今から2200年前の中国の話である。
秦の始皇帝亡き後、楚の項羽・漢の劉邦が繰り広げる国取り物語だ。
専制的な項羽と民主的(正確には客人の意見を取り入れる客主的とでもいおうか)な劉邦。
圧倒的な力を持っていたのは項羽だった。
劉邦はいつも負けていた。しかし戦う時はいつも前線にいた。
部下の意見をよく聞き自ら先頭にたって働く、今の時代であれば理想の上司No1になるであろう。
項羽は勝つたびに敵を皆殺しにした。そして論功行賞では身内以外に冷たかった。楚軍の武将は最後には殺されると思い漢に投降する。彼らを劉邦は古くからの部下と同じように重用した。
「四面楚歌」という言葉がある。
“まわりをすべて敵に囲まれること”かと思っていた。
敵に囲まれていることには違いないが、その敵とは昨日まで味方であった敵である。
その時項羽は最後を覚悟した。
全3巻のこの物語に不思議な感覚をもって引き込まれた。
日本は中国の文明を継承しているからなのか、個人的に中国の古典に興味があるからか、それとも司馬遼の文章がそう思わせるのか。
頭の中に項羽と劉邦の人間像がくっきりと思い浮かぶ。
同時にルーツを思い巡らす。
当時私の祖先はどうしていたのだろう。
私は父と母がいたから生まれてきた。そして父母はそれぞれ父母がいたから生まれてきた。そうして祖先をたどるとしよう。
仮に20年を1世代とすると110世代昔の話である。
2の110乗の先祖が生活をしていたのだ!エクセルで計算したら数字はでてきたが読めない。1兆×1兆×10億・・・でもちょっとまてよ。当時の人口がそんなにいるわけないな??どう考えたら良いのだろう。
秋の夜長、窓の外ではすずむしが何事もなかったように鳴いている。
秦の始皇帝亡き後、楚の項羽・漢の劉邦が繰り広げる国取り物語だ。
専制的な項羽と民主的(正確には客人の意見を取り入れる客主的とでもいおうか)な劉邦。
圧倒的な力を持っていたのは項羽だった。
劉邦はいつも負けていた。しかし戦う時はいつも前線にいた。
部下の意見をよく聞き自ら先頭にたって働く、今の時代であれば理想の上司No1になるであろう。
項羽は勝つたびに敵を皆殺しにした。そして論功行賞では身内以外に冷たかった。楚軍の武将は最後には殺されると思い漢に投降する。彼らを劉邦は古くからの部下と同じように重用した。
「四面楚歌」という言葉がある。
“まわりをすべて敵に囲まれること”かと思っていた。
敵に囲まれていることには違いないが、その敵とは昨日まで味方であった敵である。
その時項羽は最後を覚悟した。
全3巻のこの物語に不思議な感覚をもって引き込まれた。
日本は中国の文明を継承しているからなのか、個人的に中国の古典に興味があるからか、それとも司馬遼の文章がそう思わせるのか。
頭の中に項羽と劉邦の人間像がくっきりと思い浮かぶ。
同時にルーツを思い巡らす。
当時私の祖先はどうしていたのだろう。
私は父と母がいたから生まれてきた。そして父母はそれぞれ父母がいたから生まれてきた。そうして祖先をたどるとしよう。
仮に20年を1世代とすると110世代昔の話である。
2の110乗の先祖が生活をしていたのだ!エクセルで計算したら数字はでてきたが読めない。1兆×1兆×10億・・・でもちょっとまてよ。当時の人口がそんなにいるわけないな??どう考えたら良いのだろう。
秋の夜長、窓の外ではすずむしが何事もなかったように鳴いている。
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