67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

レインボウの語源って?

2017-01-10 05:02:50 | jazz & vocal

 連休中は中日が雨だったですよね。関東は大雪が降ったようですが、こっちも夕方まで雨模様。やっと夕暮れになって青空が一部覗く感じでした。DR.Kが自転車のプロショップ"Y's Road"に連れて言ってほしいと要請があり、久しぶりに松山に行ってきました。その帰路、雨上がりの国道33号を高知方面に走っている途中、久しぶりに虹を見ました。虹って、どうしてレインボウなんだろう?って素朴な疑問が突如湧いてきて、rainは雨に間違い無いんだろうけど、果たしてbowって?・・・。動詞なら「お辞儀をする」が頭に浮かび「雨がお辞儀をする」なんて漠然と考え、納得していたのですが、隣にのっていた末っ子のUちゃんが「弓」じゃないというのです。「あっ、そうか」とはたと膝を打ちました。違いないと感じてweblio先生に聞いてみるとやっぱり「弓」でした。

Bass On Top/Paul Chambers (Blue Note 1569, jp reissue)

 そういえば、bowingというのがJAZZのベース奏者の演奏法として知られていますよね。ジャズベースではコントラバスの弦を指で弾くピチカート奏法が主体ですが、バイオリンやチェロと同じように弓でゴキゴキと弾く奏法のことをボーイングと言いますよね。bowingといえばPaul Chambersです。ブルーノートの”Bass On Top"は全編にわたってチェンバースのbassがfeatureされる超有名盤ですよね。説明の必要はありませんが、カルテット編成でKenny Burrell(g), Hank Jones(p), Paul Chambers(b), Art Taylor(ds)という安心して聴ける手堅いメンバーです。なかでも、バレルのブルージーギターは彼のリーダー盤に劣らない出来で素晴らしいですね。

 やっと正月、成人の日の連休が終わり、仕事も通常モードに戻りますが、今週いっぱい起動にかかりそうな感じです。年末年始、連休と食い過ぎ、体重オーバーですのでこの辺りから立て直しが必要な感じです。


Bluetoothスピーカーって便利だね!

2016-06-03 19:13:54 | jazz & vocal

 管理人は自他ともに認めるジャズレコードファンで、当然ながらそれなりのオーディオセットを揃えて楽しんでいます。最近はと言っても、自分の中での話ですが、便利なBluetoothってのがありますよね。パソコンのマウスやキーボード、車の運転中の通話などではお馴染みですよね。でもって今日は、Bluetoothスピーカーと言われるHandyな小さいスピーカーの話です。画像左がAmazonさんが作った小さいBluetoothスピーカーです。もちろん、音質は大したことがありませんが、主にVWで使っています。車の中は風切り音とエンジン音のおかげで、高音質は望んでも仕方がありませんが、以前に使っていたFMトランスミッターのようなノイズはありませんので満足しています。充電は8時間はOKらしいので、一週間に一回充電してやればいい感じで、パーセルシェルフに置きっぱなしです。画像右はお隣の大国製のANKERさんのBluetoothスピーカーです。音質はAmazonさんよりは良いです。値段は約2倍ですから・・・。それでも4000円でおつりが来る価格です。自宅の机に置いてますが、もちろん家の中いろんなところで使える携帯性が二重丸です。充電もフル充電で24時間という優れものです。

 音源はもっぱらiphonです。ご存じのかたが多いと思いますが、music FMと言うアプリが重宝しています。

 アナログスピーカーで良いのを持っている人にオススメはBluetooth Receiverです。アナログスピーカーをBluetooth化することで古いスピーカーだって生き返ります。職場のデスクに使っているのは4半世紀前のシロモノ、BOSE社のAW-1です。Boseが出したラジカセと思っていただければ・・・。これ、古いですがこのサイズで結構凄い音がするのです。特にジャズなんかは最高です!自分はELECOM社のBluetooth Receiverを使っていますが、iphoneからBluetoothで送った音楽を気軽に高音質で楽しめるのは嬉しいですね。


