Mr. Easy/Jesse Belvin
(RCA LPM-2105)
(RCA LPM-2105)
黒人男性ボーカルはその最高峰にサッチモとナット・キング・コールがいて他にも魅惑のヴォイスを持ったシンガーが目白押しです。ジミー・ラッシング、 ジョー・ウィリアムス、ジョニー・ハートマン,アル・ヒブラー,アール・コールマン、ジョン・ヘンドリックス、ジャッキー・パリス,マーク・マーフィ等タ レントが多いですよね。ここで取り上げジェシー・ベルビンはこのアルバムを収録した約2ヶ月後に,交通事故で他界してしまいます。将来を嘱望されていただ けに,惜しいタレントの消失となったわけです。
ここではMarty Paichのアレンジと指揮でスタンダード中心の選曲で彼の重厚かつコントロールされたボーカルが聴かれます。演奏メンバーに付いては詳しい記載がないで すがアート・ペッパーのソロが随所に聴かれ,ペッパーファンには注目のアルバムではないでしょうか。JAZZ HERO'S DATA BANKでもペッパーのディスコグラフィが掲載されていますが、この中でもきちんと載っています。このアルバムは彼にとってはRCA第2作目に当たります が、ここで彼のsinging careerは途絶えてしまいます。A-1の"It's Alright With Me"からペッパーのソロは全開です。他にもところどころでニヤッとするようなアルトサックスが聴かれ、その音色,フレーズはすぐにペッパーとわかる独特 のものですね。ベルヴィンも"What's New", "Blues In The Night", "Imagination", "Makin Whopee", "Angel Eyes"等の人気スタンダード曲に対して絶妙は解釈を見せています。
RCAのモノラル盤で,サイドテーブルにメトロノームを置いてくつろぐベルヴィンがとってもイキで,アルバムタイトル通りの仕上がりになってます。この2ヶ月後に夭逝するねんて、誰が想像できましょう!
このレコードもジャケットに見覚えが!国内盤だったかなあ?あまりボーカルに興味なかった頃なのかスルーしてしまったんでしょう。ペッパー参加盤となれば尚更聴きたくなりますね。当方の手持ちではメル・トーメのBack In Town(verve)でもペッパーのソロ聴けます。
それにしてもカバー綺麗なポートレートですね。これまた次見つけたら即ゲットです!
「Guess Who?」のヒットもありますがhttp://bluesvoice.cocolog-nifty.com/blog/2003/11/jessebelvinthec_0e9c.htmlの時代もJazzではないけれどとても良いです。絶対大歌手になる人だったのに。
メル・トーメのLPでは"Back In Town"もそうですが"Shubert Alley"でもマーティ・ペイチがらみでペッパーが聴けますね。
この辺りでウエストの交友関係などもわかるような感じもしますね。
多分,ebiさんからコメントなりTBが入ると思ってました。この辺りの黒人メイルヴォーカルは大得意ですものね!
以前に,MR.EasyもGuess Whoもebiさんのwebでチェック済みでしたよ。
事故がなければねぇ・・・
大歌手になる素質がみなぎってますからねぇ・・・
この件に関して少し書き入れます。
公演先の帰りに飛行機に全員乗れないので、車で戻る組と飛行機で戻る組みに分かれる事に成りました、決め方はコインの裏表です、彼の運命はコインの裏表で決まったのです・
今と違い当時は黒人に対する人種差別が酷い時で、講演会場に数日前から脅迫が有りました。
事故を起こした車にも不振な箇所が有ったと言う噂ですが、闇の中に葬られました。
全く知らない情報でした。
情報提供、謹んで御礼申し上げます。