何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

「和」で生き「和」でつなぐ

2016-01-05 00:00:05 | ひとりごと
今年のお正月は三が日とも日本晴れが続いたおかげで、年末から諸々疲れていた我が家にとっては、それだけでも「めでたい」新年の幕開けのように感じられた。
疲れているのには諸々の理由があるが、歯性感染症もどきから完全には復活していない者や天王山の冬休みを迎えている者がいるため、何をするにしても人出が足りず、「おせち」は筑前煮と酢レンコン以外は出来合いですまし、この正月は何もしないつもりだった。が、どこかの「日本の心を大切にする人らしくイタリアンを食べて納会」という粋なことをする洒落っ気など持ち合わせていないし(笑い)、元旦の朝のおせちと元旦夕食のアレは外せないので、例によって例の如く大みそか恒例の買い出しに出陣した。

自分自身はさほど実感はないのだが、景気はそれなりに回復しているようで、元旦夕食のアレのための行列が二時間半待ちだった。
ここ数年は一時間待ちくらいだったので余裕を咬まして出かけたが、一抹の不安を感じて待ち時間対策の本を持参したのが大正解。
百貨店の外の非常階段にまで続く長蛇の列。
警備員の方から「御苦労さまです」の言葉とともにカイロを手渡され、震えながら本を読みつつ待つこと、二時間半。
この時、読んでいた本が、この長蛇の列に並びながら読むのに相応しい本だったので、新年早々の内容として良いのか微妙なのかは分からないが、重要な課題として考えるため次回に書いてみる。
が、今日はまだ松の内でもあるし「おせち」について書くことにする。
我が家の元旦夕食は、「日本の心を大切にする党(人)らしくイタリアン」などと云わず、純国産のアレであり、二日の夜は寿司と焼き物と茶碗蒸し、三日目はカニ鍋と決まっているのだが、正月の焼き物は「鰤か鮭か」と論争?になったことがある。
西日本の人間は「出世魚の鰤だ」と言い張り、東日本の人間は「荒巻鮭だ」と言い張るので、真ん中をとって金沢の人間に「DOTCH?」と訊ねると、金沢の人間は「両方食べる」と。
同様に、西日本の人間は正月には丸餅を食し、東日本の人間は角餅を食すという。これについて金沢の人間に訊ねたことはないが、どうなのだろうか。

我が家は鰤に丸餅なので西日本風雅び料理か、と云えば、お雑煮は野戦料理の名残そのままの素朴な関東風なので、いい加減なものではあるが、お江戸に住まわれて久しい皇室の方々も、お正月には京の都の懐かしい味を楽しまれるようだ。

<天皇家の正月料理 おせちはなく丸餅白みそ仕立ての関西風雑煮> 女性セブン2015.12.31 16:00配信より一部引用
天皇家のお正月天皇家にはいわゆる「おせち料理」はないが、天皇陛下が元日の朝に召し上がるものは毎年決まった「御祝い先付けの御膳」だ。
「小串のブリ焼きや、大根の塩漬け、甘鯛の西京焼き、キジの胸肉を焼いたものなど決まった内容です」(宮内庁関係者)
平安時代から続く正月最初の食事といわれているが、実は陛下は召し上がってはいないという。
「『御祝い先付けの御膳』の後、宮殿で『晴の御膳』という儀式があります。表御座所、花の間にはご飯、儀式のための料理、銀の箸が備えられ、天皇陛下は箸を立てる所作をなさいます。この儀式は鎌倉時代以降、形式的な儀式となり、箸を立てる所作のみになったそうです。怒濤の儀式をこなされた陛下は、夕方にお雑煮を召し上がります。ようやく一家団欒のできるお時間です。お雑煮は、関西風の丸いお餅で、白みそ仕立てです」

新年祝賀に続き一般参賀の夜
正月料理をかこまれるため皇居に向かわれる皇太子御一家


日本晴れのお正月に、日本晴れの笑顔の皇太子御一家。
この晴れやかな日本が続くようにと考えるヒントの、「和」で生きる「和」でつなぐ、つづく



写真出展 <天皇ご一家の夕食会 愛子さまは赤い着物で> 2016年1月3日 0時35分 日テレNEWS24より