札幌・函館ジャズ喫茶事情

2015-10-21 20:56:30 | jazz & vocal

 

 初めての道南の旅でしたが、旅行に行けばその土地のジャズ喫茶を訪問するのは自分にとって恒例なのです。今回は、有名ジャズ喫茶がある札幌・函館という土地柄でしたのでかなり期待をして乗り込んだのですが立派なオーディオは昔のジャズ喫茶と同じだったのですが、ソフトはCDばかりで、アナログ盤は聴くことができませんでした。やっぱり時代の変遷を感じないでは居られませんよね。

 まず札幌です。狸小路にあるJAMAICAです。以前から愛読していた”ぱる出版”の「ジャズ喫茶が熱かった日々」でのマスターの投稿を読んでいたので、強面のマスターがいるのかなと50%ずつの不安と期待を込めて黒いドアを開けました。中はカウンター席とBOX席が一つという狭いお店です。びっしりとレコード(話によると2万枚)棚がしつらえてありその下にひっそりとパラゴンがはめ込まれ、タイトなJBLサウンドを繰り出しておりました。さすが老舗です。残念ながら、(ちょっと安心?そいう気持ちもあったのかもしれません)強面?のマスターには出会えませんでした。男性のお客さんが自分以外に一人、細身の女性の方が店の切り盛りをしておられました。「ジャズ喫茶が熱かった日々」に出てくる3人の娘さんの一人だろうか・・・なんて考えながらの短い時間だったですがカウンターで聞かせてもらいました。

 続いて函館です。函館山登山口に近い「想苑さん」と土方最期の地に近い「バップ」です。想苑はネットで述べられていたように「入り口を入ったら右側のリスニングスペースに入るべし!」の忠告に従いスピーカー前の特等席に座らせていただき拝聴させていただきました。一番奥の角がガラス張りの操作室で優しそうなマスターがCDを選んでかけておりました。ここもアナログ盤は鳴らさないのかもしれません。CDってLP盤でいうと表裏両面ですから結構長いですよね。片面ずつアナログ盤で鳴らしていく昔ながらのジャズ喫茶に慣れた自分には結構辛かったりするんですよね。

 最終日に「土方最期の地」を観光して飛行機まで時間を潰そうと「バップ」訪れたのですが、残念ながらお休みでした。ここのお店も前述の「ジャズ喫茶が熱かった日々」にマスターが投稿しておられましたので是非行ってみたかったのですが・・・。この本のマスターの投稿に出てくる自転車旅行の青年は多分、自分の中学校・高校の一年先輩で一緒にサッカー部でプレイした方だろうと思います。有名予備校の英語教師で、浪人経験のある方にとってはカリスマ講師の一人なんだそうです。私事で恐縮ですが、現在、倅が浪人し来春の「桜咲く」を目指して頑張っていますが、その倅すら崇拝しているのです。バップさん、ぜひ今度はお店あけといてください!


メイナード・ファーガソンのウエストコーストジャム

2015-03-16 21:15:36 | jazz & vocal

Jam Session / Maynard Ferguson (EmArcy MG36009)

 ロッキーのテーマで知られるハイノートヒッターと言えば、Maynard Fergusonですよね。ファーガソンはカナダ生まれのトランぺッターで、ビッグバンド系のラッパなのでここに集うようなハードバップファンにはやや縁遠い存在かと思います。1928年生まれと言いますからマイルスなどと同年代で結構古い人なのです。元々はケントン楽団のbrass sectionの一角をになっていた訳ですが、1953年のにLAで独立して、周囲のウエストコースターを交えてEmArcyにいくつか吹き込んでいます。本日はその中の一枚、タイトルどおりのジャムセッションです。

