何を見ても何かを思い出す

He who laughs last laughs best

ワンコ on my mind

2016-01-14 01:08:55 | ひとりごと
九日、「口内炎」の診断とともに点滴をして頂いた直後は、自力でチッチをし起き上がろうとする気力が出てきたので、少し安心していたが、12日から食べるということを拒否する。
水分は美味しそうに摂るのだが、ペースト状にしたフードを拒否するのは勿論、大好きなチーズやササミまでも拒否する。
口内炎の腫れは格段に良くなっているのに、これでは体力がもたないと、今日13日、点滴のためワンコ病院に。
・・・・・。
目頭が熱くなり、胸が痛くなり、頭が真っ白になり、どう帰宅したのか、分からない。

午後から、何が何だか分からないまま茫然と仕事をしていたが、帰宅直前に上司から声をかけられ、事情を説明した。
数年前に18歳の愛犬を見送り、今現在100歳のおばあ様を介護されている上司。

17歳をこえると、動物愛護協会?から表彰されるほどなのだから、ワンコも家族も立派で幸せなのだ、と。
生あるものの定めは誰にでも訪れるけれど、それを受け入れる時間を与えてくれるワンコは偉い、と。
一日一日を大切に過ごすように、と。
でも、諦めてしまわないように、と。
上司の100歳のおばあ様、寝返りを打っただけで骨折となり手術された直後に、今度は腸閉塞に、腸閉塞の治療も成功したが、意識は朦朧とし飲み食い一切を受け付けない状態になられ、余命1週間の宣告とともに退院を迫られたのが年末も押し迫った頃。帰宅後、こうなれば何でも好きな物を胃に納めてもらって見送ろうと、おばあ様好みの食事を液状になるまで煮込み、それにトロミをつけたものを口に近づけたところ、一口また一口と喉を通り、今では食欲も出て回復傾向にある、と。
だから、心の準備をしながら、でも諦めずに出来ることは全てしてあげるように、と。

覚悟と少しの勇気をもらい帰宅すると、昨日は拒否していたチーズだけでなくプリンも数口食べたという。
ワンコは水分は上手に摂るので、フードの原型がなくなるまでカボチャとササミの煮汁で煮込んだ液体を作ってみた。
美味しそうに飲んでくれた。

まだ、何の心の準備もできてない不甲斐ない私だよ、ワンコ。
笑いの真ん中にはいつもワンコがいて、哀しみの時には傍らにそっと寄り添ってくれるワンコ。

ワンコ 頼むよワンコ