逆境を笑え

どこまでもポジティブだ。

気持ちがいいくらい前向きだ。

「逆境を笑え」～川﨑宗則


彼は1981年生まれ。

私より二回りくらい若いが、
その生き方や考え方に、どっぷりと共感した。

この本は彼の自伝であり人生論だ。


普通の野球少年だった彼が、

イチローにあこがれ、

プロ野球の選手になる。

そしてWBCでイチローと共演し！

ついには、メジャーリーガーになった。


はたから見れば、順風満帆だ。

が、実際は紆余曲折あったようだ。

それはそうだろう。

見えないところで壁を乗り越えたから今があるのだ。


彼は言う、

メジャーだから成功とか、
マイナーだから失敗とか、
言う人がいるが・・・
何が成功で、何が失敗なのか
私にはわからない。

自分にできることは、野球を一生懸命やること。

大切なのは、前に出ること。


まさに、”置かれた場所で咲きなさい”の境地だ。


2009年のWBC・・
彼はスタメン（スターティングメンバー）ではなかった。

しかし彼は”控え”だとは思わなかった。

ベンチというポジションで試合に出ていた。

これを彼は「スタベン」という。


レギュラーの選手たちと同じ緊張感をもって戦う。

声を出す、キャッチボールの相手をする・・
そして、いつでも試合に出れるよう準備をする。

とにかく自分のできることを一生懸命やるのだ。


スタベン・・・いい言葉だ。

一軍でも二軍でも、
レギュラーでも補欠でも、
一日一日を精一杯生きる！

ただ、それだけだ。

人生とは本来そういうものなのだろう。


心が、ふっと軽くなった。

そして、今日一日がんばろう。

そう思えた。


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