 メンバーはウエストの俊英を集めていますが、もともとビックバンドの人だけあって8人編成のオクテットです。Maynard Ferguson(tp), Herb Geller(as), Bob Cooper(ts), Bob Gordon(ts), Milt Bernhart(tb)のフロントに、Claude Williamson(p), John Simmons(b), Max Roach(ds)がリズムセクションとなっています。収録曲はA面は"Our Love Is Here To Stay", B面は"Air Conditioned"の片面一曲構成で各自のソロが存分に楽しめる構成です。冒頭"Our Love~"の豊かな音量でベースをバックにストレートにテーマを吹奏するFergusonのラッパを聞くと涙ものです。つづくCooper, Bernhartも好調そのものです。パウエルマナーで端正にソロを刻むウィリアムソンがつづき、いよいよGellerの登場です。白人アルトでは出色の渋いプレイヤーですよね。ペッパーやウッズほどではないにしろ渋好みのリスナーには結構人気がある筈です。B面の"Air Conditioned"ではローチの正確なタイムキーピングもさることながら、メロディックなドラムは演奏をピシッと決めるのに重要な役割を果たしています。ここでもGellerのアルトが大活躍です。

 何のてらいもないジャムセッションですが、リラクゼーションあふれる展開で肩の凝らない心底楽しめるウエストコーストジャズに仕上がっています。所有盤はEmArcyのオリジナルモノ盤です。コーティングのかかったジャケなのですがEmArcy 独特の白濁劣化が残念です。ゲラーの演奏を聞くだけでも「買い」の一枚ですよね。


マクリーンのパワフルなアルトが聴き物ですね!

2015-03-06 20:52:31 | jazz & vocal

Matador/Kenny Dorham (United Artists LAX3125 jp.reissue)

 久々にハードバップのスカッとした演奏を聴こうとアンプに電源はいれたものの、1500枚近くもジャズ、ボーカルをアップしているとブログに登場していない好盤は自分のライブラリの中でもそう簡単にお目にかかれるものでありません。「あっ、これまだアップしてなかった!。」って思える盤はなかなか見つからないのですが、今日は久々に出くわしたのでアップしてみます。独特な音色で、本邦でもファンの多いトランぺッターのケニー・ドーハムです。恐らく、大学の2年生の時に購入した盤ですから、かれこれ30数年は自分のライブラリにいるレコードです。タイトルは"MATADOR"。所有のドーハム盤では"Quiet Kenny", "Memorial"(オリジナルはJAROですね。)、"Cafe Bohemia"についで4番目に購入したドーハムです。当時は100枚ぐらいしかジャズレコードは所有してませんでしたから、そのうちの4枚がドーハム盤、いかにこの哀愁のトランペットサウンドに惚れていたかがわかりますね。

 ジャケットは決して冴えた感じがないのと、A面のタイトル曲"El Matador"につづく組曲仕立てのマクリーン作の"Melanie"のおかげで、ほとんど聞かなかったA面が何と新鮮に感じることでしょう。軽やかにラッパを操るドーハムと力強いマクリーンのアルトが交錯する"Melanie"の素晴らしさに脱帽です。時間を置いて、好みじゃなかった面にアプローチするとまた違ったフィーリングを味わえるのがジャズレコードの醍醐味かも?ですね。AB通しのCDではこうはいきませんね。ジャズはやっぱりVINYLです。昔はスタンダードの小品が揃ったB面が好きでした。B面冒頭のチャップリンの"Smile"と2曲目の"Beautiful Love"がお気に入りだったなぁなんて、懐かしく思います。パーソネルはKenny Dorham(tp), Jackie McLean(as), Bobby Timmons(p), Teddy Smith(b), J.C.Moses(ds)のクインテットです。端正なTimmonsもたまには良いものですね(笑)。

 所有盤は、この辺りの盤の例に漏れず国内盤それもキングがリリースした1500円の廉価盤です。この辺りのKING盤、ジャケットの装丁もよくって時代を感じます。「とにかく何でも聞いてやろう!」と自分にとっては熱かった70年台後半、良い時代でしたね。


