Honi Gordon Sings/Honi Gordon
(Prestige 7230)
前回のズート盤で少し話題にしたStatus盤ですが,自分のライブラリには他にもあって、本日アップのHoni Gordonのジャケにも大きくS字矢印を見ることができます。と言ってもこのジャケにあるのはStickerであり、ズート盤のようなプリントではありません。盤の方は,Bergenfield NJのアドレスが記されたイエローxブラックラベルのモノラル盤です。年代的にはBergenfield NJアドレスがオリジナルと思いますが,売れ残っていたの?あるいは前のオーナーがカバーとジャケを入れ替えたのかもしれませんが、自分の手許に来た時からこのカバーとオリジナルビニルの組み合わせなのです。
ジャズ批評77号の「女性シンガー大百科vol.1」によれば家族でゴードンズと言うグループを作って録音したなんてことが書かれていましたが,リーダー盤となるとこの盤しか存在しないのではと思います。それもプレステッジ7200番台という好位置での録音というのがジャズファンをも刺激しますよね。この好位置にたがわぬ伴奏陣の豪華さも気になるところです。メンバーはJaki Byard(p), Wally Richardoson(g), Ken McIntyre(fl, as), George Duvivier(b), Eddie Shaughnessy(ds)と言う布陣です。特にJakiのピアノが最高のパフォーマンスを見せており,嬉しい限りです。リードのマッキンタイヤーの活躍も見逃せませんね。Honiのボーカルもさらりとした唄法のハスキーボイスで好感が持てます。Jakiのピアノが活躍する"Strollin'"が個人的ベストトラックですね。前述のジャズ批評ではエラ風の"Ill Wind"が注目とされていますが,インストファンならまずA-1"Strollin'"で決まりと言う感じでしょうね!
サイドメンの人選とプレステッジというのが貴重でポイントが高い一枚と思います。