強していきたんだ?」

なんて呆れ顔されないようにしなければ。

そして

「担任の先生は誰だったの?」

という冷たい質問が待っています。