若きベンソンのレギュラーカルテット

2015-01-17 08:14:52 | jazz & vocal

It's Uptown with the George Benson Quartet (Columbia CS9325)

 フュージョンアルバムでは最も売れた一枚にGeorge Bensonの"Breezin'"がありますよね。そう軽快なbreezin'のギタープレイとマスカレードのパーフェクトなボーカルが耳について離れない輩も覆いのではないかと思います。そうです、1977年のグラミー独占の超有名盤ですよね。自分もここからベンソンの世界に引き込まれたのですが、当時はクロスオーバーのguitarist&vocalistとして認識していました。その後モダンジャズばかり聴いていて、ベンソンのことなんか忘れていた頃に自分の前に現れたのがマイルスインザスカイでのパラフェルナリアでのギターでした。ベンソンもマイルス傘下か?なんて感心したものです。

 でもって新潟時代、石丸電機のバーゲンえさ箱で見つけたのがこの"It's Uptown"です。ブリージンの時よりは全然若いベンソンが愛機Ibanez GB10?を抱えて微笑む姿が捉えられ低ます。コットン風のジャケットなんですがカフス、時計、リングがゴールドって言うのが黒人らしくって良いじゃないですか!ジャケの文字も赤と白、タイトルは緑というバタ臭さがかっこいいですよね。さて、ソウルフルなギターもさることながら渋いボーカルはこの時代から全開ですね。A-2の"Summertime"が最高のボーカルですが、A-6"Foggy Day", B-3"Stormy Weather"の2曲を入れた3曲でのボーカルはやっぱりベンソンならではです。ケニー・バレルのボーカルアルバムなんてのもありましたが、ここまで唄えるジャズギタリストはそう居ないですよね。勿論、チャーリー・クリスティアンばりのギターを聴かせるA-5"Willow Weep For Me"やフラメンコタッチのギターが渋いB-2"Bullfight", それこそK.Burrellばりのギターがいい"Eternally"など、ギター/ボーカル好きには涙ものです。レギュラーカルテットとして周囲を固めるRon Cuber(bs), Lonnie Smith(org), JImmy Lovelave(ds)の好演も光りますね!

 所有盤はコロンビアの再発盤です。大学時代にあさった石丸電機のバーゲンえさ箱、懐かしいなぁ・・・。


BennieとBenny、どっちが正しいの?

2015-01-14 20:34:54 | jazz & vocal

Glidin' Along / Benny Green (Jazzland JLP43)

 トロンボーンシーンではハードバップならJ.J.JohnsonとCurtis Fullerがまず思い浮かぶでしょうが、自分のライブラリーにベニー・グリーンのリーダーアルバムが10枚もあるのです。彼のアルバムの表記を見ていくと"Bennie"と表記されているものが9枚で唯一"Benny"と表記されているのが本Jazzland盤だけ名のです。どう言う理由があって本アルバムだけが"Benny"なのか?誰か知っている人、教えてください。

 ハイ、細かいところはこれくらいにして、早速、本日のアルバム"Glidin' Along"について書いてみます。61年の録音で、GriffinのセットにBennyが客演したようなパーソネルです。Benny Green(tb), Johnny Griffin(ts), Junior Mance(p), Larry Gales, Paul Chambers(b), Ben Riley(ds)のメンバーです。そうです、感の鋭い皆さんならGriff&Lockのテナーバトルバンドのメンバーであることにお気づきのことだと思います。曲によってChambersがGalesに変わります。スターダスト以外がすべてメンバーのオリジナルで占められていますが、Griffinの豪快なテナー、朴訥で優しいBennyのボントロは相性抜群です。Bennyはテナーとの2管フロントが好きで、Gene Ammonsm, Caharlie Ventura,  Budd Johnson,Billy Root, Charlie Rouse, Eric Dixonなどのテナー奏者との共演があります。ここでは同じChicagoanのグリフィンがえらばれたようです。リズムも日頃の気心が知れたメンバーでありまとまり抜群です。ホットでブルージーなマンスのピアノが光っているのは皆さんの想像通りです。

