年度末ですね。
学級事務に加えて、各校務も忙しくなる時期です。
数えると、子どもたちが今年度あと学校に来る日は十数日。
ってことは、もちろん先生が仕事を仕上げなくてはいけないのもその十数日の間。
やることの多さに築いて、焦りますね。
やることは多いのですが、担任であれば、やっぱりこの時期は子どもと過ごせる時間も大切にしたいもの。
もうすぐお別れだと思えば、できるだけいっしょに遊んだり、お話したりしたくなるものです。
さて、今日は全校レクリエーションがありました。
いわゆる「6年生を送る会」です。
そこで、6年生を楽しませようと児童会を中心にいくつかの楽しいゲームをしてくれました。
その中の一つに、じゃんけんをして勝ったら次のポイントに進めるという、単純で分かりやすいゲームがありました。
児童会の代表の子とみんなでじゃんけんをする形です。
単純ですが、結構盛り上がります。
1年生はすごくうれしそうにするし、6年生だってこんな幼い子向けのゲームがたまには楽しく感じられるようでした。
さて、私はというと、ふと気になることがありました。
(何百人もじゃんけんする中で、ズルする子はいないのかな…)
そこで、スタスタと体育館の2階に上がり、上から全校のじゃんけんを眺めてみました。
「せーの!最初はぐー!じゃんけんぽん!」
「やったー!」
「負けたー!」
盛り上がりの中に・・・
発見しました。
ズルしている子。
じゃんけん負けたのに「やったー!」とか言って先に進んでる子。
いわゆる遅出しして勝っている子。
それも、結構な数いました。
ずーっと眺めていると、益々たくさん見つけました。
中には、4回勝てばゴールするはずなのに、3回目のじゃんけんでゴールしている子たちもいました。
あきらかなズルです。
児童会の子たちも、ズルする子がいるかもしれないのは予想できるので、何度も
「ズルはしないでください」
「正しくしてください」
とマイクで言っていましたが、残念ながらそういった子たちには響かないようです。
うーん、まぁ本校が特別なわけではなく、これが自然な子どもの姿だろうとは思います。
同じようなことが、どこの小学校でも起きているんじゃないでしょうかね…
ズルを見つけた私は、その場で
「こらー!!」
と怒鳴ることもできましたが、楽しい雰囲気に水を差したくはなかったし、そのズルもかわいく見えたので、今回は見ただけでした。
でも、いいことじゃないですよね。
考えました。
どうすればこんなときズルをする子が減るんだろう。
児童会の「ズルしないでください」という直球はだめでした。
だとすれば…
一つ思いつきました。
このゲームは何回戦かしていましたが、1回戦が終わるたびに
「今ゴールにいる人たちに大きな拍手をしてください」
として、勝った人を喜ばせる演出をしていました。
このときに
「今まだスタート地点でじゃんけんしている人たちは、絶対にズルをしていない正直な人たちです。この人たちにも拍手を送りましょう」
という一言を付け加えてはどうでしょうか!?
要するに
ズルした子自身にむなしさを感じさせる!
のがねらいです。
ちょっと極端な気もしますが(笑)
うーん、でも私が児童会の担当だったら、そう言わせたいなぁ~
なんというか、ゲームの中にある価値そのものを逆転させたいですね。
そうアナウンスしたときの、ズルして勝ち上がった子達の表情が見てみたい(笑)
もちろん正直にじゃんけんして勝ち進んだ子もいるわけですので、その子たちにとっては微妙なアナウンスになるかもしれませんが。。。
他にいい方法はありますかね?