 所有盤はJazzlandのオリジナルモノラル盤です。モノですからオレンジのセンターレーベルで両溝使用です。アーシーなグリーンのボントロ、もっと評価されても良いように思うのですが・・・。


ザ・ピーナツもカバーしたCaterina Valente

2015-01-10 15:55:50 | jazz & vocal

Strictly U.S.A. / Caterina Valente (LONDON LL3307)

 先日、YouTubeをサーフィンしながらザ・ピーナツ映像を見ていた。そういえば、シャボン玉ホリデーのエンディングはスターダストでしたよね。あの頃の編集が少ないバラエティ番組、今見ても新鮮ですね。さてそのピーナツが唄っていた「情熱の花」って知ってます?そうです、ベートーベンの「エリーゼのために」のパクリ曲です。結構、ヒットして有名曲だと思うのですが、これ自体が外国のカバーなんです。本家は、今日の主役のCaterina Valenteです。

 1931年スペイン系の父とイタリア人の母の間にパリに生まれたヨーロッパ人です。「唄う通訳」というニックネームがあり、ヨーロッパはもとより、その幅広い活躍はアメリカではジャズ、ポップボーカル、ボサ、日本では歌謡曲に影響を与えたのです。情熱の花のオリジナルのVINYLをもってりゃ、一流のボーカルファンですがやっぱり2・3流の自分のコレクションはそこまで用意周到とはいかないのです(笑)。でもってカテリーナのアルバムを一枚紹介しますね。勿論、ジャズ批評の「女性シンガー第百科」にも掲載されている"Superfonics"も良いですが、これはまた別の機会に・・・。紹介盤は個人的にジャケ写が好きな"Strictly U.S.A."です。演奏はJohnny Keatingのオケです。センターラベルには"Made in England"、ジャケ裏解説には"printed in USA"の文字がおどります。London レコードなのでやっぱり英国録音なのでしょうかねぇ・・・?まあ、それはさておき、タイトル通りアメリカンスタンダードのオンパレードの選曲が良いですね。A面のLet's Fall In Love ~ Love Walked In ~ There Will Never Be Another You ~ My Funny Valentine ~ Old Devil Moon ~ Come Fly With Meとつづくくだりはアメリカ進出のウケ狙いを感じますよね。

 ビーナツの持ち歌の「恋のヴァカンス」と「ウラ・セナ・ディ東京」を日本語でカバーしたのがありますので、リンクから一聴あれ。

 


タイトルだけのジャケも珍しいね!

2015-01-04 03:56:02 | jazz & vocal

Sonny Stitt Plays At The D.J. Lounge /Sonny Stitt (Argo LPS 683)

 大体においてジャズレコードのジャケットって言うのはタイトルとリーダー名があって、裏面にパーソネル、曲名、録音データや簡単な解説がついているのが一般的ですよね。まあ、外国盤を買ってもつたない英語力で何とか解説を読んだりしてアルバムのことやメンバー、演奏曲、鑑賞ポイントなんてのを知る訳ですが、タイトルとリーダーしか記載されていないアルバムというのもそうそうあるものではありません。ジャケットの写真やデザインが好きでついつい購入しても何も情報がないというのは結構辛いものがあります。

 本日アップのSonny Stittのアーゴ盤ですが、パーソネル、曲名(かろうじてセンターレーベルに記載されている)はジャケからは全く不明なのです。インターネットで検索してやっとわかりましたがこれがまた無名のミュージシャンでほぼないに等しいデータです。タイトルは「DJラウンジのSonny Stitt」と記載されているだけなのです。ジャケデザインは可もなく不可もなくですが、聴いてみたいと思っていた一枚でした。DJラウンジというのはどうやらシカゴにあったクラブのようですが、ライブ盤かと思いきや拍手もなしでスタジオ録音かと推察します。メンバーはネットの資料によればSonny Stitt(as, ts), John Board(ts), Edward Buster(org), Jack Shelton(ds)の4人です。Stitt以外の3人がこのクラブ専属ミュージシャンでそれにStittが客演した格好での録音のようです。Stittについては、もはや説明の余地はないでしょう。パーカーの陰と言われた、サキソフォン奏者です。Boardは無名ですがシカゴテナーの一人で、グリフィンやアモンズばりのサックスを演奏します。時にはStittのサックスとバトル状態になったりしてそれなりに楽しめます。演奏曲はStittのオリジナルが3曲、スタンダードが3曲の構成で、ブルースの旨さを示したA-1"McKle"も良いですが、個人的には唄心を感じるA-3"Blue Moon", B-2"I'm In The Mood For Love"が好きですよね。

 裏ジャケも手抜きとしか言いようがない表の色抜き版そのままって感じです。全く、パーソネル、曲名の記載、解説すらありません。所有盤はCadetによる再発輸入盤で一部カットが入っています。以前に表もモノクロで作成された盤を点灯で見たことがあったのですが、Stittの横顔がこんな多色刷りになっているの全く知らなかった一枚です。そういえば、バリーハリスのアーゴ盤にもこんなモノクロジャケがありました。カデットでの再発時に手抜きをされたのでしょうかねぇ・・・?国内盤なら絶対的に忠実にジャケを作成するんですがねぇ・・・。


今年も行きます!第一弾はW.Shorterのワンホーン盤

2015-01-02 08:53:46 | jazz & vocal

Adam's Apple / Wayne Shorter (Blue Note BST84232)

 60年台後半から、テナーサックスシーンを強烈に引っ張っていた一人にウェイン・ショーターがいますよね。この、エレクトリック、ジャズロック、ボッサなど混沌とするジャズシーンを見ると常にこの時代のメインストリーマーたる活躍をしたプレイヤーですね。60年代前半はショーターはジャズメッセンジャーズの音楽監督であったし、その後はマイルスバンドでも重要なポジションについた訳ですから才能は早くから折り紙つきであったのでしょうね。勿論、この時代に神への昇華を果たしたコルトレーン、ベテランサックス奏者の散発的回帰行動による好アルバムが出たこともありますが、常にこのシーンの中心に居続けたテナー奏者(リードプレイヤー)であったことは間違いない事実です。とはいえ、自分のようなタコ耳、センスレスなジャズファンには今ひとつピンとこない印象があるのも事実です。自分はウェザーレポートをあまり聴いたことがないですし、ブルーノート盤までで無理矢理理解しようとしているのが原因かもしれません。まあ、何はともあれあまり得意とするプレイヤーではないと思います。

 さて、本年最初のアップはショーターのBN時代の完成型とも言える第5作"Adam's Apple"です。1966年の録音です。この時期はマイルスバンドのreed担当であった訳ですが、マイルスバンドでの活動と並行して自身のアルバムを録音しています。メンバーはホーン奏者の実力が最も発揮されやすいワンホーン形式で、Wayne Shorter(ts), Herbie Hancock(p), Reggie Workman(b), Joe Chambers(ds)のカルテットです。A-1のタイトル曲も良いですが、何と言ってもマイルススマイルズでも取り上げられたB-1"Footprints"が聴きものでしょう。恐らくショーターの作品の中では、最も他奏者にとりあげられた機会の多い曲かも知れませんね。ショーターの力強いテナーサウンドも良いですが、やや冷徹にも感じさせるハービーのピアノの好サポートが光ります。さすが盟友ですね。

 所有盤はリバティのステレオ盤です。年頭を飾るにはやや渋過ぎ、難解過ぎのきらいは否めませんが、Adam's Appleをもって2015年をスタートしたいと思います。蛇足ですが、Adam's Appleとは「のどぼとけ」のことです。皆さん、ご存知でした???